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銀行カードローンの保証会社って一体何?保証会社をまとめてみました!

更新日:

公開日:2018.12.10

銀行カードローンの審査に通るための一つの大きな壁、それは「保証会社の審査に通ること」です。

この記事では、銀行カードローンの保証会社について詳しく解説していきます。保証会社の役割や注意点をしっかり理解しておかないと、せっかく申し込んだ銀行カードローンの審査に落ちてしまうこともあるでしょう。

以前利用していた消費者金融で金融事故を起こしてしまった場合などは、それが影響して銀行カードローンの審査に通らなくなることもあります。

この記事ではいくつかのアドバイスも含め、情報をお届けします。ぜひ参考にしてください。

  • 今から銀行カードローンに申し込むが、保証会社についてよく分からない人。
  • 以前銀行カードローンの審査に落ちたけど、審査落ちの理由が分からなかった人。
  • 保証会社の一般的な知識を持っておきたい人。

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銀行カードローンの保証会社って一体何?

最初に「保証会社とは、どういった会社を指すのか?」という、基本的な点からお伝えしましょう。

結論から言うと、保証会社とは「申込者の保証人代わりとなってくれる会社」、つまりローンの契約者が借金を返済できなくなった際に代わりに返済する会社を指します。

銀行の代わりに返済することを代位弁済と言いますが、保証会社は大きな損害を生む代位弁済は一件でも減らしたいのが正直なところでしょう。
保証会社はそのようなリスクを少しでも減らすために、銀行カードローンの審査は保証会社が行う仕組みです。

銀行は保証会社にカードローンの保証を委託している

保証会社の概要は以上の通りなのですが、では銀行と保証会社にはどんな相互関係があるのでしょうか?

簡単に言うと、以下の2点です。

  1. 銀行は保証会社を利用することで、貸し倒れが発生した際のリスクを減らせる。

  2. 保証会社は銀行から保証料を受け取るため、会社としての利益アップが狙える。

ポイントについては後ほど詳しく触れますが、現在メガバンクやネットバンク、地方銀行など全ての銀行のカードローンでは保証会社が設定されています。

つまり、銀行カードローンを利用する場合「銀行カードローンと保証会社は二つで一つ」と考えた方がいいでしょう。

保証会社は「審査」と「債務の立て替え」という2つの役割がある

ここからは保証会社の役割について、詳しく見ていきます。

保証会社の役割1:ローンの審査

まず、保証会社の一つ目の役割「ローンの審査」です。

銀行カードローンに申し込んだ際は基本的な本人確認などの審査は銀行が行い、利用者の返済能力などの細かな審査は保証会社が行います。
つまり、銀行カードローンの場合は「銀行」+「保証会社」の2社の審査に通過しないといけません。

保証会社の役割2:借金の代位弁済

二つ目の役割は「借金の代位弁済」です。

一般的に3ヶ月以上借金を滞納した場合は延滞扱いとなり、銀行からローン契約者に督促が行われます。
通常であればその時点でローン契約者から返済が行われるのですが、それでも返済が行われなかった場合は、保証契約に基づき、銀行は保証会社に代位弁済を求めることになります。

金融機関がお金を貸す場合、何らかの担保を取っておくのが普通です。
例えば住宅ローンであれば、“新しく建てた家や土地”を担保に入れておき、住宅ローンが返済できなくなった場合は代わりに家や土地を差し出す、といった流れです。

銀行でフリーローンを利用する場合も万一返済できなかった場合に備え、連帯保証人を設定するように要求されることもあります。
しかし、一般的に個人や企業がお金を借りる場合、第三者に保証人を頼むことはハードルが高く、そのような保証人制度を続けていては、なかなか銀行のローン事業は発展しないのが現状です。

そのため、銀行は利用者に連帯保証人の設定を求める代わりに、銀行が保証会社と契約し万一利用者が返済不能に陥った場合には、契約した保証会社がその借金を肩代わりする、という仕組みです。

