利用者にとってはメリットだらけ!?無利息キャッシング徹底解説!
CMでは大手消費者金融が、こぞって「30日間利息ゼロ!」をアピールしています。
カードローンのキャッシングは”借金”なので、利用する事に抵抗があるという方も、無利息で借りられるのであれば急な出費や少しお金が必要な際には、検討もしやすいのではないでしょうか。
しかし、利益となる利息をなぜ、わざわざ無利息にするのでしょうか。
今回はそんなキャッシングの無利息について、無利息期間を設けている理由と、そのメリット・デメリットについて触れ、無利息キャッシングを実施している消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードを紹介し、その利用条件などについて解説していきます。
この記事をお読みになり無利息キャッシングを上手に活用して、急にお金が必要になった時でも対処できるよう少しでも参考にして頂けたらと思います。
この記事の目次
そもそも無利息期間とは?

無利息期間とは、その名の通り金融機関が指定する一定期間内において借入額に対し、利息がかからないサービスのことです。
通常キャッシングで借入れをすれば元金と利息の返済をすることになりますが、無利息期間があることで、その期間においては元金のみの返済で済むようになります。
業者側にメリットのない無利息期間を設ける理由
キャッシングを行う金融業者は、お金を貸した利息が利益となります。
つまり無利息期間を設けるということは、その期間の利益をゼロにしてしまうということです。
なぜ利益をなくしてまで無利息期間を設けるのかといえば、新規顧客獲得の為であると推測できます。
基本的に一部の銀行を除いては無利息期間が利用できるのは消費者金融となっており、一昔前よりは身近に感じる消費者金融ですが借金であることに変わりはなく、まだまだ利用するのをためらう人は多いでしょう。
そこで、無利息期間を設けることでお金を借りるハードルを下げ、これまでキャッシング経験のない新規顧客を掘り下げようという考えです。
無利息期間は、利用者にとって大きなメリット

では無利息期間がいかにお得な制度であるか、よくある「30日間無利息」の場合で考えていきましょう。
「30日間無利息」のサービスを活用して、30万円の借入れを18%の金利で行ったものとします。
300,000円×0.18÷365日×30日=4,438円
となり、無利息期間内に返済すれば4,438円の支払いが必要なくなります。
たった4,438円と思うかもしれませんが、返済額は1円でも少ないほうがいいに決まっています。
また、借入額が多くなれば、そのメリットはさらに大きくなります。
無利息キャッシングのデメリット

無利息キャッシングのメリットは、何と言ってもその期間利息がかからないということです。
上述したように、30万円の借入れで4,438円分の利息支払いが免除されます。
しかし、無利息キャッシングにはデメリットも存在します。それは、
- 無利息期間に返済しなければ結局は次の月から利息を支払わなければならない
- 借りるハードルが下がり繰り返し借りてしまうことも
です。無利息期間は多くの金融機関で30日間に設定されているので、それを超えた分に関しては、利息を支払わなければなりません。
また多くの場合、無利息キャッシングは契約した最初の借入れに限られるサービスとなっているため、繰り返し借りることになれば、次回からその利息分は払わなければなりません。
30日間のワナ
多くの金融機関において、無利息期間は30日間に設定されていると記しましたが、丸々1ヶ月間ではないということは頭に入れておかなければなりません。
例えば、1月15日から無利息期間が開始されれば、その期間は2月14日までとなっており、2月15日には終了しています。
1ヶ月だと思い込んで、その月が31日あれば気がついたときには、無利息期間が終わっている…ということにもなりかねません。
せっかく無利息期間を利用しているので、無駄な利息を支払わないよう、無利息期間が30日間の場合には注意しておきましょう。
無利息期間のある消費者金融

