京都に本社を置く、ビアイジという消費者金融をご存知でしょうか。
全国に支店を8店舗構える老舗の消費者金融で、アイフルやプロミスといった大手の消費者金融と比べれば規模は小さいですが、中小の消費者金融としては大きい規模で展開しています。

今回はそんなビアイジについて、その基本情報や申し込みの流れ、ビアイジを利用するメリット・デメリットなどについて解説していきます。
口コミ・評判から分かる通り、ビアイジの審査は柔軟ですが「在籍確認で審査落ちした」という口コミもあります。油断禁物です。

中小消費者金融「ビアイジ」の基本情報

ビアイジは京都市右京区に本社を構える老舗の消費者金融業者で、マルセイリースとして昭和38年に創業、昭和57年にビアイジ株式会社が設立されました。
近畿財務局長の認可を受けており、また日本賃金業協会にも登録されている正規の消費者金融業者です。

しかし、全国展開しているわけではないため知名度もあまり高いとはいえず、闇金と勘違いされることもあります。
ですのでまずは、ビアイジの会社情報や商品情報などの基本情報について解説していきたいと思います。

会社情報

社名	ビアイジ株式会社
業種	消費者金融
創業	昭和38年4月1日
資本金	8,500万円
代表者	代表取締役　金村喜秀
本社	京都市右京区西院東淳和院町18番地　万成ビル4F
登録番号	近畿財務局長（12）第00546号
所属団体	日本賃金業協会　第002674号

この会社情報からもわかるように、近畿財務局長から認可を得ており日本賃金業協会にも登録されています。
こういった認可は闇金業者では受けることができませんので、正当な金融会社といえるでしょう。

闇金ではないかと気になる方は、金融庁のホームページから「商号・名称」入力欄に「ビアイジ」と入力してみましょう。
正当な金融会社かどうか確認することができるので、心配な方は一度調べてみるのも良いかもしれません。

ビアイジの商品情報

融資額	1万円～200万円
貸付利率	実質年率12.00%～18.00%
返済方式	一括または元利均等方式
返済期間	・極度方式貸付：5年以内（但し貸付金額が30万円以下は3年以内） ・証書貸付：5年以内、一括返済は1ヶ月以内
返済回数	・極度方式貸付：1～60回（但し貸付金額が30万円以下は36回以内） ・証書貸付：1～60回
遅延損害金	実質年率20.00%
貸付の種類	極度方式貸付または証書貸付
必要書類	運転免許証（持ってない人は健康保険証など）
担保・保証人	不要

融資額は200万円まで可能ですが、50万円を超える融資額を希望の場合は収入証明書が必要になります。
また、50万円以下を希望の場合でも収入証明書の提出を求められることがありますので、スムーズな契約を行えるようあらかじめ用意しておきましょう。

大手消費者金融との金利と借入限度額の違い

業者名	金利	借入限度額
ビアイジ	12.0%～18.0%	1万円～200万円
アイフル	4.5%～18.0%	1,000円～500万円
アコム	3.0%～18.0%	1万円～800万円
プロミス	4.5%～17.8%	1万円～500万円

以上のように、上限金利においてはプロミスが17.8%と若干低いですが、大手消費者金融と大きな差があるわけではありません。
下限金利に関しては大きく違うように思えますが、これは借入限度額ごとに適用金利が定められているためで、限度額が高ければ金利は低くなります。

借入限度額は、大手に比べれば200万円と低めに設定されていますが、消費者金融は総量規制の対象となり年収の3分の1までの借入れしかできません。

よって、上限の200万円を借りようとすれば年収600万円以上が必要ということになります。
総量規制のことを考えれば、あまり低い限度額ということもないようです。

アルバイトや専業主婦でも申し込み可能

ピアイジでは申し込みに際して職業や年収、勤続年数などの属性による制限はなく、20歳以上であれば学生でもアルバイトなどで収入があれば申し込むことができ、お金を借りるのが難しいと言われている自営業者でも申し込み可能となっています。

また専業主婦（主夫）でも、以下の条件を満たせば申し込むことができます。

このように、配偶者に内緒で借りることはできません。
しかし、大手消費者金融を中心に、中堅の消費者金融であっても専業主婦（主夫）は申し込みできないことが多い中で、上の条件を満たすことで専業主婦（主夫）でも申し込むことができるのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

即日融資可能

ビアイジでは、即日審査・即日融資に対応しています。
しかし、どんな場合でも即日融資が可能という訳ではないので、申し込みの際にはミスのないようにしましょう。

ビアイジのオンライン申し込みには「即日振込融資」というものがありますが即日融資希望の場合は、必ずこちらから申し込んでください。
他にも「初めてのご利用（新規）のお申し込み」や「専業主婦はこちら」などの項目がありますが、「即日振込融資」以外を選ぶと書類のやりとりが郵送となってしまうため即日融資ができません。

