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ヤミ金からお金を借りるのは絶対にダメ!恐ろしいリスクとは

更新日:

公開日:2018.10.9

銀行融資や消費者金融カードローン、街金などの正規の貸金業者からお金を借りる事が出来ない人は、「無審査」「ブラックでもOK」「多重債務者でも融資」などの言葉に誘われるがまま、ヤミ金からお金を借りてしまう人もいます。

ヤミ金はヤクザと繋がっており、ヤミ金と知りながら背に腹は代えられずにお金を借りる人もいれば、ヤミ金とは知らずにお金を借りてしまう人もいます。

今回は、「ヤミ金からお金を借りるとどうなるか」について詳しく見ていきましょう。

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ヤミ金からお金を借りるとどうなるの?

ヤミ金からお金を借りようものなら、違法な超高金利を請求され、厳しい取り立てや犯罪の片棒を担がされたりと、良いことは全くありません。

では、ヤミ金からお金を借りた際の一部始終を紹介していきましょう。

違法な高金利を請求される

お金を借りて金利を請求されるのは、ヤミ金でも正規の貸金業者でも変わりませんが、ヤミ金と正規の貸金業者では請求する金利が桁違いです。

正規の貸金業者は「年15.0~20.0%」

銀行や消費者金融、街金など正規の貸金業者の金利は、利息制限法によって定められており、借入金額に応じて以下に定められています。

【銀行や消費者金融】
借入金額 金利(年率)
~10万円 20.0%
10万~100万円 18.0%
100万円以上 15.0%

出資法では年20.0%を貸付金利の上限としており、それ金利で貸付を行なうと超過分の利息は無効で、出資法違反で刑事罰の対象です。「出資法」と「利息制限法」の上限金利の間で貸し付けを行なった場合は、超過分の利息は無効で、貸金業法違反で行政処分の対象です。

延滞をした際に発生する遅延損害金も、利息制限法第7条及び出資法によって上限金利は年20.0%と定められています。

ヤミ金は法律無視の高金利

ヤミ金は、利息制限法や出資法、貸金業法にのっとって金利を設定するようなことをしません。
ヤクザやヤミ金による金貸しで、「トイチ」「トゴ」といった言葉を聞いたことはありませんか?これはヤミ金が設定する金利を意味しています。

  • トイチ⋯⋯10日間で1割の金利
  • トゴ⋯⋯10日間で5割の金利

これを分かりやすいよう年率換算すると、トイチの金利は年365%、トゴは年1825%という桁違いの超高金利で、これはもちろん違法です。

ヤミ金からお金を借りると返済は厳しい

ヤミ金からお金を借りると、非常に厳しい返済が待ち受けています
一般的な消費者金融とヤミ金を例に挙げて、返済について比較してみましょう。

  消費者金融 ヤミ金
借入金 10万円 10万円
金利 年18.0%(月1.5%) 年600%(月50%)
返済回数 10回 10回
初回返済額 1万843円 5万882円
返済総額 10万8,434円 50万8,824円

返済総額は、ヤミ金が消費者金融の約5倍と、とてつもない暴利ということが分かります。

ここで紹介した月利50%のヤミ金はまだマシな方で、先ほど紹介した「トゴ」のヤミ金だと、返済サイクルは1ヶ月ではなく10日、返済総額は消費者金融の約15倍となるのです。

利息などを天引きするヤミ金も

正規の貸金業者からお金を借りた際、返済をするときには元金に利息を加えて1ヶ月ごとに返済をします。

ところが、ヤミ金業者の中には利息などを天引きする業者がいるのです。
A社というヤミ金では、10日で30%、手数料3,000円という貸付条件ですが、融資金額から利息と手数料を差し引いた金額が、利用者の口座に振り込まれます

貸金業法によれば、公租公課(こうそこうか:所得税や住民税など)やATM手数料など以外の手数料は本来利息に含めるべきものですが、そのあたりもヤミ金は意に介しません。

