新車と中古車、バイクを買うならどっち?メリット・デメリットを知ろう!
更新日:
公開日:2020.12.23
「最新型の新車バイクもいいけれど、安い中古車にも引かれる……。選ぶ基準としてそれぞれのメリットとデメリットを知りたい!」
新車と中古車のどっちを買うべきか。バイク選びで必ずぶつかる悩みの一つです。
どうしても迷ってしまったら、いっそのことそれぞれのメリット・デメリットを基準に選んでみてはいかがでしょうか。
良いところにばかり目が行きがちですが、必ずある欠点にも目を向けることで、自ずと選ぶべき車両が見えてくるでしょう。
今回は、バイクの新車と中古車それぞれのメリット・デメリットを紹介し、どちらがどういった人に向いているか選び方をご紹介します。
また、初めてバイクローンの利用を検討している人のなかには、不安を抱く人も大勢います。
そんな不安や心配事を解消する目的で、下記ページに情報をまとめました。ぜひ参考までにご覧ください。
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新車バイクのメリット・デメリット
大切な愛車だからこそ、誰しも最初は新車からバイク探しを実践するはず。ここでは手始めに、新車バイクが持つメリット・デメリットから確認していきましょう。
メリット
まずはメリットから。どれも、新車でしか得られない魅力ばかりです。
車体の状態が新品ゆえに購入後すぐの故障を避けられる
工場で作られたばかりの新車バイクは、エンジンや各種メーター類、灯火類、タイヤやオイルなど消耗品に至るまで、全てが新品です。
新品ゆえに、初期不良による故障を除けば直ちに故障するリスクはゼロに等しく、車両状態にバラつきのある中古バイクと比べ安心して乗り出せる点が魅力。
中古バイクではありがちな「購入したばかりなのにもう故障してしまった!」といったリスクも避けられます。
メーカーの保証やアフターケアが受けられる
新車バイクは販売メーカーから直接購入となるので、メーカー保証が受けられます。保証期間内であればトラブルが発生した際、メーカーによる質の高い修理が無料もしくは割安な費用で利用できます。
これ以外にも、ディーラーや販売店が新車バイクの購入者へ実施する割安なオイル交換サービスなどもあります。
その上、ディーラーや正規販売店から直接購入する新車バイクは、購入後しばらく経ってからのアフターケアも充実。
中古バイクでは通知までに時間を要するリコール対策も迅速に受けられるので、より安全なバイクライフが楽しめます。
納車までに事前カスタマイズができる
バイクは、メーカーかディーラーオプションの純正品や、社外品のオプションパーツが充実しています。
通常、オプションパーツを車体に取り付けるには、簡単なもので1時間程度、複雑なものは数日程度の時間が必要です。納車後に改めてカスタマイズするとなると、その分だけ時間と手間が掛かってしまい、さらに面倒なことにもなってしまいます。
一方、新車であれば、購入契約後から納車までの間に、あらかじめ依頼したオプションパーツや車外品を購入店で装着してもらえます。
ディーラーでの購入であればメーカー車両に精通した熟練の整備士によって取り付けてもらえるので、技術面でも安心でしょう。
自分の目的で購入する店を選べる
バイクの販売店も、技術やアフターサービス、接客などさまざまな部分で店ごとの違いがあります。なかには、あまり評判が良くない店舗も少なからずあります。何も知らずそういったお店で購入してしまうと、トラブルに巻き込まれかねません。
それ1台しか存在しない中古バイクと比べ、新車バイクは全ての販売店から同じものが買えるので、在庫に左右されず自分の目的に合った販売店が選べます。
自宅や職場から近いお店や、アフターケアやサービスの良さで提供があるお店にしてもいいでしょう。もしくは、一番価格が安いお店を選ぶのも一つの手です。
デメリット
新車バイクには、新車ならではのデメリットもあります。メリットだけでなくデメリットにも目を向けて、本当の価値を確かめてください。
中古車と比べ全般的に価格が高い
新車バイクを諦めて中古バイクを選んだ人の多くが、この点を理由に挙げるはず。
新車バイクは中古バイクと比べ、価格が全般的に高くなります。新車でも販売されている中古バイクを同一の新車と比べた結果、新車の半額近くで購入できるケースもあるほどです。