では実際に、無利息キャッシングを実施している消費者金融について見ていきましょう。
金融機関 | 無利息期間 | 金利 |
---|---|---|
アイフル | 30日間 | 3.0%~18.0% |
アコム | 30日間 | 3.0%~18.0% |
プロミス | 30日間 | 4.5%~17.8% |
レイクALSA | 30日間 | 4.5%~18.0% |
180日間 | 12.0%~18.0% | |
ノーローン | 1週間 | 4.9%~18.0% |
上記の表を比較してみても、基本的には30日間の無利息期間であることがわかります。
レイクALSAの場合は、無利息期間サービスが充実しており、30日間なら「利用限度額500万円まで」契約が可能、180日間なら「5万円まで180日間無利息」という、2つのサービスから選ぶことができる消費者金融になっています。
では、それぞれの無利息キャッシングについて、さらに詳しく見ていきましょう。
アイフルの無利息キャッシング
アイフルにはおまとめローンや借り換えローンなどもありますが、無利息キャッシングが利用できるのは、無担保キャッシングローン(通常のキャッシングローン)のみとなっています。
無利息期間は、借入れ開始日ではなく、契約した翌日からの開始となります。
つまり、契約してから10日後に借入れを行った場合の無利息期間は、20日間となります。
無利息キャッシングを有効に利用したいのであれば、審査に通ってからなるべく早い段階で借入れを行うようにしましょう。
また、適用されるのは契約した初回のみです。
アコムの無利息キャッシング
アコムではサービスの対象条件として、
- アコムでのご契約が初めてのお客さま
という条件があります。
返済方法を口座振替にして振替を待っていれば、無利息期間が終わってから、口座振替が行われるので注意が必要です。
スケジュール管理をしっかり行い口座振替を待たずに、自分自身で銀行振込などの返済をするようにしましょう。
また、無利息期間は借入れ開始日ではなく、契約した翌日からの開始となります。
プロミスの無利息キャッシング
プロミスではサービス対象条件として、
- プロミスでのご契約が初めてのお客さま
- メールアドレスをご登録のうえ、web明細をご利用いただくお客さま
という条件があります。
アイフルやアコムに比べて、少し条件が面倒にも感じますがweb明細にすることのデメリットは特にないので、利用することをお勧めします。
特に家族などにバレたくない人にとっては、web明細はメリットしかありません。
また、アイフルやアコムと違うのは、初回借入日から無利息期間がスタートするという点です。
契約してから慌てて借入れをする必要がなく、自分のペースでスタートすることができます。
レイクALSAの無利息キャッシング
レイクALSAの無利息キャッシングはレイクALSAを初めて契約する方に限り、ご契約日の翌日から無利息期間がスタートします。
レイクALSAの特徴は、「30日間無利息」と「お借入額のうち5万円まで180日間無利息」が選択できます。
180日間無利息の場合、もちろん5万以上の借り入れも可能です。
例えば、30万円借りたとしても、5万円分は無利息になりますので、残り25万円分には通常の利息がかかるということです。
少額を長期間借りる場合には、180日間無利息がお得ですが大きな金額を短期間借りる場合には、30日間無利息の方がお得になるので、ご自身の利用予定状況によって選択するようにしましょう。
また、200万円超の借入れの場合は30日間無利息しか選べません。
ノーローンの無利息キャッシング
ノーローンの無利息キャッシングは、他の消費者金融とは少し違います。
無利息期間は1週間と短いですが、初回のみではなく「何度でも」利用できるのが最大の特徴です。
来週の給料日までに、どうしても5万円足りない…という時などに、ノーローンで5万円借入れし、給料日に全額返すことができれば利息はかかりません。
そして、それは何度でも繰り返し利用できるので、ノーローンの場合は、給料日前の突発的な出費に対応しやすくなります。
消費者金融だけじゃない!銀行系カードローンにも無利息期間はある

無利息キャッシングのサービスを実施しているのは、大手の消費者金融というイメージがありますが、銀行カードローンでも無利息キャッシングを実施しているものもあります。
金融機関 | 無利息期間 | 金利 |
---|---|---|
愛媛銀行 「ひめぎんクイックカードローン」 |
30日間 | 4.4%~14.6% |
北日本銀行 「スーパークイカ」 |
30日間 | 3.0%~14.8% |
ジャパンネット銀行 | 30日間 | 2.5%~18.0% |
このように、地方銀行中心ですが無利息キャッシングを実施しています。
ではそれぞれ、詳しく見ていきましょう。
愛媛銀行「ひめぎんクイックカードローン」の無利息キャッシング
愛媛銀行カードローン「ひめぎんクイックカードローン」は、「初めて契約する方でweb契約を行った方」に限り、30日間無利息のサービスを実施しています。
地方銀行ではありますが、愛媛県以外の全国からも申し込むことができ、愛媛銀行の口座を開設する必要もありません。
愛媛銀行以外の口座にも契約時の即日振込に対応しており、また銀行カードローンということで、総量規制の対象外であることから返済能力があると判断されれば高額(年収の3分の1以上)の融資にも対応してもらえます。
さらに、銀行カードローンの特徴でもある「専業主婦(主夫)の申し込み」もでき、金利も消費者金融に比べて低めに設定されています。
また、全国のコンビニ・ATMが利用でき、手数料も月4回までは無料です。
北日本銀行「スーパークイカ」の無利息キャッシング
北日本銀行「スーパークイカ」は「初めての利用」に限り30日間の無利息サービスを実施しています。
こちらも「ひめぎんクイックカードローン」同様に全国から申し込むことができ、北日本銀行の口座を開設する必要がありません。
その他の特徴も、愛媛銀行と同じように金利も低めに設定されており、専業主婦(主夫)の申し込みもできます。
また、ATM利用手数料は愛媛銀行のカードローンが月4回まで無料なのに対して北日本銀行「スーパークイカ」ではいつでも無料となっています。
ジャパンネット銀行の無利息キャッシング
ジャパンネット銀行「ネットキャッシング」では「初回借入日」から30日間無利息のサービスを実施しています。
ジャパンネット銀行の特徴は、愛媛銀行や北日本銀行は商品が1つに指定されているのに対してネットキャッシング、クレジットライン、カードローン、借り入れおまとめローンと多く商品で展開している点にあります。
上限金利が他の2行に比べて高いことや、口座開設が必須であるなどのデメリットもありますが、商品を特定されず比較的自由な借入れができます。
しかし、約定返済を延滞してしまうと無利息期間は適用されなくなるので注意が必要です。
クレジットカードのキャッシングにも無利息期間が!