例えば、5万円を借りたいとしても利息で1万5,000円、手数料で3,000円が天引きされ、利用者の口座に実際に振り込まれるのは3万2,000円です。

口座に実際に5万円を振り込んでもらうには、利息・手数料込みで8万円を借りなければいけないのです。

一見優しく思える「ジャンプ」も実は厳しい

ヤミ金の取り立ての手口の一つに「ジャンプ」というものがあります。
ジャンプとは、返済が厳しい時に元金はそのままに利息だけを支払う方法です。

質屋で借りたお金がなかなか支払えない時も、この方法(質屋では『利上げ』と呼ぶ)を使って質草の質流れを防ぐことができますが、ヤミ金と質屋ではその性質が異なります。

お金を借りている人からすれば、「返済を待っててもらえるなんて有り難い」と感謝すらされそうですが、ヤミ金からすればそんな人はカモに他なりません。
元金はそのままで利息だけ払ってもらえば、永久に利息を取り続けられるからです。

何が何でも完済させない

ヤミ金が最も困るのは、借金を完済されることです。
そうなるとせっかく手にした金づるがいなくなるため、ありとあらゆる口実を付けては借金完済を阻止してきます。

事前連絡がないから完済はできない」と言われ、事前連絡しようとしても電話に出ません。運よく借金を全額返済したとしても、「まだ借金がある」と平然と言ってくる場合もあります。

厳しい取り立て

貸金業の業務運営に関する自主規制基本規則では、貸金業者の取り立てについて以下の制限を設けています。

  • 大声を上げる、乱暴な言葉を使うなどの暴力的な態度
  • 3名以上の大人数での訪問
  • 適さない時期(親族の冠婚葬祭・年末年始など)の取り立て
  • 弁護士などから債務整理手続きを取った旨を通告されても、取り立てを続けること
  • 反復継続の取り立て行為(1日4回以上の電話など)
  • 親族または第三者に対する支払いの要求

貸金業法第21条でも、貸金業者の取り立てについて以下の制限が設けられています。

  • 正当な理由なく、午後9時~午前8時に電話やFAX、訪問などをすること
  • 債務者が返済・連絡の時期を伝えたにもかかわらず、午後9時~午前8時に電話やFAX、訪問などをすること
  • 正当な理由なく、自宅や勤務先以外へ電話・電報・FAX・訪問などをすること
  • 退去を要求されたにもかかわらず債務者の自宅や勤務先から退去しないこと
  • 債務者の借入や私生活を公表すること(方法は問わない)
  • 他の人からお金を借りて借金返済するように求めること
  • 債務者以外の人間に債務者に代わって返済を要求すること
  • 第三者が取立て行為への協力を拒否しているにもかかわらず、さらに協力を求めること
  • 債務整理の手続きに入ったにもかかわらず取り立てを行ない、直接要求しないように求めてもさらに取り立てをすること
  • 「上記の行為をする」と債務者に告げて脅迫すること

これらは正規の貸金業者はもちろんヤミ金にも適用されますが、そんなことはお構いなしで平気で違法な取り立てをしてきます

犯罪に巻き込まれてしまう

ヤミ金が設定する金利はとんでもなく高いため、そもそも返済できません。
それにもかかわらず、ヤミ金は厳しい取り立てを行なうため、利用者は精神的に追い詰められてしまいます

そんな心のすきを狙うヤミ金は、借金を減額または帳消しにする代わりに、以下のような犯罪の片棒を担がせる行為に誘うのです。

口座売買を持ちかけられる

「いらない口座があったら3万円で買う」と、お金が欲しい債務者につけ込んで口座売買を持ちかけるヤミ金が多いです。他人名義の口座は、振り込め詐欺の振込先口座として、足が付きにくいことから人気を集めています。

