家族からお金を借りる方法|親兄弟・祖父母など相手別の言い訳を解説
更新日:
公開日:2018.10.15
お金に困ったとき金融機関で借りるよりも、まずは「家族や親戚に借りればいいや」と考える人も多いでしょう。
親や祖父母、親戚などは自身にとって一番借りやすい立場の人間です。
しかしいかに身内とはいえ、お金の貸し借りに責任を持たなければ本当に困ったときに助けてくれなくなる可能性もあります。
この記事では家族・親戚にお金を借りる際、その後の付き合い方が悪くならない方法、有効な言い訳、注意点などを解説していきます。
この記事の目次
担保不要でお金借りる!最短60分
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- 36~60代の方におすすめ
親からお金を借りるときの言い訳集

親族は数多くいても借金の申し出に応じてくれる可能性が高く、返済が滞ってしまったり結果として返済を完了できずとも、最後まで見捨てないのはやはり実の両親です。馬鹿正直に理由を告げても、お金を用立ててくれることはあります。
ただしまだ年齢的に若く「真の自立には時間がかかる」と両親が判断しているときはともかく、年齢を重ね家庭を築いているときなどは余計な心配をさせない気遣いも必要です。
理由によっては実の両親ではなく配偶者の両親つまり義理の親に、お金を借りることを検討するケースも出てきますので、ここではその際の言い訳についてもあわせて触れていきます。
言い訳1|水道や電気が止まってしまうから助けて!
言い訳としてはそれほど高額のお金を借りるのは難しいですが、水道光熱費が払えずライフラインが止まりそうな状況を聞けば、お金を貸してくれる親御さんも多くなってきます。
ただし水道料金の支払いは通常2ヶ月に1度ですし、電気代・ガス代にしてもいったん支払えばそれぞれ止まるまで数ヶ月猶予があるので、この言い訳は毎月使えるものではありません。
最短でも半年はブランクを置かないと言い訳自体の信頼度が薄れてしまい、他の言い訳まで通用しなくなる可能性が高くなるので、頻度には十分注意してください。
言い訳2|職場関係の冠婚葬祭が集中して今月はピンチなんだ!
親しい同僚の結婚式やお世話になった方の不幸ごとなどは、回数がかさむとご祝儀や香典代、さらに交通費や宿泊費などで、あっという間に大きなお金が飛んでいきます。
とはいえ他の人が費用を捻出し結婚式やお葬式に出席している中、自分だけ欠席するというのはなかなかプレッシャーのかかることで、親世代の方が経験からその辛さをよく知っているものです。
慶事である結婚はともかく不幸ごとをでっちあげるのは、あまり良いこととは言えませんが切羽詰まってウソをつくときには、いずれの場合も親も知っている相手は避けるべきです。
「亡くなった」「結婚した」などと告げた方と、親が街で鉢合わせなんてことになると、即座に嘘だとバレてしまうので、自分しか知らないような相手にしましょう。
言い訳3|自立するにも引越し費用などが全然足りない!
就職や結婚に伴い、実家を出て独立するとなれば
- 引越し費用
- 新居の敷金・礼金・前家賃
- 家具・家電購入費
などなど、数え上げるときりがないほど出費が発生するものです。
親はすべからく子供の独立と自立を望んでいるものですし、結婚ともなるとお祝いムードが高まって、案外大きなお金をすんなりと貸してくれるケースも増えてきます。
この際「自分では貯金したの?」などと、努力のほどを確認してくることも多いため、「バイトを増やしたし、いらないものはリサイクルショップに売ったりしたけど、それでも足りない」とアピールすれば言い訳の成功率は増してきます。
結婚の場合はその事実がないと言い訳が通るわけありませんし、相手の対応を聞いてくるケースも増えるため、パートナーと協力をし必ず返済することを、親御さんに伝えるようにしましょう。
言い訳4|子供の授業料や制服代が捻出できないんです
上記した3つの言い訳は、比較的収入が支出に追いつきにくい、若い世代の方で成功率が高いです。
対して、ある程度の年齢に達した方でも親からお金を借りる方法として、「孫」を引き合いに出す言い訳です。
非常に成功率の高い言い訳ではありますが、子供がいないときは使えません。基本的には急場をしのぐ、少額の借金時に有効な手です。
しかし大学進学や留学など、子供の将来を左右しかねない事実がともなっているのであれば、ある程度まとまった額の借金を親にお願いすることも可能です。
この言い訳は配偶者に
- ケガや病気をした
- 浪費癖がある
- 無職になって収入が途絶えた
など、一定の理由や落ち度が発生している場合、義理の両親への借金申し込みにも使えます。
しかし言い訳にウソがあったり、返済が滞ったりなどのトラブルが発生した場合、義理の両親とだけではなく夫婦間の関係性にもヒビが入ってしまうリスクがあるため、慎重を期す必要があります。
親にお金を借りるときのポイントと注意点
両親にお金を借りる際はウソをつかないほうがいいこともあります。
お金に困る要因は人それぞれですが、両親からお金を借りようと考えるのであれば、正直に理由を伝えたほうが、案外スムーズにお金を借りられることも増えてきます。
お金が足りなくなった原因によってはウソもアリ?