クレジットカード会社で無利息キャッシングを実施している会社は少ないですが、
- エポスカード
- セディナ
の2つは、無利息キャッシングを実施しています。
では、それぞれの無利息キャッシングについて、詳しく見ていきましょう。
エポスカードの無利息キャッシング
エポスカードのキャッシングは、初回利用日翌日から30日間は利息が0円になります。
ATMキャッシング、Net・電話キャッシング、海外キャッシングの全てのキャッシングに有効で、さらに30日間に複数回借入れても全て無利息になります。
つまり、初回5万円を借りて10日後に2万円を返済、その10日後に10万円を借り、さらに10日後に13万円を返済すれば利息はゼロということです。
多くの無利息キャッシングでは、無利息なのは初回に借りた金額のみが多いのですが、エポスカードのキャッシングでは期間内なら全て無利息となります。
セディナの無利息キャッシング
セディナのキャッシングは、新規入会から30日以内の初回利用分に限り7日間の利息がかかりません。
海外キャッシングは対象外となりますが、本人会員だけでなく家族会員にも適用されます。
ただし、エポスカードと違い初回利用分だけなので、ATMの引き出し金額に上限があれば、その範囲内での利用に限られるので注意してください。
買い物でお金が必要であればクレジットカードを使う方法も
結婚式などのご祝儀で現金が必要という時には利用できませんが、急に家電が壊れて急いで買い換えないといけない…という際などは、クレジットカードで買い物をすると無利息で「後払い」による買い物ができます。
クレジットカードは2回払いまでであれば利息はかかりません。
また、ボーナス払いにすればさらに支払いを遅らせることができ、もちろん利息もかかりません。
また、ポイントが付くカードによってはショッピング保険が適用されるといったメリットもあります。
いま手元にお金はないけど、緊急で買い物をしなければならない場合にはクレジットカードで買い物をすることで、無利息キャッシングと同じかそれ以上にお得な買い物ができます。
無利息期間を組み合わせれば30日以上の無利息キャッシングも可能に

多くの消費者金融と契約することになるのでお勧めはしませんが、いくつかの無利息キャッシングを組み合わせることで、無利息期間を伸ばすことができます。
例えば、まずアイフルで30万円を借りるとします。そして30日後にノーローンで30万円を借り、その30万円でアイフルへ返済する。
次に1週間後にプロミスで30万円を借りノーローンへ返済、さらに30日後にノーローンで30万円を借り、プロミスに返済といった感じで繰り返していきます。
ただし、これは消費者金融であれば総量規制があるので、いずれ行き詰まります。
また、最終的には一括返済をすることが前提になるので、それまでにお金を用意できなければ結局は利息を支払うことになります。
さらに、現時点でどことも契約していないのに、複数の消費者金融に申し込みをすれば「申し込みブラック」と見られる可能性も大いにあります。
無利息期間は引き延ばすことができますが、デメリットの方が大きいかもしれません。
まとめ

今回は、無利息キャッシングについて解説して参りました。
無利息キャッシングとは、一定期間内においてキャッシングにかかる利息がゼロになるという仕組みで、新規顧客を生み出したい大手消費者金融で多く実施されています。
アコム、アイフル、プロミス、レイクALSAと多くの消費者金融で、初回のみ30日間無利息というサービスが中心ですが、ノーローンは7日間と期間は短めですが、何度でも利用できるという独自の無利息キャッシングを実施しています。
地方銀行中心にはなりますが、銀行カードローンも無利息キャッシングを行っており、もちろんその地方からだけでなく、全国から申し込みができます。
そして、クレジットカードのキャッシングでも「エポスカード」と「セディナ」は無利息キャッシングを行っています。
キャッシングに対する、心理的ハードルが下がるというデメリットもある無利息キャッシングですが、緊急でお金が必要な人にとっては、やはり利息がかからないというのは最大のメリットです。
必要に応じて最大限活用していきましょう。
※記載されている内容は2019年11月現在のものです。