海外でお金を借りることは可能?楽しい旅行のために準備するべきこと
更新日:
公開日:2017.6.27
海外でお金が必要になったときには、クレジットカードの海外キャッシング枠を利用するのがおすすめです。
スリ・盗難などに遭い財布やクレジットカードを失くしてしまった場合には、質屋などに貴重品を売却する方法もあります。
この記事はこんな人にオススメ!
- 現地で急な出費を避けられない人
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海外でお金を借りる前に!準備はしっかりしておくべき
海外旅行の準備をするに当たって、お金のことが気になる人も多いのではないでしょうか。
日本に比べて犯罪率が高い国も多く、そうでなくても慣れない土地では何かとイレギュラーなことが起きがちです。
窃盗、クレジットカードのスキミング(クレジットカードに記録されている情報を盗み取り、偽造クレジットカードを作って使用する犯罪)、スリ・置き引き、薬物売買など、挙げればきりがありません。その多くがお金にまつわる犯罪ばかりです。
これから海外旅行を思う存分楽しむためにも、「お金が足りなくなったら現地で借りればいいや」と楽観的に考えるのではなく、事前にしっかりと「準備しておくこと」「犯罪に巻き込まれないようにする心構え」が大切です。
現金とクレジットカードを併用しよう
キャッシュレス決済が広まっている昨今、クレジットカードは海外旅行の必需品です。
日本国内と同じ感覚で使うことができ、サインや暗証番号だけで決済できる簡便さ、カード1枚なのでかさばらない携帯性など、非常に便利な決済方法といえます。
ただし日本国内も同様ですが、海外では個人商店など比較的小さな店舗ではカードに対応していない場合も多くあり、さらには海外のマナーとして知られているチップ文化は現金が主流。
このことを踏まえ、現金は必要最低限に抑えてクレジットカードと併用する方法がおすすめです。
現金は落としたり盗まれたら保証されず、多額の現金を持ち歩いていると窃盗犯に狙われる可能性も高まるなど、セキュリティー面で問題があります。その国の習慣や文化への知識が足りていない海外旅行者を狙った犯罪集団は、どの国にも存在します。
このことから必要な分だけの現金を持ち歩き、残りはクレジットカードでまかなう方法が、大きな被害を出さない最善策です。
クレジットカードは複数あると便利
クレジットカードにはVISA、マスターカード、JCBといった国際ブランドがありますが、この国際ブランドによっては使える店が異なる場合があります。
「持っていったクレジットカードが目当ての店で使えなかった⋯⋯」という事態を防ぐためにも、異なる国際ブランドのカードを何枚か持っていくと安心です。
二大国際ブランドと呼ばれるVISAとマスターカードがあれば、おおむね対応できます。
事前に情報を収集できるのであれば、その店がどの国際ブランドに対応しているのか把握できるとなおいいでしょう。
お店のカウンターにステッカーなどで「対応しているクレジットカードの国際ブランド」を提示している店もあるので、確認しましょう。
デビットカード・プリペイドカードも使える
気分が高揚してショッピングをし過ぎてしまう人も珍しくありません。そんな不安がある人は、デビットカードやプリペイドカードの利用がおすすめです。
自分の口座に入っているお金のみを使えるデビットカードや、事前に現金をチャージしておくプリペイドカードなら、使い過ぎを心配することもないでしょう。
ただし、どちらも海外で使う場合は手数料が発生するため、事前に確認しておくべきです。
以下に有名銀行の手数料についてまとめました。
デビットカードとプリペイドカードの手数料
デビットカード | 三菱UFJ銀行 | ・VISAデビット:VISAが定める基準レートに当行所定の海外事務手数料(消費税込3.05%)を上乗せしたレートで円貨換算 ・JCBデビット:JCBが定める基準レートにJCBが指定した料率(1.6%)と当行所定の海外事務手数料(消費税込3.05%)を上乗せしたレートで円貨換算 |
---|---|---|
イオン銀行 | 利用1件につき220円(税込)、および海外ショッピングの利用同様にVISAの決済センターにて日本円に換算された利用金額に対して、イオン銀行所定の海外取引関係処理経費(1.60%) | |
楽天銀行 | 引出手数料は無料、ただし、海外ATM設置銀行独自の手数料が必要な場合がある | |
プリペイドカード | 各社 | ・各社おおむね現地ATM引出手数料は200円 ・各社おおむね為替手数料は4~5% |
現金・カードをまとめて持ち歩くのは避けて
財布を盗まれたり落としてしまったときのことを考え、お金とカード類は別々にして持ち歩く方が安全です。
全て財布にまとめていると、財布がなくなった場合に無一文になってしまいます。より安全を確保するためにも、現金をさらに分けましょう。
- 1つはバッグの内ポケット
- 1つはウエストポーチの中
- 1つはホテルのセキュリティーボックスの中
このように現金を分散しておくことで、万が一の事態を避けられます。
ただし、国によってはホテル内のセキュリティーがしっかりしていないことも。その場合は貴重品を客室内に放置することは避け、身に着けておいた方が安全なケースもあります。
事前の情報収集を怠らない
外務省が提供している海外安全ホームページや、渡航先の大使館・総領事館のホームページなどで、渡航先の危険情報や流行している感染症情報を確認できます。
以下の画像は、例としてコンゴ民主共和国の危険情報などを表したものです。
【コンゴ民主共和国の危険情報】

