NP後払いは滞納NG!未払いにすると法的措置がとられる!?
更新日:
公開日:2018.8.30
この記事を読まれている方は「NP後払い」というサービスをご存知でしょうか?
一見聞き慣れないこのサービス名ですが、「NP後払い」とはネット通販などで後払いが利用できるサービスで、一度は利用した事がある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそんな「NP後払いサービス」で万一支払いを滞納した場合のリスクについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。
また、ネット通販の利用料金は数千円~数万円と、それほど大きな金額ではありませんが、支払いを放置していると取り返しのつかない事にもなりかねません。
この記事ではそのような事態にならない為にはどう対処すべきなのか?いくつかの対策についてもご紹介したいと思います。
この記事の目次
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NP後払いを装った悪質な業者に注意
NP後払いの商標を騙った悪質な不正業者から、至急連絡を強制するSMSが届くことがあります。実際にNP後払いからSMSが届くことはありますが、正規の業者の場合は以下の番号からのみ連絡が来ます。
- docomo、auの場合 0570-077-015
- SoftBankの場合 21115、または242230
以上の連絡先以外からSMSが届いた場合は、悪質な不正業者の可能性があるため注意が必要です。
NP後払いを未払いにしたまま滞納するとどうなる?
ここからNP後払いを万一滞納してしまった場合の督促までの流れについて、詳しく解説していきたいと思います。
支払いを滞納してしまった後の督促までの流れ
以下に、支払い発生から督促までのステップを表にしていますが、NP後払いは計4回の支払い期限を無視すると、最終的には弁護士から連絡が来る仕組みになっています。
STEP1 | 支払い義務の発生「NP後払いの請求書が発行されてから14日以内の支払い義務」が発生する。 |
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STEP2 | 1度目の支払い期限を無視→その支払い期限から1週間以内に督促メールやはがきが届く。 |
STEP3 | 2度目の支払い期限を無視→さらに督促メールやはがきが送られる。 |
STEP4 | 3度目の支払い期限を無視→最終警告と記された督促メールやはがきが送られる。 |
STEP5 | 4度目の支払い期限を無視→弁護士から連絡が来る |
弁護士から連絡が来る二つのケース
以上の通りNP後払いの請求を無視し続けていると、最終的には弁護士から連絡が来る訳ですが、さすがに弁護士からの連絡が来ると驚いてしまいます。
では、NP後払いで弁護士から連絡が来る場合、どんなケースが考えられるのでしょうか?
理由①請求する債権を弁護士がされている
一つ目のケースは、株式会社ネットプロテクションズが通販料金を請求する権利(債権と言います)を弁護士に委託したような場合です。
ネットプロテクションズは通販の後払いについて、請求や料金収納を行う専門の会社ですが、延々と支払いをしない顧客をいつまでも追いかけていると、コストが発生するだけですので、ある程度のタイミングで弁護士事務所へ債権を委託する…という方式をとります。
ネットプロテクションズから弁護士事務所へは手数料が支払われ、弁護士事務所はその後の請求業務や督促業務を請け負うというかたちになります。
ケース②裁判の手続きをはじめた場合
二つ目のケースは、再三の請求を無視した為に、法的措置がとられるようなケースです。
ここで言う法的措置とは以下のようなケースの事を指します。
- 支払い督促…裁判所の制度を利用して法的に督促が行われる。
- 少額訴訟…裁判所から正式に訴えられる。
- 強制執行…給与や財産が差し押さえられる。
いずれにしても、このように弁護士から連絡が来るとなると、もはや無視できない状況になっている事には違いありませんので、速やかに料金を支払ったほうが無難と言えます。
NP後払いの料金を支払えない時の対策方法
ここまでの説明で、NP後払いで請求を無視していると、最終的には弁護士から法的措置がとられる可能性がある、という事はご理解いただけたかと思います。
では、このような最悪のケースを避ける為には、どんな対処方法があるのでしょうか?
