パート・アルバイトがカードローン利用限度額を増額させるやり方
「パート・アルバイトでもカードローン利用限度額の増額はできるの?」
「増額以外に借入する方法はある?注意点は?」
結論から申しますと、パート・アルバイトの人でも限度額の増額は可能です。 しかしそれには注意点があり、人によってはカードローン利用停止という大きなリスクがあります。
ここでは、そのリスク回避テクニックや懸念ポイントを解説していきます。
この記事はこんな人にオススメ!
- パート・アルバイトでカードローン利用限度額の増額をしたい人
- 増額するにあたっての注意点、必須条件を知りたい人
- 利用限度額を引き下げられてしまった人
この記事の目次
パート・アルバイトのカードローン限度額はどれくらいの相場なのか
パートやアルバイトは正社員と比べると、ボーナスもなく収入も基本的には低いケースがほとんどです。そのためお金を貸す側も、確実に返済してもらえるよう利用限度額を低くする場合が多いのが現状です。
総量規制のもとでは年収の3分の1までしか借りることができません。
しかし、パートやアルバイトで年収が100万円以上あったとしても新規契約だったなら、限度額は10万円以内に設定されると考えたほうがいいでしょう。
この「新規契約は低めに設定される」というのは、パートやアルバイトに限った話ではなく、正社員の場合でも年収の3分の1の満額を限度額に設定される事はほとんどありません。
新規でのカードローン限度額は低いが、企業側から増額提案が来ることもある
上記のように初回の契約では設定額が低めに設定される傾向にありますが、毎月確実に返済していくことで、相手に「この人は信用できる」と思わせることができます。
そうなれば貸主側から「増額」の提案を受けることがあります。
最初に契約した際、希望の限度額に届かなかったからといって諦める必要はありません。もし希望に届かなかった場合は、信用を積み上げ増額の案内を待ちましょう。
この増額の提案はよくあることなので、延滞することなくしっかりと返済していけば誰にでもチャンスはあります。
限度額を上げるためには信頼関係の構築が大事です!
一度契約している場合でも、増額をするためには再度審査が必要になります。
その結果、減額や利用停止になる可能性もありますが、こういった審査結果に至る原因は基本的に借主側にあります。
- 年収や勤務先の変更があったにも関わらず、そのことを報告していない
- 返済の遅延が続いた
- 引き落とす預金残高がない(振替返済の場合)
まず、収入の増減があったり勤務先の変更があったにも関わらず、そのことを報告していなかったという場合です。
きちんと報告しなければ、せっかく積み上げた信用も一瞬で崩れてしまうことになります。そういった変更事項がある場合には、事前にきちんと報告するようにしましょう。
また、返済の遅延や滞納、引き落とし残高が残っていない場合も対象になります。
このケースでは返済能力が疑われ「新たにお金を貸しても返済されない可能性が高い」「そもそも返済できていない時点で悪質な滞納」と判断されてしまうこともあり、利用停止になりかねませんので十分注意しましょう。
「利用停止になってしまったが、さらにお金が必要だ」という場合には、返済の遅延や届け出忘れなどは「契約違反」に該当しますので、利用停止の解除は難しいです。
必ずしも解除ができないというわけではありませんが、時間がかかります。
金融機関に相談のうえ、まずは違反行為(滞納や年収の未報告など)を解決させてから利用停止の解除を申請しなければなりません。
そして信頼回復までには一定の期間が必要ですので、即日解除とはいきません。
金融機関への対応と合わせて信用情報の確認をしながら、何が問題だったかを調べたうえで増額申請をしたほうがいいでしょう。安易に増額申請をしてしまうと信用情報をさらに傷つけてしまうことが懸念されるためです。
ご自身の信用情報の確認方法は、要確認!JICC(日本信用情報機構)でのおすすめ開示法&開示書の見方で解説をしています。お手持ちのスマートフォンでも情報開示ができます。
- 利用停止になる
↓ - 信用情報を確認、利用停止になった理由を把握して改善する
↓ - 利用停止解除、増額申請
この流れで行えば信用情報を傷つけることなく増額できる可能性が残されています。
増額ではなく、他社から新たに新規契約したい場合は以下の事柄に注意してください。
新規契約の場合は銀行カードローンの「保証会社」に気を付けよう
増額したいけど不都合があって増額の申請ができない、そういった場合には新規のカードローンを契約することになりますが、借入れ先を銀行にする際は「保証会社」に注意しましょう。
もし利用停止で増額できずに新規契約をしたいのであれば、ここでも信用情報の開示請求をしておいたほうが安心です。先程は信用情報機関JICCの開示方法をお伝えしましたが、ここではCICでの開示請求方法をご紹介します。
信用情報を扱うCICとは?審査が不安なら自分の情報を開示してみよう!
