今すぐお金が必要!質屋と消費者金融のメリット・デメリット比較
更新日:
公開日:2017.6.21
お金を借りたいけど質屋を利用した方が良いの?

「今すぐお金が必要!」
急にまとまったお金が必要になってしまうことってありますよね。
そんな時に、「質屋を利用してみようかな?」と思う方もいるのではないでしょうか?
自分の持ち物をお金に換えてくれるイメージのある質屋ですが、しっかり予備知識をつけておかないと損をしてしまうこともあるんですよ。
そこで今回は質屋でお金を借りる仕組みや、消費者金融でお金を借りるのとどちらが得なのかについて詳しく調べてみました。
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そもそも質屋でお金を借りるってどんな仕組み?

都会の大きめな駅前などでもよく見かける質屋ですが、どんな仕組みで利用者にお金を貸しているのでしょうか?
実は質屋には、大きく分けて2つのタイプが存在します。
- 品預かりタイプ
- 買取りタイプ
品預かりタイプとは?
品預かりタイプとは、一旦品物を質屋に預けてお金と交換してもらうというタイプの質屋です。
品物を預ける一時的に預けるだけなので、すぐに預けた品物が売られてしまうことはありません。
一般的には預かり期間が3ヶ月となっており、預けてから3ヶ月が経過しても持ち主が取り戻しにこない場合には品物が売りに出されます(質流れという状態です)。
お金を借りて質屋の定める一定期間内に、借りたお金と質料という手数料を支払えば、預けたものを自分の手元に戻してもらえます。
品預かりタイプの質屋って具体的にどこ?
とえば質屋の大手である「大黒屋」では時計、ブランド品、宝石、カメラやカメラレンズなどの質預かりを行っています。
買取タイプとは?
買取タイプとは、品物を質屋に買い取ってもらい品物とお金を交換するタイプのことです。
現在の質屋は品預かりタイプよりも買取タイプが主流となっており、質屋というと大体買取がメインになっています。
買取は、現金と交換になった瞬間に品物が自分の所有物ではなく質屋のものになってしまうのが特徴です。
一定期間をあけずに質屋で販売の準備が整えばすぐに売りに出されてしまいます。
そのため、一度売ったものを買い戻すためには、店頭に並んだ自分の商品を店頭価格で購入する必要があります。
しかし、買取タイプは買い取った時の価値で買取をしてもらえるというメリットがあります。
品預かりのように先の価値変動リスクを考えて値段を低めにつけられることがありません。
そのため、品預かりよりも買取りの方が高額で換金できるのも特徴です。
買取タイプの質屋って具体的にどこ?
現在では買取タイプの質屋が主流になっています。
大手である大黒屋やコメ兵などがメインで行っている取り引きは、買取タイプになります。
質屋・消費者金融のメリット・デメリットを比較

お金がすぐに必要になった時に、自分の持ち物とすぐに交換できる質屋は大変便利です。
しかし、同じように急にお金が必要になった時にスピーディーにお金を借りられるのがカードローンです。
では、質屋と消費者金融ではどのような違いがあるのでしょうか?
質屋と消費者金融のメリット・デメリットをそれぞれ比較してみました。
品預かりタイプの質屋、買取タイプの質屋、消費者金融のメリット・デメリット比較
メリット | デメリット | |
---|---|---|
品預かりタイプの質屋 | ・審査なしでお金が手に入る ・お金に換金しても預けた品物は一定期間売りに出されない ・ブラックリスト入りしていてもお金が手に入る |
・品物を取り戻すためには借りたお金+質料が必要 ・質料を決めるための金利が消費者金融に比べてかなり高額 |
買取タイプの質屋 | ・審査なしでお金が手に入る ・買取タイプよりも比較的高額が受け取れる ・ブラックリスト入りしていてもお金が手に入る |
・一度換金してしまうと、品物を手放す必要がある |
消費者金融 | ・品物がなくても、お金が借りられる ・自分で借入希望額を提示できる ・品預かりタイプの質屋に比べて金利が圧倒的に低い |
・借入には審査が必要 ・ブラックリスト入りしていると審査にほとんど審査通過ができない |
このようにお金を受け取る方法には、それぞれメリット・デメリットが存在します。
この中で、気になるのが品預かりタイプで発生する金利と消費者金融で発生する金利です。
基本的に質屋の金利が高いのに比べると消費者金融の金利は安いといわれています。
では、実際に金利の差がどのくらいあるのかを見ていきましょう。
アコムと大黒屋の品預かりの金利を徹底比較!
実際に、アコムと大黒屋の品預かりの金利を比較してみましょう。
金利 | その他メリット | |
---|---|---|
アコム | 年利3.0%〜18.0% | 30日間金利0円サービス |
大黒屋の品預かり | (総額1000万円以上)月利0.95% (総額100万円以上1000万円未満)月利1.25% (30万円以上100万円未満)月利1.5% (総額30万円未満)月利4%(店舗により異なる) |
一度換金してしまうと、品物を手放す必要がある |
一見すると
- アコムの金利は3.0%~18.0%
- 大黒屋の金利は0.95%~1.5%
と、圧倒的に大黒屋の金利の方がお得に見えますよね。
しかし注意してみてほしいのが、アコムは年利、大黒屋は月利であるという点です。
アコムは、1年間の金利で上記の金利となっていますが、大黒屋は1ヶ月の金利が上記の金利となっています。
そのため、対等に比較するためには、大黒屋の金利を年利に治す必要があります。
大黒屋の月利を無利息サービスなどを除いて単純計算してみましょう。
- 最小月利0.95%×12ヶ月=11.4%
- 最大月利4%×12ヶ月=48%
結果として、大黒屋の品預かり金利は11.4%~48%とかなりの高金利であることが分かります。
今すぐなら消費者金融の方がお得?

上記の金利を参考にして20万円を30日借りた場合には、それぞれ利息がどのくらい付くのかをみてみましょう。
利息は以下の表を用いて計算する事ができます。
- 利息=借入残高×年利÷365×借入日数
アコムでは最大金利である18%を使って利息を計算してみます。
- アコム…20万円×18%÷365×30日=およそ2958円
- 大黒屋…20万円×48%÷365×30日=およそ7890円
このように、同じ期間に同じ額だけ借入をしても利息におよそ5000円ほどの差が生じます。
よって、品預かりタイプの質屋を利用するのであれば、消費者金融でお金を借りた方が利息が節約できます。
また、消費者金融での借入の場合には品物が不要ですので、基本的に本人確認書類だけあれば申込みが可能な業者も存在します。
自分の持ち物を失うリスクを回避してお金を借りるのであれば、消費者金融での借入の方がお得といえます。
※記載されている内容は2023年4月現在のものです。