消費者金融については保証会社の設定はありません。それは消費者金融カードローンが設定している金利に理由があります。

消費者金融カードローンの上限金利は18%のところがほとんどですが、消費者金融は万一返済されなかった場合のリスクも考えて、初めから高めの金利を取っています。銀行のように保証会社に代位弁済をお願いしなくても、利益は確保されていることです。

【保証会社の役割1】銀行カードローンの審査を行う

次に、上記でお伝えした保証会社の役割の一つ目「カードローンの審査」について、さらに詳しくお伝えしていきます。

この記事を読まれている方の中には、銀行カードローンの商品概要を見たことがある人も多いと思いますが、銀行カードローンの商品概要書の中には次のような文言があります。

(例:三井住友銀行カードローンの場合)
「当行指定の保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方」

三井住友銀行カードローンの場合はSMBCコンシューマーファイナンスが保証会社となり、「この保証会社の審査に通らなければカードローンは利用できませんよ」という意味です。

保証会社はカードローンの利用者が返済を滞納した場合、代わりに銀行に代位弁済をしなければならなりませんので、カードローン利用者に返済能力があるかどうかを厳しく審査します。

よく「銀行カードローンの審査は消費者金融より厳しい」といわれますが、それは以上のような背景があるためです。

保証会社の存在と審査の流れについて、以下の通り簡単に図でまとめてみました。参考にしてください。

保証会社の審査では「個人情報や信用情報」をチェックされる

保証会社の審査内容についても詳しく見ていきましょう。

先ほど銀行カードローンの審査は、「銀行」+「保証会社」の2社で行うということをお伝えしました。整理すると以下のような形になります。

  • 銀行が審査すること:本人確認や勤務先への在籍確認

  • 保証会社が審査すること:個人情報や信用情報機関の情報を照らし合わせ、本人の返済能力を調査

つまり、銀行カードローンの審査は「主な審査は保証会社」「その他の簡単な本人確認は銀行」といった感じです。

銀行が行う在籍確認については、以下の関連記事でも紹介しているので参考にしてください。

保証会社が行う「返済能力の調査」では、一体どのような点を調べられるのでしょうか?

残念ながら、保証会社の審査項目は公表されていませんので不明ですが、一般的なカードローンの審査項目はどこの保証会社でも同じで、主に下記の事項がチェックされます。

保証会社の審査で重要視されるポイント

調査項目 調査内容と審査上有利なポイント
本人の収入 金額よりも毎月安定した収入が入ってくるかどうかがポイント
勤務先、勤続年数、勤務形態 勤務先の情報や本当に在籍しているかどうか?
勤務先が大企業や公務員であることが望ましく、勤続年数は最低でも3年以上が望ましい(新卒社員を除く)
住居 賃貸住宅か持ち家かなどがチェックされる
ただし、どちらが優位かということは保証会社の判断により異なる
賃貸住宅に住んでいる方が、ローン負担が少なく返済不能に陥るリスクが低いと判断する会社もある

一方で持ち家の人の方が転居の可能性が低く、連絡が途絶えるリスクが低くなると評価する保証会社もある
信用情報 過去の債務整理情報や、他社の返済状況など
他社借入件数と金額を調査し、毎月の返済能力にどこまで余力があるかが調べられる

保証会社の審査ポイント!信用情報って何?