親には正直に言い訳をするべきと述べましたが、もし万策尽きて両親にウソをつくのであれば、「お金を借りたい理由」ではなく、「お金が足りなくなった原因」に留めておきましょう。
「知人の連帯保証人になった」とか、「会社のお金を使いこんでしまった」なんて、見え見えのウソ理由を言い訳にすると、両親に過度な心配をかける結果になるため、極力避けるべきです。
「ギャンブルで負けた」とか、「ブランド品を衝動買いした」などが本当の原因で、それを正直に言ってしまうと、親にこっぴどく叱られたうえ「却下」されるのがおちです。
信頼が大事!借用書を活用しよう
両親だけに限りらず親戚などにも有効な手段として、借りる際に「借用書」を交わしておくと後々トラブルになりにくいです。
5万円以上の高額を借りたい場合、いくら親と言っても返してくれなかったときの負担を考えると、そう簡単には貸せない額です。信頼度が関わってくるのでしっかりお金を返す意思表示をしなければなりません。
そこで重要なのが「借用書」を使用することです。
借用書を交わしていれば誰が誰にいくら貸したかなども記録されるので、お互い忘れず安心できます。
借用書の記載項目は以下です。
- 日時
- 賃借金額
- 返済期限
- 利息
借用書の詳しい書き方や扱い方は、別記事「お金を借りる時のメールや手紙の文章や借用書の書き方って難しいの?」で解説しています。
祖父母からお金を借りるときの注意点
かわいい孫から直接お願いされれば、お金を工面してくれる祖父母はたくさんいます。
祖父母は父親方でも母親方でも、血のつながった肉親ですので、少額であれば返済すべき借金としてではなく「お小遣い」としてくれることすらあります。
しかしいくら孫の頼みでも年金生活に入っている場合、高額の借金となると難しいです。また普段疎遠なのにお金に困った時だけやってくるような状態だと、嫌悪感を抱かれてしまいます。
敬老の日などに、電話で元気な声を聴かせてくれるだけでも祖父母は嬉しいものなので、借金のお願い関係なく祖父母とはコミュニケーションを取るようにしてください。
直接顔を見せに行くと喜ぶ
祖父母だけに限ったことではないですが、孫が会いに来てくれただけでも嬉しいものです。遠方在住の祖父母だったらなおさらのことでしょう。
「おばあちゃん、おじいちゃんにしか頼めない」と言われたら、出来る限り力になろうと頑張ってくれる祖父母が多いです。そんな好意を裏切らないためにも返済は必ずしましょう。
兄弟・姉妹からお金を借りるときの注意点
弟や妹が兄・姉からお金を借りることに、あまり抵抗がないケースは多いものの、逆の立場ではプライドが邪魔をしてなかなか頼みにくいものです。しかし過去に度々お金を貸したことがあるのであれば、兄や姉の立場でも「ちょっとだけ貸して?」とお願いすることに、それほど抵抗を感じる必要はありません。
ただし家庭を持つ兄弟・姉妹に対する借金の申し出では、配偶者というもう一人の決定権者への配慮を、決して忘れてはいけません。
配偶者は他人ということを忘れない
たとえ兄弟の配偶者と仲が良くてお金の貸し借りができたとしても、実は裏で、兄弟とその配偶者が揉めていることも少なくありません。
独身のときは兄弟・姉妹で持ちつ持たれつの関係で助け合い、お互いに貸し借りを重ねていても、結婚して家庭を持つとそうはいきません。旦那側の場合は「お小遣い制」であることも多いため、数万円程度を借りるのが限度でしょう。
家庭のお財布を管理することが多い嫁側へ借金する場合、まとまったお金を用立ててもらうことも可能です。ただし内緒でお金を貸したことが旦那に判明すると、相手の家庭が崩壊しかねないため、旦那にはしっかりと話を通し許可を得たほうが無難です。
