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学資保険でお金を借りられるって本当?学資保険の契約者貸付制度を利用する方法とは

更新日:

公開日:2021.11.22

昨今、世界的な経済不安や感染症のまん延など、家計に大きな影響を与えるような出来事が続いています。

家庭によっては、夫の給料が減額したり妻のパート先がなくなったりなど、毎月の生活費がわずかに足りず、預貯金を切り崩したり、家のローンの支払いのために生命保険などを解約したりと、金策に悩んでいるのではないでしょうか。

特に子どもがいる家庭の場合、塾の月謝や給食費など、金額としてはそれほど大きくなくても毎月必ず支払わなければならないお金は、家計費が減少した家庭にとって、徐々に効いてくるボディーブローのように、生活を圧迫していきます。

銀行や消費者金融でお金を借りる方法もありますが、先が見えない現在、返済のあてがなければ安易にお金を借りることもできません。

そこでこの記事では、返済のあてがなくても、無職でもお金を借りることができる学資保険の契約者貸付制度についてご紹介します。

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契約者貸付制度とはどのような制度なのか?

契約者貸付制度とは、学資保険や生命保険など、途中解約をしたときに解約払戻金がもらえる保険に加入していた場合、その解約払戻金の7~9割程度までお金を借りることができる制度のことです。

契約者貸付制度を利用すれば、保険を解約することなくお金を借りられます。

借入限度額は?いくらまで借りられるのか

借入限度額は加入している保険の保険料と保険料を支払った期間によって違いがありますが、解約払戻金の7~9割程度の額を借り入れることができます。

解約払戻金 貸付限度額
7割 8割 9割
300万円 210万円 240万円 270万円
200万円 140万円 160万円 180万円
100万円 70万円 80万円 90万円
50万円 35万円 40万円 45万円
10万円 7万円 8万円 9万円
5万円 3万5千円 4万円 4万5千円

解約払戻金は、これまでに支払ってきた保険料から算出されて払い戻されるため、保険料を支払った期間が長いほど借入可能額は多くなるでしょう。

ただし、保険会社によっても違いがあります。例えば日本生命の学資保険の場合、「ご契約のしおり」に以下のように記載があります。

『解約払戻金額の5割から3ヶ月分の保険料相当額を差し引いた金額』

毎月の保険料が1万円、解約払戻金が50万円とした場合、25万円から3万円を差し引いた22万円が貸付限度額となります。

このように、保険会社によって規約が異なるので、自分が契約している保険の契約書などで確認するといいでしょう。

毎月の返済額と返済期日は?

基本的に契約者貸付制度を利用した場合、特に保険会社からの催促がありません。クレジットカードなどのように、毎月の返済日も、カードローンなどのように毎月の支払額も決まっていません。

返済できるめどが立った時、お金に余裕がある時になど、返済できる範囲で自分のペースで返済をすればいいのです。ただし、保険会社によっては借入期間が決まっていることもあり、その期間内に全額返済する必要があります。

もし、返済期間内に返済ができないと、利息が元金に上乗せされてもう1年借入期間が延長されるので、注意しましょう。

年率は?利息はどの程度払うのか?

学資保険の契約者貸付制度を利用した場合、年率は2~3%程度です。

ただし、契約した年によって年率が変わります。特にバブル期に契約した保険の場合は5%以上の年率を設定されていることがあるので、保険契約書などで年率を確認してください。

各保険会社の年率は以下の通りです。

保険会社 年率
第一生命 こども学資保険(こども応援団・Micky) 3.00~5.75%
住友生命 学資積立保険・学資保険 1.55~5.75%
日本生命 子供の保険・学資保険 3.00~5.75%
かんぽ生命 学資保険 2.50~6.00%
フコク生命 学資保険(みらいのつばさ) 2.00~5.75%
ソニー生命 学資保険 2.50~8.00%
明治安田生命 つみたて学資 2.15~5.75%
アフラック 夢みるこどもの学資保険 2.75~4.00%

この表から、かなり低い年率で貸し付けていることが分かります。

では、利息はどの程度支払うことになるのでしょうか?年率とは1年間借り受けた場合の利息の割合のことなので、例えば100万円を1年間借りた場合、年率3.00%なら利息は3万円となります。

ただし、契約者貸付制度では複利式を導入しているので、1年以内に返済がない場合は2年目の元金は103万円です。

お金を借りた場合契約している保険はどうなる?