保証会社の調査項目については、上記でおおむねご理解いただけたでしょうか。
ここからは保証会社の調査項目の中でも最も大切な「信用情報機関の調査」について、詳しくお伝えしていきます。

信用情報とはクレジットカードや各種ローンなどの契約・取引履歴に関する個人情報のこと

信用情報機関と信用情報について、基本的な用語を説明をします。おのおの以下のような意味です。

  • 信用情報:クレジットカードやカードローン、住宅ローンやカードローンなどさまざまなローンの契約情報や、支払い(返済)履歴が登録された個人情報のこと

  • 信用情報機関:全国銀行個人信用情報センター、シー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構(JICC)など、上記の個人情報が登録されている情報機関のこと

保証会社は現在の収入から返済能力を判断しますが、収入が多かったとしても過去にローンの返済を滞納していたり債務整理をしていると、保証会社は「信用がおけない人だ」と見なし、審査に落ちてしまう原因となってしまいます。

信用情報機関の情報開示書をチェックしてみよう

以下は信用情報機関の一つであるJICCの情報開示書のサンプルですが、これを見ると信用情報機関にはどんな情報が残っているのかお分かりでしょう。

【基本的な情報】
登録されている項目 情報の内容
登録会社名 利用者が契約した会員会社(金融機関名)と、その会員が加盟している信用情報機関名
包括/個別 以下の二つの契約のうち、どちらの契約があったのかということが記録される
【包括契約】予め設定された限度額の範囲で、一定の返済(支払)条件に基づき借入や商品・サービスの購入などができる契約 ※カードローンは包括契約に該当する
【個別契約】個別の借入契約で一度借りたら返済のみ行うようなローン。銀行のフリーローンなど
貸付日/契約日 個別契約の場合は貸付をした日付、包括契約の場合は契約をした日付
保証契約債権の場合は、金融機関などの契約先が貸付をした日、またはその月末の日付
貸付/利用金額
保証額
貸付・利用金額:個別契約の場合は借入の金額、包括契約の場合は出金時点における利用合計金額
保証額:保証契約の場合は、保証している金額
出金日/利用日 出金または利用した日付 ※包括契約の場合のみ登録される項目
出金額/利用額 出金、または利用した金額
入金日 最新の入金があった日付 ※債務整理などにより債務残高が減少した際にも入金日が更新される場合があります
残高 入金後、または出金(利用)後の残高金額。保証契約の場合は保証会社が契約先から確認した残高金額
入金予定日 次回の入金予定日 ※利息に満たないご入金があった場合は、入金日と入金予定日が同日になる
【滞納に関する情報と、履歴が残る期間】
登録される情報 登録情報の中身 情報が登録される期間
延滞、元金延滞、利息延滞 入金予定日から3ヶ月以上入金がされていない情報 延滞継続中
延滞解消 入金などがあり、延滞ではなくなった情報 延滞解消日から1年を超えない期間
債権回収 契約先が、強制執行や支払督促などの法的手続きなどを取った情報 発生日から5年を超えない期間
※法的申し立ての取り下げがあった場合は、その時点までの登録となる
債務整理 ローン契約先に返済金額の減額などを申し入れた情報
その他 破産申立、特定調停、民事再生などの情報
保証履行 ローン契約先に対する返済がなされないなどの理由により、お客さまに代わって保証会社がご契約先に支払いを行った情報 発生日から5年を超えない期間
保証契約弁済 ローン契約先に対する返済がなされないなどの理由により、ローン契約先が保証会社から一括で支払いを受けた情報  

これを見るだけでも、信用情報機関には銀行や消費者金融でのお金の流れが全て記録されていることが分かります。

この情報開示書はJICCのものですが、以下のURLから確認することも可能です。

携帯電話の滞納でも信用情報機関に登録されるって本当?

最近では、スマホを割賦で購入する方も多いですが、このようなスマホ料金を滞納した場合でも信用情報機関に情報として残ってしまうことは、ご存じでしょうか?