兄弟・姉妹からお金を借りるのではなく、「兄弟の家族からお金を借りる」という感覚を持って、誠意を示して申し出をしてください。
叔父・叔母などの親戚からお金を借りるときの注意点
叔父・叔母をはじめ親戚にお金を借りるという選択肢もありますが、正直ここまで述べてきた近親者に比べるとそのハードルはグンと高くなります。
しかし理由や言い訳に正当性があり借金のお願いを聞き入れてもらった場合、しょっちゅう接する近親者からお金を借りるより、返済催促や小言を会うたびに言われない分、精神的には楽です。
遠縁の親族になればなるほどトラブル発生時の反発は強まり、中には裁判沙汰にまで発展するケースも少なからずあります。滞りのない返済をするのはもちろんのこと、場合によっては気持ち程度でも金利を設定するなど、律儀な態度を示すことも大切です。
親戚は近いようで遠い存在|距離感がとても大切
疎遠な親戚に対していきなり「お金を貸してほしい」と言っても貸してくれる可能性は低いです。適度に会い、可愛がってくれるような親戚がお金を貸してくれる傾向にあります。
その人との距離感を把握することがお金を借りられるかどうかの命運を分けます。
家族名義でお金を借りることができるって本当?
自分名義では、もうどこからも借金ができないから、「家族名義で借りてしまおう」なんて、短絡的で乱暴な発想を持つ方もいるかもしれませんが、そんなことは果たして可能なのでしょうか。
家族名義で借金をすることはできてしまう!
結論から述べると、家族名義でお金を借りる事は可能であり、返済に行き詰った多重債務者の中には「家族名義の健康保険証を悪用し、本人の承諾を得ないまま借金を申込んだ」という方もいます。
親の保険証だと年齢的にバレてしまいます。異性の家族も同じことが言えますが、同性で年齢が近い家族、つまり兄弟・姉妹の健康保険証であれば写真もないため、金融機関に申込み時バレずにすむのでは、と考えたのかもしれません。
とはいえ健康保険証の提示だけしか求めず、その他の本人確認なく貸し付けするような、消費者金融や銀行は日本国内に存在しません。万が一借りられたしたら、そこは闇金と断定してもいいでしょう。
そして、家族であっても「保険証の無断使用」はれっきとした犯罪で、刑法により詐欺罪として懲役の処分を受けることがありますので、どんなにお金に困っているとしても、絶対にやめましょう。
本人が承諾しているケースでは合法的に借りることも可能ですが…
本人が名義を貸すことに承諾している場合、金融機関からお金を借りることも可能です。その場合返済義務が発生するのは、お金が必要な本人ではなく、あくまでも名義を貸した家族になります。
要するに金融機関を挟んで又借りしているのすぎないわけですから、金融機関は名義を貸した側にしか返済を求めず、お金が必要だった本人に連絡することは一切ありません。
家族に「借金するから名義を貸してくれ」と頼んでも承諾してもらえる可能性は低いです。「可能だが現実的に無理」と思っておいた方がよいでしょう。
まとめ|家族からお金を借りたら返済は約束通り守ろう

冒頭で、「正しい申込方法」と述べましたが、相手が誰であれお金を借りるという行為自体は極力避け、自力で乗り切る努力を惜しんではいけません。
しかし生活がひっ迫するような緊急事態では、友人・知人からの借金や、金融機関のローン・キャッシングを利用するより、素直に親・親族を頼った方がトラブルに遭遇しにくいかもしれません。
しかし親や親族にも生活がありますから、それを崩してしまうと共倒れする可能性があるので、返済を約束通りするのはもちろん、借りる金額は大きくならないように心がけましょう。
※記載されている内容は2023年4月現在のものです。