契約者貸付制度は、保険を解約することなくお金を借りられる制度です。そのため、制度を利用してお金を借りたとしても契約がすぐに解約されることはなく、保証がなくなることもありません。

ただし、借入額と利息の合計が解約返戻金以上になると保険は解約され、返済をしないまま放置をした場合は本来受け取れる満期額が減額されて支払われることになります。

契約者貸付制度のメリットは?

ここからは、契約者貸付制度のメリットについて詳しく解説します。

契約している保険が担保になるため「審査がない」

一般的に、銀行や消費者金融でお金を借りる場合、契約者本人に返済能力があるのか、暴力団などの反社会勢力と関係はあるかなど、お金を貸しても問題ないかの審査があります。

大手消費者金融であれば最短30分前後で審査が終了しますが、銀行の場合には1週間ほどがかかります。

信託会社が連帯保証をしてくれるのですが、信用情報などに傷があると信託会社から保証を断られることがあり、仮審査で融資が決定していたとしても、本審査で断られることもあります。

さらに、貸金業法には年収の3分の1以上を貸し付けることを禁止している総量規制もあり、既存の借金がある場合には希望額を借りることもできません。

これに対して契約者貸付制度は、既に契約している保険を担保としています。保険契約時に本人確認も済んでいるので、審査の必要がありません。

総量規制にも関係がなく、年収の3分の1以上借金があってもお金を借りられます

そのため、返済能力が低い専業主婦でも借りられ、カードローンやクレジットカードなどの返済が滞るなど、信用情報に傷があっても問題なくお金を借りることができます。

申請をすれば、2営業日程度で指定銀行口座にお金を振り込んでもらえます。

催促がないため家族にバレにくい

銀行や消費者金融の場合、毎月の返済日が決まっているため、返済が遅れると催促の電話がかかってきたり、書類が送られてきたりします。家族に内緒でお金を借りている場合、催促の電話があると家族にバレてしまう可能性があるでしょう。

勤務先に催促の電話がかかってくることもあり、職場でお金を借りていることや、返済が遅れていることが知られてしまうリスクまであります。

その点、契約者貸付制度なら、保険会社によっては借入期間が1年間と返済までの期限が決まっていますが、特に返済の催促がなく、毎月の返済日も返済額も決まっていません。

催促の電話や手紙がないため、家族に内緒でお金を借りていたとしても、バレる心配がないのです。

カードローンなどに比べ年率が低い

前項で、保険会社別契約者貸付制度の年率を一覧表でご紹介しました。保険契約の年度によって年率に違いがありますが、2000年以降に契約した保険なら年率3.0%前後です。

カードローンの年率が以下の表の通りなので、かなり低い年率設定となっていることが分かります。

銀行名・消費者金融名 実質年率(年率)
楽天銀行 1.9%~14.5%
オリックス銀行 1.7%~17.8%
三菱UFJ銀行 1.8%~14.6%
みずほ銀行 2.0%~14.0%
三井住友銀行 4.0%~14.5%
横浜銀行 1.9%~14.6%
アコム 3.0%~18.0%
アイフル 3.0%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%
SMBCモビット 3.0%~18.0%

ただし、最低年率が3%未満のものもあり、カードローンの方がいいのではないかと思うかもしれません。

カードローンの場合、借入限度額によって設定される年率が変わります。800万円以上借り入れるのなら最低年率が設定されますが、100万円程度の借入なら10%程度から最高年率までの幅で設定されます。