よく「スマホは分割で買ってるけど、これは携帯会社が24ヶ月支払いにしてくれているだけで、ローンの扱いにはならないのでは?」と思っている方がいますが、違います。

以下は、auの代理店に対し割賦販売に関する注意事項を記載したページですが、以下のような文言があります。

「信用情報機関への情報提供についてご理解ください」
・個品割賦販売契約(分割払い)にあたって

①支払延滞情報は完済から5年間は指定信用情報機関に記録が残ります。
②指定信用情報機関に登録された情報は、信用情報機関に加盟する他の事業者

が審査に利用します。

そのため、支払延滞情報があると他のクレジット契約(携帯電話などの分割払い、クレジットカードの作成、ローン契約など)ができなくなる場合があります。

※ご契約者が未成年で支払名義人の親権者が延滞された場合、未成年のご契約者の支払延滞情報として扱われるため、ご注意ください。

上記を見ると、スマホの分割購入は立派なローンで万一割賦料金を滞納した場合には信用情報機関に履歴が残ることが分かります。

ほとんどのケースは携帯電話の通話料金と分割料金は一緒に引き落とされるため、通話料金の滞納だけ……と思っても、同時に分割ローンの滞納もしてしまうことになります。

【保証会社の役割2】債務を立て替える

次に、保証会社の二つ目の役割である「債務の代位弁済」についても、詳しく見ていきましょう。

保証会社が代位弁済を行うタイミング

銀行カードローンなどを利用していて滞納してしまった場合、いつのタイミングで保証会社が代位弁済を行うのか?という点から見ていきましょう。

以下は、ローン延滞から代位弁済のスケジュールを書いたものです。3ヶ月間滞納が続くと保証会社の代位弁済が行われます。

  1. 滞納1ヶ月目:銀行カードローンの返済期限に間に合わないと、銀行から督促メールや電話が入る。
    その後すぐに返済すれば、何ら問題はない。

  2. 滞納2ヶ月目:2ヶ月目に入っても滞納が続いた場合は、自宅に督促状などが発送される。

  3. 滞納3ヶ月目:3ヶ月間滞納が続くと、信用情報機関にも「異動情報」として延滞の履歴が残り、保証会社が利用者の代わりに代位弁済することになる。その後、利用者(滞納者)には代位弁済通知が発送される。

返済を立て替えてもらったからといって借金がなくなったわけではない

銀行カードローンを延滞した場合、最終的には保証会社が代位弁済をしてくれますが、それで利用者の借金がなくなるわけではありません。

銀行カードローン利用中は銀行に対して返済義務が発生しますが、保証会社が代位弁済を行った後は銀行カードローンは強制解約になり、それ以降は保証会社に対して返済義務を負うことになります。

つまり保証会社代位弁済後は、返済先が銀行から保証会社に移っただけということです。

保証会社への返済は基本一括返済、最悪裁判になることも

保証会社から代位弁済通知を受け取った後は、どのように返済をするべきなのでしょうか?

詳しくは代位弁済通知書に返済期限や金額などは明記されていますが、保証会社への返済については一括返済が基本
一括返済できるくらいの所持金があれば延滞などはしていないので、ほとんどのケースは保証会社から代位返済通知が来た時点で弁護士に相談する方が多いでしょう。

弁護士に相談せずに一括返済にも対応しない場合は、保証会社は法的措置を取ることになります。
今はテレビで見るような暴力的な取り立てなどはさすがに行われませんが、裁判で返済請求や財産差し押さえといった処置をされるので、それだけは避けたいところ。

差し押さえが執行される場合、サラリーマンなどの給与所得者は一番最初に差し押さえられるのが「毎月の給与」です。
もちろん最低限生活に必要なお金は残してもらえるのですが、このようなことにならないためにも、万一代位弁済が行われた場合は、早めに弁護士に相談されることをおすすめします。

先ほどの信用情報機関のパートでもお伝えしましたが、保証会社が代位弁済した履歴は信用情報に5年間記録としては残るので、その間は他のクレジットカードやローンの審査には通らないと考えた方がいいでしょう。