ヤミ金に口座を渡してしまうと、債務者自身が「詐欺罪」「犯罪収益移転防止法違反」に問われ、実際に逮捕されるケースも多くあります。

まだヤミ金に渡していない他の口座も、全国銀行協会による口座凍結の名義人リストにより、すべて凍結されてしまうため、口座売買を持ちかけられても絶対に渡してはいけません。

口座売買をしてしまい詐欺罪などに問われた場合の実刑の流れについては、別記事「知らなかったでは済まない!口座売買の実刑までの流れと解決法」を。

口座売買の事件例や掲示板について知りたい人は、別記事「口座を売ると前科がつく?口座売買掲示板の実態と体験談」をご覧ください。

白ロム詐欺を持ちかけられる

白ロム詐欺を持ちかけられる可能性もあります。
「白ロム」とは、電話番号などの情報が入ったSIMカードを抜き取った、携帯電話本体のことです。

白ロムは振り込め詐欺に使用したり、詐欺グループの連絡用に使用したりします。具体的な白ロム詐欺の流れは、以下の通りです。

  1. ヤミ金から白ロム詐欺の誘いを受ける
  2. 携帯電話のショップで債務者名義の携帯電話を契約する
  3. 契約した携帯電話本体からSIMカードを抜き、携帯電話本体をヤミ金に渡す
  4. そのままヤミ金と連絡がつかなくなる
  5. 携帯電話料金を債務者が支払う

以下のように言葉巧みに誘い、口車に乗って白ロムを渡したが最後、ヤミ金とは連絡がつかなくなります。

  • 「携帯電話契約を代わりにしてくれれば報酬がもらえる」
  • 「すぐ解約するから携帯電話料金を支払う必要はない」
  • 「本体は実質0円だから大丈夫」
  • 「本体だけ渡してくれればそれでいい」

その後の債務者には携帯電話料金の支払いだけが残ります
警察に被害届を出そうとしても、事業者に無断で契約者以外に携帯電話の譲渡や転売を禁止する「携帯電話不正利用防止法」に問われ、逆に債務者が起訴される可能性もあります。

携帯事業者やショップに助けを求めたとしても、むしろ事業者やショップの方が被害者であり、債務者は加害者という関係性になるため当然支払いは免除されません。

白ロム詐欺に手を染めようものなら、手っ取り早い解決の糸口はなく地道に返済していくほかないため、白ロム詐欺は絶対にやめましょう。

他にも犯罪の片棒を担がされる可能性が

口座売買や白ロム詐欺がヤミ金から持ち掛けられる犯罪行為の典型例ですが、それ以外にも犯罪の片棒を担がされる可能性があります。

振り込め詐欺で振り込まれたお金をATMから引き出す「出し子」、直接現金を受け取りに行く「受け子」など、逮捕されるリスクが高い仕事を強制されます。

ヤミ金からは絶対にお金を借りない!

ヤミ金からお金は借りない!

ヤミ金からお金を借りると、違法な高金利を請求されるだけでなく、厳しい取り立てや犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高いです。

正規の貸金業者と間違えてヤミ金からお金を借りないよう、貸金業登録や貸付条件、しっかりとした審査の有無を確認しましょう。「ヤミ金=サラ金」と思っている人もいますが、サラ金はサラリーマン金融の略称で金融庁から認可された貸金業者のため、安心安全にお金を借りることができます。

サラ金については、別記事「サラ金とは|ヤミ金ではなく『金融庁から認可された正規業者』」をご覧ください。

それでもヤミ金からお金を借りてしまった場合、基本的に返済の必要はありませんが、ヤミ金に強い警察や弁護士に相談するほか、債務整理を依頼するのも手です。消費者金融や街金からお金を借りられなくても、質屋や役所、保険など、お金を作れる方法はたくさんあります。

お金に困ったからといってヤミ金に手を出しても、さらに困るだけですので、絶対に手を出さないでください。

※記載されている内容は2023年2月現在のものです。

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