よほど高額の借入をしない限り、年率は学資保険の契約者貸付制度の方がお得です。

保険を解約しなくてもまとまったお金を借りられる

まとまったお金が急に必要となった時、多くの人が銀行や消費者金融からお金を借りたり、現在契約している保険を解約したりします。

たしかに、保険を解約すれば契約払戻金が入るので、まとまったお金が必要な時には安易な方法ですが、有効な手段ともいえます。

しかし、保険を解約してしまうと入り直すのが手間だったりします。

保険を契約した時の年齢に応じて保険料は設定されるので、後から入り直そうとすると保険料が増額されてしまいます。医療保険などが特約で付いている場合には、保険加入時の健康状態によって加入できない場合もあります。

特に学資保険の場合は子どもの年齢で加入できないこともあり、解約するタイミングによっては再加入も難しくなります。

以上のことからも、保険を解約するという方法は有効な手段ではありますが、得策とはいえないのです。

その点、契約者貸付制度は保険を解約することなく、まとまったお金を借りられます。
お金を借りている期間中も保証は受けられ、満期前に定期的に祝い金が支払われるタイプの保険の場合には、その祝い金も受け取れます。

ただし、お金を借りたまま返済をしていないと祝い金が返済に充てられ、受け取れる額が減額されてしまうので注意しましょう。

信用情報に契約者貸付制度を利用した記録が残らない

一般的に、銀行のカードローンや住宅ローン、消費者金融カードローン、クレジットカードなど、借金をした人は個人情報を含め契約内容、返済、遅延、自己破産に至るまで、信用情報機関によって情報が全て記録されます。

スマホの本体代金を分割払いしている場合、携帯電話料金を滞納しても、その記録が残ってしまいます。

学資保険の契約者貸付制度は、解約払戻金の一部を借り入れるため、信用情報とは関係がなく、借りた事実は記録に残りません。そのため、返済をしなくてもその事実が記録されることもないのです。

契約者貸付制度のデメリットは?

契約者貸付制度のメリットをご紹介してきました。メリットだけを見ると、かなり良い制度のように思えます。しかし、メリットがあればデメリットも。ここでは、契約者貸付制度のデメリットについて解説します。

解約払戻金以上を借りると保険契約が切られる

契約者貸付制度は解約払戻金の一部を貸し付ける制度です。解約払戻金以上を借りることはできません。

借りたお金には一定の年率がかけられているため、1年間返済をしないまま放置すれば借りたお金に利息が付きます。契約者貸付制度は利息にも利息が付く複利式を導入しているので、放置するほど雪だるま式に借入金が増えてしまいます。

そのため、借入金と利息の合計が解約払戻金を上回ってしまうと、それ以上貸し付けることができず、保険契約自体を解約されてしまうのです。

借り入れたお金の全額返済が難しいのなら、せめて利息分だけでも返済するようにして、借入金を増やさないようにしましょう。

年率計算は複利のためカードローンよりも利息が高くなる

契約者貸付制度の利息計算は複利式を導入しています。

複利式とは、1年目は元金のみ利息が付き、2年目以降は元金と利息に利息が付くというもので、放置すればするほど利息がどんどん増えていきます。

例えば、100万円借りたとします。年率3%であれば、1年間の利息は3万円。2年目は103万円が元金となり、利息は3万900円になり、利息合計は6万900円です。3年目は元金が106万900円となり……と元金が増額されていくため、単利式よりも利息がどんどん増えてしまうのです。

以下の表で、100万円を借りた場合の複利式と単利式の利息の違いを確認してみましょう。年率は3%ととします。

単利式元利合計 複利式元利合計 差額
1年目 1,030,000円 1,030,000円 0円
2年目 1,060,000円 1,060,900円 900円
3年目 1,090,000円 1,092,727円 2,727円
4年目 1,120,000円 1,125,509円 5,509円
5年目 1,150,000円 1,159,274円 9,274円
6年目 1,180,000円 1,194,052円 14,052円
7年目 1,210,000円 1,229,874円 19,874円
8年目 1,240,000円 1,266,770円 26,770円
9年目 1,270,000円 1,304,773円 34,773円
10年目 1,300,000円 1,343,916円 43,916円