【コンゴ民主共和国の感染症情報】

危険度が最大の赤色「レベル4」は、退避勧告が出ているので渡航しないようにしましょう。
犯罪に巻き込まれてけがをしたり、病気に感染したりして病院へ行った場合、国によっては高額な医療費がかかることも考えられます。最悪の場合は死に至ることもあるのです。
渡航前には必ず目を通しておくようにしてください。
例えば、公営の救急車を日本国内で利用した場合には無料ですが、アメリカでは12万円程度の費用が発生します。病院の個室を利用すれば20万円程度かかるでしょう。
このような高額治療費を発生させないためにも、事前準備を怠らないようにしてください。
参考元:外務省 海外安全ホームページ
どれだけ気を付けていても、急病や事故に遭ってしまうこともあります。そんなときの「海外でのお金の借り方」や「対処法」を紹介していきましょう。
旅行中にお金が足りなくなったら?海外でお金を借りる方法
海外旅行中にどうしてもお金が足りなくなってしまった場合、お金を借りる(作る)には、以下4つの方法があります。
- クレジットカードの海外キャッシング枠を利用する
- 海外でも利用可能なカードローンを利用する
- 日本から送金してもらう
- 貴重品を売却する
クレジットカードの海外キャッシング枠とは
クレジットカードには、キャッシング枠が付いているものと付いていないものがあります。
もし枠が付与されている場合、それが海外にも対応しているものであれば現地のATMからお金を引き出すことができます。
キャッシングに対して何となく抵抗がある人もいるかもしれませんが、利用額をしっかりと把握しておけば特に心配することはありません。
「世界どこでも使える」「為替レートがお得」などのメリットがあり、海外でお金が足りなくなった際の最も有効な方法といえるでしょう。
国内で利用するキャッシング枠と海外のキャッシング枠は別物のため、自分が利用しているクレジットカードが「海外のキャッシングに対応しているか」「限度額はいくらなのか」を事前に確認しておくと安心です。
現金を両替するよりキャッシングの方がお得な場合も
現金を現地通貨に両替する場合、両替手数料が発生します。この両替手数料は両替金額にかかわらず両替を一度するごとに発生し、レートは両替所によって異なり、毎日変動します。
キャッシングを行うと金額と期間に応じて利息が加算されますが、利息を加味しても両替手数料より割安な場合があるため、状況に応じて使ってみてもいいでしょう。
アコムのマスターカードなら海外でも利用可能
基本的に、消費者金融や銀行のカードローンは海外で利用できません。
例外は大手消費者金融のアコムで、アコムが発行しているクレジットカードのマスターカードは、海外でもキャッシングが可能です。
年会費無料、自動契約機(むじんくん)で最短即日発行可能、アコム公式ページから「海外利用申込書」を入手して提出するだけで手続きも簡単です。思い立ったときに負担なく申し込みができます。
ショッピング枠利用時の金利は実質年率10.0~14.6%(※) と比較的低金利で、繰り上げ返済することで利息を抑えることが可能です。
※ショッピング枠利用時
国際キャッシュカードは取り扱い終了
通常のキャッシュカードに海外ATMで利用できる機能を追加した「国際キャッシュカード(海外キャッシュカード)」が、以前は提供されていました。
これは海外のATMで利用すると、日本の円預金口座から現地通貨を引き出すことができるというものです。しかし現在はどの銀行も取り扱いを終了しています。
その代替としてデビットカードに力を入れる銀行が増え、国際キャッシュカードと同じように利用できます。
自分の口座のお金を引き出すだけなので、正確にはお金を借りる方法ではありません。借金を極力作りたくない人は、デビットカードを利用してください。
頼める人がいれば日本から送金してもらうことも
家族や友人など信頼できる人がいる場合、日本からお金を送ってもらうことも一つの方法です。
海外送金は銀行窓口でできるほか、トランスファーワイズ、ウエスタンユニオンなどの送金専門サービスも利用できます。
しかし、海外送金は数日の時間を要したり手数料が数千円かかってしまうことも珍しくありません。利用するには少々ハードルが高い手法といえるでしょう。
最悪の場合は貴重品を売る
窃盗、スリなどによって「現金とカードを一緒に紛失してしまった」など他に解決方法がない場合は、貴重品を売却してお金を作るしか道はありません。
腕時計や貴金属などは、ブランドや金属の重量によってある程度の金額になります。ただし、適正な価格で買い取ってくれる店かどうかは確認が必要なので、レビューサイトなどで比較検討できるといいでしょう。
海外観光客を狙った悪質業者もいるので、十分に注意してください。
アメリカなどの英語圏の国では質屋を「Pawnshop(ポーンショップ)」と呼びます。現地でのネット検索にお役立てください。
まとめ|海外旅行中にお金を借りる事態を回避するためにも入念な準備を
事前準備をせず、海外でお金を借りなければいけない状況を解決することはとても大変。特に犯罪に巻き込まれてしまった場合にはなおさらです。
そうならないためにも、海外旅行前に念入りに確認・準備を行ってください。
海外では日本にいる時以上に防犯に気を付けなければ、盗難やスリなどの被害に遭いやすくなってしまいます。
スキミング被害に遭わないためにも「ATMのカード挿入口に不審物はないか」を確認し、「スキミング対策が施されたカードケースや財布を使用する」などの事前準備を怠らないようにしましょう。
※記載されている内容は2023年4月現在のものです。