主な保証会社一覧

ここまでご紹介した保証会社にはどんな会社があるのか、一覧表で見ていきましょう。

以下の表の通り、銀行によっては委託している保証会社は異なり、また同じ銀行で二つの保証会社を設定しているところもあります。

【銀行カードローン保証会社一覧】
銀行名・カードローン名 保証会社名
三井住友銀行カードローン SMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス株式会社)
三菱UFJ銀行
「バンクイック」
アコム株式会社
「SBI新生銀行
スマートカードローン プラス」
新生フィナンシャル株式会社
みずほ銀行カードローン 株式会社オリエントコーポレーション
セブン銀行カードローン アコム株式会社
りそな銀行
「プレミアムカードローン」
「クイックカードローン」
「プレミアムカードローン」=オリックスクレジット株式会社
「クイックカードローン」=りそなカード株式会社
横浜銀行カードローン SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(旧プロミス株式会社)
楽天銀行
「楽天銀行スーパーローン」
楽天カード株式会社
オリックス銀行
カードローン
オリックス・クレジット株式会社、または新生フィナンシャル株式会社
ジャパンネット銀行
「ネットキャッシング」
SMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス株式会社)
じぶん銀行
「じぶんローン」
アコム株式会社

保証会社には、大きく分けて以下の2種類の会社があります。

  • 消費者金融系:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(旧プロミス)や、アコム

  • 信販会社系:株式会社オリエントコーポレーションやオリックスクレジット株式会社

保証会社は消費者金融や信販会社が行っていることが多い

上記の一覧表でお気付きかもしれませんが、銀行と保証会社は「グループ企業」というケースがほとんどです。

例えば、プロミスを運営している会社は「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」ですが、現在プロミスは三井住友銀行系列のSMBCグループに入っています。
アコムは、2004年から株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループの一員です。

では、なぜ消費者金融系の会社が銀行カードローンの保証会社を請け負っているのか?その理由について探ってみます。

理由その1 総量規制により減った利益を補填するため

一つ目の理由ですが「2010年に導入された総量規制で、消費者金融の収益が大きくダウンしている」という点が挙げられます。

2010年までは消費者金融は20%を超える金利で融資していたこともあり、膨大な利益を得ていました。しかし総量規制が厳しくなってからは、利息制限法で20%を超える利息を設定することはできなくなり、消費者金融各社の利益が大きく減ることになりました。

過去の過払い金請求にも応じる必要が出てきたため、それらの裁判費用や返還費用が大きくのしかかり、武富士などの大手消費者金融は廃業せざるを得ませんでした。

そういった背景もあり、消費者金融は個人ローンから得る利益以外の収益を模索していたわけですが、その時期に銀行カードローンの利用が拡大し、消費者金融は銀行カードローンの保証を行うことで保証会社としての手数料収入を得ることに成功したのです。

したがって消費者金融は本業のカードローンの利益は減ったとしても、銀行カードローンの保証事業でその補填をしていることになります。

銀行カードローンの利用者は、保証料を保証会社へ直接支払うわけではありません。利用者が毎月負担している利息の中から、銀行は保証会社に対して保証料を支払っています。

理由その2 消費者金融のカードローン事業で培った審査ノウハウを生かすため

二つ目の理由ですが、消費者金融の審査ノウハウを銀行カードローンの審査で生かすことができる、という点が挙げられます。

もちろん銀行も個人向け融資を行っていたので審査ノウハウは持っていました。しかし無担保ローンのカードローン審査においては、消費者金融の方が圧倒的なノウハウとデータを保有していることになります。

したがって、銀行が個人向けのカードローン事業を拡大する上で、個人融資の審査ノウハウを持っている消費者金融を保証会社として利用することは、銀行としてもメリットが大きかったのです。

以上、銀行カードローンと保証会社の関係について整理すると、以下のようになります。

  1. 消費者金融や信販会社は、本業以外でも利益を増やすことができる。

  2. 銀行は審査ノウハウを利用することで、返済不能のリスクを軽減できる。

保証会社から銀行カードローンを選ぶのもおすすめ

ここまでお伝えした保証会社の情報を踏まえ、どの銀行を選ぶべきなのかお伝えします。

カードローンを選ぶ際、金利や限度額、審査時間や利便性などいくつかのポイントを重視する方も多いですが、下記に当てはまる人は保証会社をチェックしてから銀行カードローンを選びましょう