この表から、100万円を10年間返済なく借り続けた場合、単利式に比べ4万3,916円も利息がかかることが分かります。

カードローンとの比較ですが、100万円未満だと年率に差があり過ぎるため、実はカードローンよりも契約者貸付制度の方がそれほど利息はかかりません。

ただし、年率にそれほど差がない高額借入の場合には、上の表のように複利式の方が利息が高くなってしまいます。

ちなみに、カードローンを利用して年率5%で500万円借りた場合、30年目で年率3%の契約者貸付制度が利息を追い越します。

学資保険の場合、保険契約期間や満期まで30年以上はあり得ないので、年率が同じ3%になるほどの高額借入でない限りは、契約者貸付制度の方がまだお得といえます。

とはいえ、余分な利息は払いたくないもの。できれば、1年以内に完済しましょう。

借りられる金額は解約払戻金の7~9割程度

契約者貸付制度では、5割からさらに毎月の保険料3ヶ月分を差し引いた額としている保険会社もあります。しかし、保険を解約すれば得られるはずの解約払戻金の一部しか借りられないという制限が付いていることに変わりはありません。

また、子どもが小さい場合、保険契約からそれほど年数がたっていないので、解約払戻金もそれほど多くはありません。

解約払戻金とは、契約から今日までに払い続けてきた保険料の積み立てでもあります。契約年数や支払ってきた保険料が少なければ積み立てられた金額も、解約払戻金も少なくなります。

契約者貸付制度は1回でも保険料を支払っていれば利用できる制度ではありますが、借りられる金額はかなり少額なのです。

パートタイムでも一定の収入があるなら、カードローンを利用した方が借入額が多い場合もあります。

満期に受け取れる金額が少なくなる

満期になれば受け取れるはずのお金を前借りしているのと同じで、満期までに返済しなければ、借入金とその利息を合わせた額が保険金から差し引かれて支払われるのです。

例えば、子どもが18歳で500万円受け取れる保険に入っていたとします。15歳の時に50万円を借りて返済していなかった場合、3年分の利息が上乗せされ、元利合わせて54万6,364円を500万円から差し引かれて支払われます。

返済が滞ってしまうと満期時に受け取る金額が少なくなり、子どもの大学の入学金に足りないなんてこともあり得るのです。

契約時の予定利率によって貸付時の年率が高くなる

ここまで年率3%で話をしてきましたが、先に一覧表で示した通り、契約者貸付制度の年率は1.55~8.00%で、保険会社や保険を契約した年度によって変わります。

この契約日による年率の変動は、金利水準や金融情勢に応じて決められています。

例えばバブル期といわれた1990年代初頭、定期預金金利が6%を超えることもあり、銀行にお金を預けるだけで10年で2倍になるとまでいわれていました。

このような時代、保険の予定利率も高く設定されており、この予定利率に合わせて、貸付利率も高く設定されていたのです。

もちろん1990年といえば平成2年、30年以上も前のことなので、この頃に契約をした学資保険は既に満期を迎えていることでしょう。そのため、契約者貸付制度は利用できません。

しかし、満期を迎える前の学資保険の場合には、契約年度によって高い年率が設定されている可能性もあります。契約している保険会社のホームページや契約書などをよく確認することをおすすめします。