また、「即日振込融資」では本人確認書類の提出をFAXで行うので、必ずFAX環境が必要になります。
これは必ずしも家のFAXでなくてもいいので、家にFAXがない場合にはコンビニなどから送るようにしましょう。

そして、大事なのが申し込む時間です。
「即日振込融資」を希望しても、銀行の振込時間に間に合わなければ審査に通っても即日融資はできません。
銀行の場合は14時、ゆうちょ銀行の場合は15時までに審査を終えなければなりません。

これは中堅の消費者金融だから審査が遅いというわけではなく、大手であっても申し込む時間が遅い、または申し込み内容や提出書類に不備があるなどの理由で即日融資ができないということはよくあります。

審査時間内に終えられるよう、時間には余裕を持って申し込みましょう。

利用できるエリア・店舗情報

ビアイジは現在全国に8店舗の支店があり、その営業エリア内においてのみ申し込みが可能となっており、全国から申し込みができるわけではないので注意が必要です。

ビアイジの支店は、以下の8店舗です。

北海道	札幌支店、旭川支店、帯広支店
東北	弘前支店、八戸支店、秋田支店
中国・九州	広島支店、福岡支店

そして、各支店の営業エリアが以下の16道県となっており、この地域外からの申し込みはできません。

北海道・東北	北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県
中国	広島県、岡山県、山口県、島根県
九州	福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、大分県

貸付業務を行なっているのは各支店のみとなるので、本社のある京都を含む関西エリアも申し込みの対象外です。

ビアイジの申し込み方法・流れ

それぞれ詳しくみていきましょう。

インターネットからの申し込み

各支店へ直接来店して申し込むこともできますが、ビアイジは日祝日が店休日となっており、平日も9:00～18:00のみの受付となっています。
インターネットからの申し込みであれば24時間365日行うことができ、平日働くサラリーマンやフリーターにも利便性が高いといえるでしょう。

申し込みの受付が完了すれば、ビアイジから電話にて申し込みの意思、内容の確認が行われ問題がなければ審査へと進みます。

審査結果の連絡

平日の9:00～18:00に申し込みを完了していれば、最短30分で審査結果が出ます。
しかし、申し込み具合によっては審査が長引く可能性もあり、申し込み時間が遅ければ審査結果は翌日となってしまうこともあります。

また、審査結果の連絡は電話にて行われます。
審査に通過していれば、その際に契約方法を「来店契約」か「郵送契約」を選択することになります。
ただし「郵送契約」を選択した場合は、「来店契約」が必須となることもありますので注意しましょう。

契約書類の作成・書類の返送

ビアイジ側が契約書類を作成し、その契約書類の必要事項を記入、本人確認書類（場合によっては収入証明書も）のコピーとあわせて提出することで契約が終了します。

その際「郵送契約」を選択した場合には、契約書類が自宅に届き、それを返送することになるので申し込みから契約手続き完了まで、どうしても5日～1週間程度はかかってしまいます。
さらに、郵送物が届くことで家族にバレてしまう可能性も高くなりますので、秘密で借入をしたい場合は注意しましょう。

また「来店契約」はできないが、即日融資を希望するという場合には郵送物は必ず自宅に届くことになります。

本人確認書類

ビアイジに提出する、本人確認書類として認められるものは以下のものです。

本人確認書類として認められるものは、原則として顔写真付きであることが条件となり、「健康保険証」を本人確認書類として提出する場合にはさらに以下のうちいずれか1点が必要となります。

また、運転免許証やパスポートであっても、記載住所が違う場合にも上記のうちいずれか1点を提出する必要があります。

収入証明書

ビアイジでの融資希望額が50万円を超える場合、もしくは他社借入限度額が100万円を超える場合には、賃金業法の総量規制に定められる通り収入証明書の提出が必要となります。

また、それ以外でも申込内容や審査の結果次第で、ビアイジから提出を求められれば応じなければなりません。

収入証明書として認められるものは以下の通りです。

融資実行

全ての契約が問題なく完了すれば、指定する口座へと希望額が振り込まれます。
また、来店契約した場合にはその場で現金を受け取ることもできますが、申し込み内容や審査結果次第では振込での融資のみとなります。

即日融資を希望の場合

即日融資を希望の場合、申し込みの流れは以下になります。

細かな部分は、基本的な申し込みと変わりませんが、本人確認書類はFAXで送付することが必須条件です。
また、前述したように来店できないのであれば、契約書類は必ず自宅に届くこととなります。

ビアイジのメリット・デメリット

では、これまでの解説を踏まえながらビアイジのメリット・デメリットについて確認していきましょう。

ビアイジを利用するメリット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

個人事業主や主婦の借入れが可能

大手消費者金融では専業主婦（主夫）への融資は行なっておらず、個人事業主もあまり歓迎されていません。
しかし、ビアイジでは専業主婦や個人事業主向けの専用の申し込み口が用意されています。