もちろん、新車バイクの価格の高さには、新車ならではの品質の高さやメーカー・店舗保証の充実さなどがあり、一概には比較できません。
それでも、バイク選びで「価格の安さ」を一番の選択肢に挙げている人からすると、無視できない欠点となるはずです。
現在販売されている車種しか選べない
年式、形状問わず存在する全ての車両を販売している中古バイクと比べ、新車バイクはメーカーが現状で販売している車種に限られています。
たとえ1日遅れであったとしても販売終了となったバイクは新車としては購入できず、どうしても欲しい場合は中古車市場に頼らざるを得ません。
自分が欲しいタイプのバイクが新車で販売されているか、事前に確認しなくてはいけない点も含め、小さいながら新車ならではの欠点の一つです。
慣らし運転の必要性
バイクも一種の機械であることを考えれば、最初からいきなり全開で走るのはあまりおすすめできません。部品同士がなじむまで適度な運転に抑える「慣らし運転」は、できれば行った方がよいといえるでしょう。
特に、最近では製造国が海外の車種が急増しており、これらの車種は国内製造のバイクと比べ部品や組み立て精度にやや不安が残るのが現状。こういったバイクほど、慣らし運転はより効果的な対策です。
購入段階ですでに十分に使い込まれてきた中古バイクと比べると、完成したばかりの新車バイクには慣らし運転が欠かせず、その分だけ手間が掛かってしまいます。
盗難のリスクが高い
プレミアが付いたバイクやビンテージバイクを除けば、車両の基本的な価値は
新車バイク >中古バイク
というのが基本。特に、新車で販売されている人気車種のなかには、販売されていないがゆえに海外での人気が国内以上に高いものもあります。
こういった車種を中心に盗難被害が後を絶ちません。なかでもレーサーレプリカやネイキッドタイプは、盗難被害が急増している車種です。盗難対策を施さないまま駐車していると、次の日には盗まれてしまったなんてこともあるでしょう。
同じ車種でも、走行距離が多かったり改造済みであったりする中古バイクと比べると、新車バイクの方が狙われやすくなります。
新車バイク全てで、盗難リスクが高いわけではありません。それでも、購入する車種の盗難件数がどの程度かは、事前に調べておくべきです。
中古バイクのメリット・デメリット
中古バイクを購入する前に知っておきたいメリット・デメリットをご紹介します。新車バイクとはどういった点が異なるのかを知っておくことで、賢い買い物ができるでしょう。
メリット
まずはメリットからご覧ください。
新車と比べ価格が安い
新車と比較して中古バイクは、全体的に価格が安く設定されています。
新車でも販売されている現行車で比べてみると、その価格差はより顕著です。車両の状態で多少異なりますが小型二輪で5万~15万円程度、大型二輪なら30万円以上の価格差がある車両も珍しくありません。
すでに絶版となっている車種でも、ビンテージ車やプレミア車など一部を除けば、価格は安くなります。
「とにかく安くバイクを手に入れたい!」と考えている人にとっては、中古バイクの安さは一番のメリットです。
購入後すぐに限界走行できる
慣らし運転自体の必要性があるかどうかは別として、新車はできるだけ慣らし運転をした方がいいというのが一般的。慣らし運転は大体1000キロメートルほど走る必要があり、それがどうしても面倒な人にとっては欠点ともいえる要素です。
一方の中古バイクなら、新古車など一部車両を除いてすでに直前までのオーナーによって、しっかり走り込まれているものが大半。したがって、慣らし運転の必要はなく、納車された瞬間から限界走行ができます。
スピード感や走行中の爽快感が楽しいバイクだからこそ「最初から全力で走りたい!」と思っている方ほど、これは大きなメリットです。
新車では購入できないビンテージバイクが選べる
中古バイク市場には、現在販売されている車種だけでなく、すでに絶版になっている車種もたくさん流通しています。なかには1970~1980年代のビンテージカーも多く、こういった車両は新車バイクでは手に入りません。
とにかく古い車両が欲しい人には、中古車一択です。
新車と比べ所有するプレッシャーが少ない
車の場合も同様に、新車はなにかと気を遣う乗り物。駐車中に傷を付けられないか、走行中に転んだりしないかなど、心配は人それぞれでしょう。
