「会社ごとで金利が大きく違うけれど、実際にはどれくらい利息に差が出るの？」

挙式費用から新婚旅行の旅費まで、さまざまな名目でお金が何かと必要な結婚に関連したイベントで、心強い味方となってくれるブライダルローン。
各社から魅力あふれる商品が提供されており、これらを比較すると見えてくるのが金利に開きがあるという点です。

金利まで比較した上で選ばないと、予想外に高額な利息を払わなくてはいけない結果になることも……。
今回は金利で比較する際の注意点とともに、おすすめのブライダルローンをご紹介します。

この記事はこんな人にオススメ！

ブライダルローン選びで気になるのは安さ！金利比較時の注意点

結婚に関連した費用に充当できるブライダルローンは、使い道が限られている「目的型ローン」です。そのため、金利が魅力的なほど低く設定されています。
このため、高額な費用が必要な結婚関連の費用に充てる方法として、カードローンなど他のローンよりも圧倒的に使いやすくなっています。

金利は、わずか1％の差でも数十万～数百万円単位の借入金額になるほど、より高額です。多額の費用になりやすいローンであるからこそ、わずかな金利の差が返済に与える影響も小さくはありません。

ちょっとした金利の違いが返済時には大きな差になる

以下に掲載している表は、利率が異なる

以上3社のブライダルローンを、特定の利用条件ごとでシミュレーションし、その結果をまとめたものです。下記の表をご覧ください。

借入金額100万円を3年（36回払い）で返済した場合

北陸銀行「ブライダルローン」	106万5,636円
ジャックス「プレシャンテ」	110万3,344円
ワンダーステージ「ブライダルローン」	125万2,800円

借入金額200万円を5年（60回払い）で返済した場合

北陸銀行「ブライダルローン」	221万9,460円
ジャックス「プレシャンテ」	234万7,899円
ワンダーステージ「ブライダルローン」	286万8,000円

借入金額300万円を7年（84回払い）で返済した場合

北陸銀行「ブライダルローン」	346万4,832円
ジャックス「プレシャンテ」	374万1,998円
ワンダーステージ「ブライダルローン」	486万3,600円

北陸銀行とプレシャンテとの金利差はわずか2.325%であり、上記表からも金利差により返済総額の差は約4～28万円となっています。

返済回数が少ないほど差も小さいです。しかし300万円を7年で返済した場合の差額は27万7,166円にも上り、これは決して小さな額とはいえません。
年利15.0％に設定されている「ワンダーステージ」との差額はさらに広がり、最大で139万8,768円という驚くべき結果になりました。

この結果からも、たとえ金利差自体はわずかでも、借入金額と返済期間に応じて上昇する利息が軽い負担ではないことがお分かりいただけると思います。

より金利を抑えるためには「少なく借りて早く返す」

設定されている利率によって、返済金額は大きく変動します。したがって、借入金額が大きく、返済期間が長くなればなるほど、金利分もそれに比例して積み重なっていくのです。

できるだけ金利分を節約したいのであれば、「少なく借りて早く返す」という考え方を基本に、ブライダルローンを賢く利用してください。

おすすめの低金利ブライダルローン｜比較で迷ったらここ！

金利の安さを重点に、おすすめのブライダルローンをいくつかご紹介していきます。

今回はブライダル専用として提供されているローンを中心に集めてみました。
各ローンの詳細については後述しますが、ここでご紹介するブライダルローンの金利を分かりやすく一覧表にしたのでご覧ください。

ブライダルローンの名称	金利
ジャックス「プレシャンテ」	年6.5～9.5%(分割払い) 年18.0%(一括払い)
住信SBIネット銀行「多目的ローン」	年2.975～4.975%
楽天銀行　目的型ローン「ブライダル」	年7.0%(固定金利)
オリックス・クレジット「ブライダルローン」	年6.0～10.0%

金融機関によっては、ブライダルも目的の一つとして含めたフリーローンや多目的ローンとして提供しています。
中には低金利でお得に使えるローンもあるので、「ブライダル専用」にこだわらず幅広い視野で検討してみることをおすすめします。

ジャックス｜プレシャンテ

信販会社大手のジャックスが提供するブライダル専門ローン「プレシャンテ」は、分割払いで回数が多くなるほど低金利に設定される点が特徴です。
4回払い以上を選択した場合は最小の年6.5％となり、3回払いで年9.5%です。

