医療ローンとカードローンのメリット・デメリットを比較
更新日:
公開日:2017.11.20
医療ローンのメリット・デメリットって?

皆さんは病気やケガの治療費を借りられる「医療ローン」というローン商品が存在するのを知っていますか?
マイカーローンやカーローンなどと同じ「目的別ローン」の仲間ですが、一体どのような特徴を持っているのでしょうか。
今回は医療ローンの種類や特徴を紹介しながら、一般的なカードローンとの違いについて比較をしていきます。
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医療ローンの種類はどんなのがある?

医療ローンには大きく分けて
- 銀行などの金融機関が用意しているローン
- 美容・整形・歯科クリニックが信販会社と提携して用意しているローン
があります。
以下では、それぞれ主な商品について金利や限度額、特徴などとともに紹介していきます。
銀行系医療ローン
東京スター銀行「医療・介護ローン」
- 借入限度額:10~500万円
- 金利:2.8~7.8%
「スターワン目的ローン」という大きなくくりで、教育・不動産など他の目的別ローンとともに東京スター銀行が準備している医療ローンです。
名前の通り医療に要する費用、介護費用へ利用することができます。
契約者本人だけでなく、配偶者や3親等以内の親族の医療・介護にかかる費用も対象になっているうえ、保証料込みで最大7.8%の低金利が魅力です。
千葉銀行「ちばぎん医療ローン」
- 借入限度額:10~500万円
- 金利:5~5.2%(変動制)
地方銀行の千葉銀行が用意している医療ローンで、こちらは介護費用に充てることはできません。
保証料込みで5.2%という最高金利の低さは非常に魅力的です。
ただし地方銀行なので、利用できるのが千葉・東京・埼玉・茨城全域と神奈川の一部に限られるのがネックです。
クリニックが独自で用意する医療ローン
最近、女性芸人が多数登場するCMも話題の脱毛クリニックである「リゼクリニック」や、全国に24院を展開する「品川美容外科」などの大手では、治療内容に応じてその費用を分割支払いできる医療ローンを準備しています。
いずれもクレジットカード支払いなどより低金利で人気がありますが、ローンを組んだクリニック・医院による治療のみの利用に限られます。
医療ローンはどんな用途に使える?
医療ローンは冒頭でも触れたとおり
「医療行為を受ける際にかかる費用を貸してくれる」
目的別ローンです。
基本的にケガや病気の治療にかかってくる費用への利用はすべてOKですが、高額になり負担が困難なケースに利用されるローンなので、
- がん治療など先進医療の治療にかかる費用
- 不妊治療にかかる費用
- 長期にわたる入院費
などが、主な用途の例になります。
また各クリニックが用意しているローンはもちろんですが、銀行系の医療ローンも
- レーシック治療
- インプラント
- AGA治療(薄毛治療)
- 美容整形
など、健康保険の適用外の医療行為に対しての利用が基本的に可能です。
医療ローンとカードローンのメリット・デメリットを比較

銀行系の医療ローン最大のメリットは低い金利となりますが、「医療行為」にその用途が限定されているため、「病気で長期休業し収入が足りないから生活費のために借りる!」ということは原則できません。
また通常のカードローン審査と同様に
- 本人確認資料の写し…運転免許証またはパスポートなど
- 勤続を確認できる書類の写し…健康保険証、ねんきん定期便など
- 所得証明書類のコピー…源泉徴収票、住民税決定通知書、確定申告書など
が必須なことに加えて、医師による診断表や使用用途と金額のわかる書面を提出する必要があるなど、審査に時間と手間がかかります。
さらに申込者が病気やけがで高額治療が必要な状態である場合、
医療費の出費がかさむ+休業で収入が安定しない=継続的な支払いが困難
という判断を審査段階で金融機関がする可能性もあるため、審査が通過しにくいという最大の弱点があります。
正直なところ、銀行系の医療ローンの審査に通過をする状態であれば、同程度の金利で借りられるカードローンも多数存在します。
そのため審査や融資開始もスピーディーで自由度の高いカードローンの方が、生活費のカバーなどといった様々な用途に利用できて便利なのではないかと考えます。
一方、整形外科やデンタルクリニック、美容クリニックなどが独自に用意している医療ローンの場合、借入手続きや書類の準備などは非常に簡単で、銀行系に比べると審査も緩く通過しやすいのがメリットです。
ただしどの医療機関が用意しているローンも金利が定かではなく、結局のところ審査と資金提供をするのは信販会社なので、銀行系医療ローンよりも高金利だと予想されます。
なによりも治療の途中で転院した場合分割がストップし、一括での返済を請求されるケースがほとんどなので注意が必要です。
金利や使用用途の自由度、転院・治療中止の選択の余地など総合的にみると、一般的なカードローンやフリーローンを利用したほうがメリットが大きいと当サイトでは考えます。
※記載されている内容は2023年4月現在のものです。