反面、中古バイクなら、すでに小さな傷があるのは当たり前。そこから新たに傷を付けてしまっても、プレッシャーは少なくて済みます。
デメリット
続いて、デメリットを見ていきましょう。
メーカーによるサポートやアフターケアが受けられない
新車バイクは購入者が初オーナーであるため、メーカーやディーラーによる手厚いサポートが付属しています。一方の中古バイクは、たくさんのオーナーに所有されたバイクも多いことから、新車バイクと比べてサポートやアフターケアがあまり充実していません。
とはいっても、購入した店舗によっては、店独自のサポートシステムや保証制度を提供してくれるので、そういったお店を選ぶのも一つの手。
特にメーカー直営店舗であれば、中古バイクにも新車と遜色ないサポートを付けてくれることが多くあります。気に入った車両があるなら優先的に選びましょう。
自分が本当に欲しい車両が見つかるとは限らない
中古バイクにも、同じ車種は市場でたくさん販売されています。それでも、走行距離や車両状態は中古バイクごとで唯一のものであり、全く同じ状態の車両はありません。
新車バイクが全て同じ条件の車両として販売されていることを考えれば、中古バイクは本当に欲しい車両が必ずしも見付かるわけではないのです。場合によっては、数年かけても見付からないこともざらにあります。
こだわりを持って中古バイクを探すのであれば、焦らずじっくり目的に合う車両が見付かるまで探し続けなくてはいけません。
経年劣化や傷、汚れがある
前オーナーによって使われていた中古バイクには、傷や汚れ、もしくはパーツごとで経年劣化(時間とともに劣化すること)も見られます。
新車購入してからどの程度時間が経っているか、どのくらいシビアな環境で使用されていたかなどさまざまな条件で、バイクの程度は異なります。このため、傷や汚れを気にするようであれば、中古ではなく新車を選ぶべきです。
ノーマルから改造された可能性あり
中古バイクのなかには、新車の状態からパーツを交換したりして改造されたものもたくさんあります。改造歴がきちんと表記されてあったり改造自体が分かる程度のものだったりすれば、こちらで対処できます。
ところが、改造具合が見た目だけでは分からない車両があるため、購入後に走らせてみて初めて改造されているのに気付く、なんてことも少なくありません。
素人目ではおそらく判断できないので、店に尋ねるか諦めて別の車両にするかのどちらかになるでしょう。
特に、エンジン部分の改造やECU(エンジンコントロールユニット)を改造している車両は、改造状態によっては大変危険なのでご注意を。
購入後すぐに部品交換や修理が必要なことも
整備点検をきちんと行っているお店であれば、中古バイクであってもすぐに故障するなどということはほとんどありません。
ですが、それも完璧ではなく、整備スタッフでも気付かない部分で部品の劣化や故障が発生し始めている可能性が十分に考えられます。
購入後まだそれほど経っていないのに、走っていて調子が悪かったりエンジン自体が掛からなかったりといったことも珍しくなく、こんな場合は改めて修理点検が必要になるでしょう。
購入前に知っておきたい選び方のポイント
新車と中古車、どっちにも購入前に必ず知っておきたいポイントがいくつかあります。それを知らずに店員に言われるまま購入すると、いつか後悔してしまうかもしれません。
ここでは、購入前に知っておくべきポイントをご紹介します。
まずは各車のメリットを比較した上で魅力ある方を選ぶ
購入予定の車種がまだ決まっておらず、いくつかの車種で迷っている方は、それぞれの車種のメリットをまず比較した上で、より魅力を感じるのはどっちか?で選びましょう。
どんなバイクにも、メリットとともにデメリットはあります。デメリットだけがないバイクはこの世に存在せず、必ずある程度妥協した上で購入するわけです。
しかしデメリットばかりに目を向けず、まずは魅力と感じる要素がどの車種にたくさんあるかを確認し、そこから意中のバイクを選んでください。
実際にバイクに試乗みること
新車バイクはもちろん、特に中古バイクを購入するのなら、実際に現車に試乗してみることを強くおすすめします。
その理由はいくつかあります。
バイクは自動車と違い、常に両足で支えながら乗車する乗り物です。車種ごとで地面から腰掛ける座席までの高さが異なるため、体格や車種によっては足が地面まで満足に届かないことがよくあります。特に、小柄な方が多い女性ほど要注意!