一括払いを選択した場合は、年18.0%と上限に近い高利に設定されます。しかし、返済回数が少ないほど金利負担が減るため、一括払いを選んだ方が、最終的な返済額は少なく済む点も考慮しましょう。

具体的な例として、100万円をプレシャンテで借りたとします。この場合は5年（60回払い）で返済すると総額117万3,939円となり、一括払いなら101万5,000円となり、一括払いの方が6万円程度金利分を安く抑えられます。

ジャックス「プレシャンテ」についてもっと知りたい人は、別記事「プレシャンテは審査に通りやすい？ジャックスのブライダルローン」をご用意しています。参考にしてください。

住信SBIネット銀行|多目的ローン

住信SBIネット銀行は、ネット専業銀行大手としても有名です。当銀行ではブライダル専門ローンではなく、ブライダルも目的の一つに含めた多目的ローンを提供しています。

多目的ローンは年2.975～4.975%と非常に低金利です。これは銀行ローンならではの特徴といえます。
ブライダル専門ではなく、多目的ローンとして提供されているので、結婚関連費用としてだけでなくそれ以外の目的にも使える点が魅力です。例えば、新居の購入費やリフォームの費用、引っ越し代としても使えます。
ただし、使い勝手と条件の良さからライバルと比べて審査が厳しいので、事前準備をしっかりとしましょう。

楽天銀行　目的型ローン　ブライダル

楽天銀行からは、条件を問わず同一金利で利用可能な目的型ローン「ブライダル」が提供されています。固定金利ゆえに借り手側の条件やタイミングを問わず一律の金利で利用できます。そして金利も年7.0％と比較的低利です。

固定金利が採用されているため、変動金利と比べて複雑な計算を使わなくても金利額が把握しやすくなります。そのため、返済のめどが付けやすいメリットもあります。

オリックス・クレジット|ブライダルローン

最大800万円までと、300～500万円という上限額が多い他社商品と一線を画す、上限額が魅力のブライダルローンです。
比較的高額な結婚式を見込んでいる人ほど使い勝手の良いローンで、年6.0～10.0%と割安感のある利率も魅力です。

地方限定のブライダルローンも要チェック

指定された地域に居住・勤務しているなど特定の制限がかけられているため、全国の人が利用できるわけではありません。地方限定のブライダルローンの中にも、お得なものがたくさんあります。

代表的なものとしては、地方銀行や信用金庫、JAなどです。お住まいの地域にこういった金融機関があれば、ブライダルローンを提供しているかどうか確認してみることをおすすめします。
中には、年1.0％代という破格の利率を設定しているものもあり、利用できれば金利負担を極限まで抑えられます。

全国各地の地方限定のブライダルローンの中から、低利で利用できるおすすめのローンをいくつか表にまとめました。ご覧ください。

提供金融機関&ブライダルローン名	金利
多摩信用金庫「たましんライフサポートローン」(千葉県)	年3.3%
津山信用金庫「つしんブライダルローン　たびだち」(岡山県)	年3.9%
きらやか銀行「ブライダルローン」(山形県)	年4.4%
朝日信用金庫「ブライダルローン」(東京都)	年4.5%
JA筑紫「ブライダルローン　いい夫婦」(福岡県)	年1.122%

※金利は全て固定金利

まとめ｜ブライダルローンは十分に比較検討をしよう

借り入れる金額が大きければ大きいほど、わずかな金利差でも後々大きな負担になることがお分かりいただけたと思います。
一般的なローンより低金利なブライダルローンであっても、選び方によっては安いものと比べ最大で約140万円もの差額が生まれる可能性があります。

しかしこの差額は小さくできます。皆さんが、ご自身の条件に最も割安なブライダルローンを選べるかにかかっているともいえるでしょう。
ご紹介した情報をもとに、最適なブライダルローン選びを実践してみてください。

すでに結婚式の計画を立てている人や結婚する予定がある人へ、これから起こり得るトラブルを未然に防ぐお役立ち情報を集めた別記事「結婚式の費用が払えない時の解決策4選｜キャンセル料が160万円？」も、ぜひ参考にしてください。

※記載されている内容は2023年4月現在のものです。