  1. 既に消費者金融を利用していて、利用実績がある人

  2. 一度、銀行カードローンの審査に落ちてしまった人

  3. 少しでも審査通過の確率を上げたい人

銀行カードローンの商品説明や詳細情報を見れば保証会社が記載してあるので、どこの会社が保証しているのかチェックできます。
参考までに、一部のカードローン商品概要書をピックアップしておきます。

三井住友銀行のカードローン

既に消費者金融を利用している場合

上記で触れた銀行カードローンを選ぶポイントについて、一つずつ詳しく見ていきましょう。

一つ目の「消費者金融をすでに利用している人の場合」についてです。

消費者金融をすでに利用している人の場合、その消費者金融が保証会社になっている銀行カードローンを申し込むと比較的審査が通りやすくなります。

例えば、アコムを利用している人が三菱UFJ銀行のバンクイックや、じぶん銀行のカードローンに申し込むと、すでにアコムには利用実績が記録されています。
このためアコムで滞納などをしていない限り、それらの銀行カードローンの審査に通る確率は高くなるでしょう。

しかし、消費者金融で総量規制ギリギリまで融資を受けていたり、返済が滞りがちな人の場合は、いくら銀行カードローンが総量規制対象外とはいえ、返済能力がないと判断されるので審査通過は難しくなります。

一度、銀行カードローンの審査に落ちた場合

次に、一度銀行カードローンの審査に落ちたことがある人の場合です。

例えば三井住友銀行カードローンの審査に落ちた人は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の審査に通らなかったので、同じ保証会社が保証しているジャパンネット銀行のカードローンに申し込んでも同じ結果になる可能性が高くなります。

そのため、銀行カードローンで一度審査落ちした場合は別の保証会社を利用している銀行カードローンを選んだ方が賢明です。

とはいえ、一度に何社もの銀行カードローンに申し込むと「申し込みブラック」という状態になり、どのカードローンに申し込んでも審査が通らないということになりかねません。

したがって、一度に申し込むカードローンは2~3社にとどめておいた方が無難でしょう。

審査通過の可能性を少しでも上げたい場合

最後は、少しでも銀行カードローンの審査通過の可能性を上げたい人の場合です。

先ほどもお伝えしましたが、銀行カードローンの中には保証会社を二つ利用しているケースがあります。そのような銀行カードローンに申し込めば、どちらかの保証会社の審査に通ることでその銀行カードローンは利用できることになります

例えば、オリックス銀行のカードローンの保証会社は「オリックス・クレジット株式会社」か「新生フィナンシャル株式会社」なので、どちらかの保証会社の審査にパスすればオリックス銀行のカードローンが利用できるでしょう。

複数の保証会社がある場合は審査に通りやすいメリットがある一方で、おのおのの保証会社の審査を受けなければならないため、審査時間が長くなるというデメリットもあります。

銀行カードローンの保証会社、まとめ

今回は銀行カードローンの保証会社について、詳しい情報をお届けしました。

この記事でお伝えした通り、消費者金融は保証会社を設定していないのに対し、銀行カードローンは必ず保証会社の審査が大きな壁となります。

したがって銀行カードローンに申し込む場合、最初に「保証会社がどこなのか?」という点をしっかり理解してから銀行カードローンに申し込まないと、安々と審査落ちてしまい、後悔することにもなりかねません。

無駄な審査落ちは、信用情報機関に6ヶ月間の履歴を残す結果になってしまいます。今回の記事を参考に十分に下調べをした上で、銀行カードローンに申し込みましょう。

※記載されている内容は2023年4月現在のものです。

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