2000年以降に発売されたバイクは、燃料効率をより高めるべく大口径ホイール&タイヤを装着したものが多くなっており、これも足付きが悪くなる要因の一つ。
さらに、中古バイクのなかには、シートをノーマルからカスタマイズしているものもあります。諸元に記載された「シート高」とは異なる可能性があるので、こちらにも気をつけましょう。
このほかにも、実際に目で見て試乗してみて初めて分かる特徴は多々あるので、通販でしか買えない場合を除き、できるだけ現車を見てから購入検討してください。
中古バイクは、必ず現車確認した上で疑問や質問は店舗スタッフに尋ねておく
中古バイクには、一目で分かる特徴だけでなく、分解してみないと分からないような特徴があることも珍しくありません。
店舗側は事前に車両チェックを必ず行っており、少なくとも初見の購入予定者よりはその車両の詳細を把握しています。
購入予定の方は、店舗まで出向いて現車を確認した上で、気になったことはどんどん質問しましょう。購入後なんらかのトラブルが発生したとき、その点を「言った言っていない」は、後々とても重要なポイントになります。
質問するのであれば、購入する意欲があることが伝わる態度で挑みましょう。冷やかしだと思われてしまうと、満足な回答も得えません。
新車と中古車、それぞれどういった人に向いているのか?
「どっちを買えばいいか、まだ決まらない……」という方もいらっしゃるはず。
ここでは、新車と中古車がそれぞれ向いている人のタイプを解説していきます。
新車が向いている人
まずは新車が向いている人のタイプから。
価格を問わずできるだけトラブルを避けたい人
新車は、メーカーで製造された車両がそのままの状態で提供される「新品の商品」です。
初期不良を除けば、ノーマルの状態でトラブルが発生することはほぼありません。トラブルがあっても手厚いサポートが受けられる分だけ、購入価格は中古バイクよりも高めです。
「価格は気にしないから、とにかくトラブルなしで乗車できるバイクが欲しい!」という方には、新車が最適でしょう。
基本的に他人が使ったものは苦手な人
バイクに限らず、家電製品やスマホ、衣類に対しても「他人が使ったものはちょっと苦手」という方は多いはず。中古バイクも同様で、店舗でしっかりクリーニングされているとはいえ、他人が使った形跡は至るところで見られます。
こういった中古商品はどうしても苦手な方は、新車を選ぶべきです。
故障などトラブル時にも手厚い保証を受けたい人
きちんとした店舗から購入すれば、中古バイクにもある程度の保証は付いています。
それでも、メーカー直営店などから購入した新車バイクのものと比べれば、その内容は雲泥の差。自己責任感が強く求められる保証よりも手厚い保証を受けたいのであれば、新車を選ぶべきでしょう。
中古車が向いている人
ここからは、中古車が向いている人を見ていきましょう。
何はなくとも安さを重視する人
中古バイク最大の魅力は、価格の安さです。同一車両でも新車と比べ安く購入できる上、不人気車や多走行車を選べばさらに安く購入できます。
このように、バイクの状態は二の次でとにかく安さを最も重視している人には、中古バイクが最適です。
バイクの知識がありセルフメンテができる人
購入前と納車までの間に整備してもらえるとはいえ、中古バイクは新車と比べてトラブルの可能性が高い車両です。
ですが、バイクのメカニズムに対する知識や技術がしっかりある人なら、万が一トラブルが発生してもセルフケアで解決できます。
場合によっては、整備も全て自分でやるから購入時の整備費用を節約するという選択もできるので、こういった方にはむしろ中古がおすすめ。
新車で購入できない古いタイプやビンテージバイクを探している人
中古バイク市場には、さまざまなバイクが常に豊富な数だけ流通しています。なかには、すでに手に入らないレアな車両からビンテージ化した貴重なバイクも見つかるので、こういったバイクを探している人は中古車一択ともいえるでしょう。
新車販売が終わった直後の車種が欲しいという人も、これに当てはまります。
まとめ
新車と中古車、それぞれのバイクを買う際の基準となるべき情報をご紹介しました。
結論として、新車バイクは安全性やトラブル回避を重視する方におすすめの車両であり、中古バイクは価格の安さや希少性を求めている方におすすめします。
これを前提に、ご自身が欲しい車種や排気量、デザインなどを加味した上で購入すべきバイクを探してみてはいかがでしょうか。
それぞれのメリット・デメリットをもとに探せば、きっとお気に入りの1台が見つかるはずです!
※記載されている内容は2023年4月現在のものです。