保険料未払いだと利用できない

契約者貸付制度は、一度でも保険料を支払えば利用できる制度ですが、保険料未払いの場合には利用できないことがあります。

保険料を支払わなかった場合、解約払戻金から自動的に充当されています。つまり、保険料未払いが続くと解約払戻金が減ってしまうのです。

契約者貸付制度は解約払戻金の一部を貸し付ける制度なので、未払い分の保険料に充当されてしまうと、借りられるお金がなくなってしまいます。

そのため、保険料未払いが続くと契約者貸付制度を利用できなくなってしまうのです。

契約者貸付制度は本当にお得なのか?カードローン、キャッシングと比較

ここからは、契約者貸付制度と銀行系カードローン、消費者金融カードローン、クレジットカードキャッシングをさまざまな点から比較していきます。

借り入れ条件と審査で比較

まずは、借入条件と審査についてです。

種類 条件 審査の有無
契約者貸付制度 保険契約をしている契約者のみ なし
銀行カードローン ・満20歳以上
※上限は銀行によって違うが、年金を受給できる年齢に到達する前まで
・安定かつ継続した収入の見込みがある
・保証会社の保証を受けられる
・主婦、学生は対象外とする銀行も多い
あり
1週間程度
消費者金融
カードローン
・満20歳以上
※上限は消費者金融により制限がないか、満70歳としている
・安定した収入があり、返済能力がある
・収入があればパート・アルバイトも可
あり
最短30分前後
キャッシング クレジットカード契約者 なし

契約者貸付制度やクレジットカードのキャッシングでは、契約者という条件はありますが、審査はありません。特にクレジットカードの場合は、カード契約時に契約者の審査をしているので、キャッシング時に改めて行う必要がありません。

カードローンでは銀行の方が若干条件は厳しめとなっており、パート・アルバイトでは銀行カードローンを利用できないことが多いです。

専業主婦の場合は安定した収入がないので、銀行カードローンや大手消費者金融のカードローンは利用できません。しかし「配偶者貸付」という制度があり、中小の消費者金融であれば配偶者貸付制度を利用して、専業主婦でも借入が可能です。

カードローンやキャッシングには総量規制があり、既に年収の3分の1以上借入がある人は、お金を借りられません。
配偶者貸付制度も同様で、配偶者の借金が年収の3分の1以上ある場合には、配偶者貸付制度を使ってもカードローンは使えないのです。

契約者貸付制度では総量規制が適用されないので、既に銀行や消費者金融で年収の3分の1以上お金を借りていたとしても、問題なく利用できます。

借入限度額と年率で比較

次は借入限度額と年率を比較してみましょう。

種類 借入限度額 年率
契約者貸付制度 解約払戻金の7~9割 1.55~8.00%
銀行カードローン 1万円~1,000万円 1.7~17.8%
消費者金融カードローン 1万円~800万円 3.0~18.0%
キャッシング クレジットカード契約者によって違う 7.8~18.0%

銀行カードローンの場合は最高1,000万円まで貸付可能です。しかし実際に借り入れることができるのは、年収と既存借入額、その他の条件によって変わります。

消費者金融カードローンは最高800万円ですが、銀行カードローン同様、年収と既存借入額、その他の条件によって限度額が変わります。

クレジットカードキャッシングも、年収と既存借入額などによって借入限度額が変わります。

消費者金融カードローンとクレジットカードキャッシングは、貸金業法の総量規制が適用されるので、年収の3分の1以上貸し付けることができません。そのため、年収と既存借入額によって借入限度額が変わるのです。

銀行カードローンの場合、貸金業法の適用は受けませんが、銀行が自主的に総量規制を取り入れ過剰貸付けを行わないようにしています。そのため、消費者金融カードローン同様、年収と既存借入額によって借入限度額が変わります。

一方、契約者貸付制度は総量規制とは関係ないので、解約払戻金に応じた限度額まで借り入れることができます。

返済方法と返済額で比較

10万円を借り入れた場合の返済方法と、毎月の返済額について確認してみましょう。

種類 返済方法 毎月の返済額 備考
契約者貸付制度 ・一括払い
・利息払い
・元利払い
任意 保険会社によって貸付期間は1年
ただし、解約払戻金未満であれば自動延長される
銀行カードローン ・元利定額払い 3,000円 43ヶ月
消費者金融カードローン ・元利定額払い 3,000円 47ヶ月
キャッシング ・1回払い
・元金定額払い
・1回払いは元利一括
・元金定額は最低5千円 + 利息
クレジットカード会社指定の返済日