専業主婦の場合は配偶者の同意が不可欠であることは前出しましたが、大手が門前払いであるのに対して、審査まで進むことができるのは大きなメリットです。
また、個人事業主向けの商品は、現在事業を営んでいる人だけでなく、これから起業しようと活動している人も利用できます。

即日融資に対応

大手消費者金融では当たり前の即日融資ですが、中堅以下の消費者金融では実は当たり前ではありません。
手続きは面倒な部分もありますが、少しでも早くお金が必要な状況であれば重宝されます。

対応エリアが広い

北海道、東北エリア、中国エリア、九州エリアと広い地域に対応しています。中堅以下の消費者金融は、狭いエリアで重点的に営業しているケースが多いですが、ビアイジでは広範囲のエリアをカバーしています。

ビアイジのデメリット

それぞれ詳しく見ていきましょう。

返済が面倒

ビアイジの返済方法は「振込」か「店頭への持参」のみとなっており、大手消費者金融では当たり前の「銀行振替」には対応していません。
自動振替であれば毎月決まった日に引き落とされるので便利ですが、対応していないので返済日をしっかりスケジュールとして覚えておかなければなりません。

即日融資はFAX環境が必須

即日融資ができることはメリットですが、そのためには本人確認書類の提出の際にFAX環境が必須となります。
自宅にFAXがなくてもコンビニ等で対応できますが、一歩も外に出ることなく完全自宅で契約完了というわけにはいきません。

ビアイジの利用に向いている人

大手の消費者金融では専業主婦（主夫）の申し込みはできませんが、ビアイジでは対応してくれます。
配偶者の協力を得られるのであれば申し込みしてみましょう。

しかし即日融資を希望するのであれば、まずは大手の消費者金融に申し込みをしてみましょう。大手であれば30日間無利息といったサービスも充実しており、銀行振替といった返済方法にも対応しています。
利便性ではやはり「大手＞中堅」となってしまうのが事実です。

まずは大手の消費者金融の利用を考え、大手に何社か申し込んだが落ちてしまった、時間がないという場合にはビアイジの利用を考えてみましょう。

ビアイジの口コミ・評判｜審査落ちしないヒント

最後に、ビアイジを実際に利用したことのある人の口コミを紹介していきます。利用経験のある人の意見は参考になるでしょう。

審査に通過した人の口コミ

以上が審査通過した人たちの口コミです。
基本的にはスタッフの対応がよく、申し込みから審査、融資の過程もスピーディであることがわかります。
また、事故履歴がある人も融資の可決を得ており、ある程度柔軟な審査が期待できます。

審査落ちした人の口コミ

以上のように、審査落ちした人の口コミでは「本人確認書類等を提出後に否決連絡」があったり、「在籍確認で問題がなかったのに否決連絡」というように、個人情報を無駄に取られたという口コミが目立ちました。
中には、そのあと闇金から連絡が来るようになったというものまで。

また、審査通過した人の口コミに事故履歴があっても可決が得られたという人もいましたが、ブラックでは無理だったという人もいます。
基本的には金融事故を起こしたことのある人は融資が難しいので、絶対に借りられるものではなく、借りられたらラッキーくらいに考えておきましょう。

まとめ｜ビアイジの審査は柔軟だが油断禁物！

ビアイジは京都に本社を構えており、全国に8店舗あります。地域密着を掲げており全国からの申し込みには対応していないため、支店のある近隣の16道県の人々しか融資対象にしていません。

ビアイジのメリットとして、「即日融資に対応」できることに加えて、「専業主婦（主夫）でも申し込みできる」ということが分かりました。
専業主婦（主夫）の申込みには配偶者の同意が必要とはなりますが、大手では門前払いの専業主婦（主夫）も利用できるというのは、ビアイジならではのメリットといえるでしょう。

しかし、デメリットとして「返済が面倒」や「即日融資にはFAX環境が必須」というものがありましたが、特に返済方法として口座振替ができないことは毎月振込、もしくは来店しなければならず手間が増えます。
ただし、口座振替に対応していないことは中堅消費者金融ではよくみられます。

口コミにおいてブラックでも借りられるというものがありますが、絶対に借りられるわけではないことは頭に入れておきましょう。
審査に関しては、過去に事故を起こした人でも現在の返済能力などを柔軟にみてもらえますが、全員が借りられるわけではありません。審査落ちしてしまう可能性は誰にでもあるのです。

メリットも多くあるビアイジですが、やはり大手消費者金融ほどの利便性があるわけではありません。
お金が必要とわかった際には時間に余裕を持った上で、まずは大手の消費者金融へ申し込みしてみましょう。
そこで過去の事故履歴等でどうしても否決が続くようであれば、ビアイジを検討してみるのも良いかもしれませんね。

※記載されている内容は2023年4月現在のものです。