せっかく新たな銀行カードローンを契約しようとしても、現在利用しているカードローン会社と関連する銀行であれば、情報共有をしているため、「この申請者は収入が減っているのに申告してない」ということになり新たに契約することもできない可能性があります。
例えば、
「現在P社で契約をしていて、新たにM銀行で契約したいけどP社が保証会社になっている」
このようなケースは情報共有をしている可能性が非常に高いので危険です。
「P社で契約をしているから、全く関連性のないA社で借りる」
この選択をされた方が新規契約できる可能性は大幅に向上します。
保証会社の一覧表は、銀行カードローンの保証会社って一体何?保証会社をまとめてみました!にてまとめてあります。何度も言いますが「保証会社が関連性を持っている場合はNG」です。
うまくいけば今のカードローンを無くして、低金利な銀行カードローン一本にまとめることもできます。
保証会社を確認したうえで、即日融資をしてほしいという場合は、「パート・アルバイトが即日お金を借りるにはカードローン以外あるの?」にて詳しく情報をお伝えしています。
カードローン利用限度額の増額の必須条件と注意点
カードローンの利用限度額を増額するうえで大切なことは、絶対に嘘をつかないということです。もちろん新規契約の際にも嘘をついてはいけませんが、増額審査の場合は契約期間中に収入や勤務先が変わったことを申請していない場合も嘘をついているとみなされます。
審査内容に関しては通常行われる新規契約の審査と変わらないので、審査の注意点については「パート・アルバイトがカードローン審査時に絶対やってはいけないこと」をご覧ください。
カードローン利用限度額の増額の必須条件は2つ
カードローン利用限度額の増額を行ううえで必須の条件は以下の2点です。
- 延滞・滞納がないこと
- 6ヶ月以上の利用実績
契約期間中に延滞や滞納があればもちろん増額に応じてもらうことはできません。それどころか延滞や滞納が多く、あまりに悪質だと判断された場合は利用停止、そしてブラックリストに載る可能性もあるので絶対にしてはいけません。
また、貸主の信頼を得るためにも6ヶ月以上は利用し、確実に返済していくことが大切になります。
さらにこの条件をクリアできるとなお良い
上記の条件はもちろんですが、それに加えて「収入が増えた」「賃貸ではなく家族所有などの持ち家に住むようになった」「他の借入れがなくなった」などのプラス条件があれば増額の審査へ有利に働きます。
カードローンの限度額が引き下げられた!
限度額の引き下げは突然やってくることもあります。それは途上与信によるものです。また、途上与信のときだけでなく増額審査のタイミングでも限度額が引き下げられることはあります。
全体の借入金額が年収の3分の1を超えていたり、延滞や滞納があれば増額するつもりが減額されてしまうということが起こり得ます。
また、増額の際には再び審査されるので、もちろん在籍確認も行われます。その際に在籍確認が取れず、結果として減額や利用停止になることもあります。
在籍確認については「パート・アルバイトの場合、カードローン審査の在籍確認はどうすれば良い?」で解説をしています。
パート・アルバイトがカードローン限度額の増額をする際によくある質問
他社のカードローンを新規に作成するよりも増額のほうが手間は少なくて済みます。しかし自分が本当に増額できるのか、増額するにあたって利用限度額の決め方など気になることも多いでしょう。
ここではそんな増額を考えている人が抱く疑問をQ&A方式で解説していきます。
パート・アルバイトで年収100万円未満の場合でも限度額を上げられる?
例えば今の利用限度額が10万円で年収が90万円でも、総量規制いっぱいまで借りることができれば利用限度額は30万円ということになります。
もちろんギリギリまで借りることは難しいですが、他に借入先がなく信用を積み重ねているのであれば増額の可能性はあります。審査をしてみなければわかりませんが、気になるのであれば担当の方に聞いてみてもいいかもしれません。
収入が増えたので増額申請したら落ちてしまった。どうして?
収入が増えたからといって必ず審査に通るわけではありません。審査に通過するかどうかは収入だけでなく複合的に決まるからです。年収が300万円で審査に通ることもあれば、年収500万円で審査に通らないこともあります。
審査については各消費者金融や銀行で独自の基準があったりするのでA社では増額審査に通らないけれども、B社では同じ条件で通ることもあります。
カードローンの利用限度額が決まる要因はなに?
カードローンの利用限度額はスコアリングによって決まります。スコアリングとは申込者の属性を点数化するものです。属性とは主に以下のようなものです。
- 年齢/既婚or未婚/子供の有無
- 住所/住居形態/親と同居か
- 職業/雇用形態/勤務先/勤続年数
- 与信額/借入総額/返済履歴
以上のようなことを点数化して利用限度額が決まります。
嘘をつくことは絶対にあってはなりませんが、上記のどれかひとつでも変更があった場合には、連絡を入れたほうがいいでしょう。
パート・アルバイトのカードローン利用限度額の増額に関するまとめ
今回はパートやアルバイトの人がカードローンの利用限度額を増額させる方法やその時の注意点について解説してきました。以下が今回の記事のまとめです。
- 新規の契約の場合、利用限度額は低めに設定される
- 利用実績を積み重ねれば相手から利用限度額増額の提案を受けることがある
- 利用限度額の増額をする場合は再度審査が必要になる
- 増額審査の結果、利用限度額の減額や利用停止の可能性もある
- 増額するためにはこれまでに延滞・滞納がないことと、6ヶ月以上の利用実績が必要
- 増額よりも新たなカードローンを契約するほうがいい場合もあり、その際には今のカードローンと保証会社が違うものにしたほうがいい
- 年収が100万円未満でも増額できる可能性はある
- 収入が増えたからといって必ず増額できるわけではない
今回の記事を参考に利用限度額の増額を勝ち取りましょう。また、増額の申請だけでなく、状況によっては他のカードローンを新規契約することも考慮し、最適な方法を検討するようにしましょう。
※記載されている内容は2019年7月現在のものです。