契約者貸付制度は返済方法は決められていますが、特に毎月の返済額や毎月の返済日が決められていません。その為、催促もありません。
ただし、利息は加算されるので、元利合計額が解約払戻金を超える場合、保険会社から連絡が来ます。保険会社からの連絡を受けても返済をしないと、保険契約は解約となるのです。

銀行カードローンや消費者金融カードローンは、元利定額払いで毎月返済が必要です。毎月の支払額の最低額や支払回数は、銀行・消費者金融によって決められています。

返済日を過ぎても返済をしなかった場合は催促の電話があり、それでも返済をしないと督促状が届きます。督促状も無視すると、内容証明郵便が届き、裁判手続になり、最終的には強制執行されるでしょう。

キャッシングもクレジットカード会社によって返済方法が違いますが、一般的にリボ払いにしていないと翌月、または翌々月に一括払いとなります。

キャッシングのリボ払いの場合、元金定額払いとなり、利息は別に支払いが必要です。そのため、例えば毎月5,000円返済に設定しても、実際には5,000円+利息を支払うこととなります。

カードローンやキャッシングでは、返済日に返済をしないと18~20%程度の年率の延滞遅延金が発生するので、気をつけましょう。

社会的信用で比較

社会的信用とは、信用情報機関に記録された個人情報やカードローン、クレジットカードなどの契約情報のことです。記録される内容は、個人情報や契約情報のほか返済情報、延滞情報、自己破産情報など。記録された内容によって、最高5年間情報が残ります。

カードローンやクレジットカード、住宅ローンなど、お金を借りると情報が全て記録され、他のカードローンやクレジットカードなどの契約に大きく影響するのです。

一方、契約者貸付制度は利用した事実も返済に関する情報も信用情報に記録されません。しかも、利用する際に信用情報を確認することはないでしょう。

学資保険の契約者貸付制度に申し込む方法

学資保険の契約者貸付制度に申し込む方法は、保険会社によって多少の手続きの違いがありますが、以下に紹介する方法とほぼ同じです。

書類を準備する

申し込みをするために必要な書類は、以下の通りです。

  • 契約している保険の保険証
  • 本人確認書類
  • 申込書

申込書は担当している保険の営業や、コールセンターなどに電話をして送ってもらうことが可能です。

ただし、保険会社のホームページから「マイページ」にログインできる場合は、「マイページ」から申し込みできます。この場合、申込書は不要です。

申し込みをする

書類で申し込みをする場合は、申込書類に必要事項を記入し、郵送します。

インターネットで申し込みをする場合は「マイページ」から契約者貸付ページを開き、必要事項を入力して申し込みます。

振込先は登録している保険金振込先口座で、おおむね2営業日後に振り込まれます。申し込みに関する詳細は、各保険会社のホームページで確認できます。

子どもの将来のための学資保険、借入はほどほどに

この記事では、学資保険の契約者貸付制度についてご紹介しました。

カードローンの様な審査もなく、低金利でお金を借りることができて、返済も特に催促をされないため、返済のめどが立った時に返済すればいいので、かなりお得で利便性の高い制度といえます。

だからといって、借りたお金を返さないまま放置し続けると、契約を解約されてしまったり、満期にもらえるお金が減ってしまったりするので注意が必要です。

学資保険は子どもの進学のための積立保険。子どものために積み立てたお金を借りて返さなければ、将来子どもが困ってしまいます。

生活が苦しい時に、簡単に借りられるからと無計画に借り続けないように、定期的に返済するようにしましょう。

※記載されている内容は2023年4月現在のものです。

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