まずはネットプロテクションズに連絡する
ネット通販の料金を支払えずに困っている…という場合、まずやるべき事があります。
それは「まずはネットプロテクションズに連絡する」という事です。
ネットプロテクションズをはじめ、ネット通販を行う企業はメールやWEB上での取引を行う事が殆どで、顔も見ずに取引が進められますので、「料金が支払えないやむを得ない事情」などがあったとしても、利用者側から説明をしないと理解もしてもらえずマニュアル通りに督促や弁護士への委託を進めるしかありません。
しかし、中には利用者本人が入院していたり、災害などで一時的に料金の支払いが厳しい等の特殊事情がある場合もあり得ます。
したがって、何らかの理由で支払いが行なえない場合は、NP後払いの問い合わせフォームを利用して、NPサポートデスクまで連絡する事をおすすめします。
単純にお金がない…というケースは別として、やむを得ない事情がある場合は期限を延長してもらえるなど、特別な配慮をしてもらえる可能性はあります。
お金を作る方法①不用品を売る
特殊な事情がある場合は以上の通りNPサポートデスクに連絡すればいいのですが、前段でもお伝えした通り「手持ちのお金がない…」という理由は基本的には通用しません。
したがって、そんな時にはとにかく「お金を作る」という事を考える必要があります。
お金を作るにはいくつかの方法がありますが、最も確実な方法としては、まずは「不用品を売る」事を考えてみて下さい。
この記事を読まれている方の中には、メルカリやヤフオクなどを既に利用されている方も多いと思いますが、自宅にある不用品をフリーマーケットに出したり、使わなくなった古いiPhoneなども買取店に持っていくと意外な値段で買い取ってもらえる場合があります。
また、自宅にある着なくなった洋服をリサイクルショップに持ち込むだけでも、5,000円程度のお金ならすぐに作る事が可能です。
お金を作る方法②お金を借りる
また、以下のいずれかの方法で「お金を借りる」という方法もあります。
ただ、お金を借りるという事は必ず返済しないといけませんので、最終的には働いて収入を増やすか、別の手段でお金を作らないといけない…という事になります。
ただ、お金を借りてでもNP後払いの支払いさえ済ませておけば、最悪「未払いで弁護士から連絡が来る…」というケースは免れる事が出来ます。
では、いくつかの「お金を借りる方法」についてご紹介しておきます。
親や知人に借りる
一つ目は親や兄弟、そして知人にお金を融通してもらう…という方法です。
しかし、お金を借りる理由として「通販料金が払えないから…」と正直に言ってしまうと「そんな事は知らない」と拒否されてしまうのがオチです。
したがって、身近な人にお金を借りる場合は、嘘も方便…という事で、以下のような理由を挙げてお願いしてみる事をおすすめします。
- 急な冠婚葬祭が入って、次の給料日に絶対返すので可能なだけ融通してほしい。
- 家電商品が故障してしまって、子供も困っているので助けてほしい。(特に親に依頼する場合
尚、親は別として会社の同僚や友達からお金を借りる場合は、後々信頼を失わないように次の返済日を必ず約束し、メモを書いて渡すなどしておく事をおすすめします。
カードローン
二つ目はカードローンを利用するという方法です。
カードローンとしては、銀行系・消費者金融系・信販系と主に三つの種類がありますが、特に消費者金融のカードローンは利用するのは抵抗がある、という方もいるかもしれません。
しかし、カードローンを利用せずにNP後払いを放置していたほうが問題ですし、法的措置をとられるよりはずっとまし…と考える事も出来ます。
今や5人に1人は何らかのローンを利用している時代と言われていますから、もはやカードローンを利用するのは普通の事ですし、計画的に利用してきちんと返済すれば何ら問題はありません。
また、アコムやプロミス、そしてレイクやアイフルなどは、カードローンの利用が初めての人に対して、30日間無利息でキャッシングができるサービスを提供しています。
したがって、NP後払いの支払い期限に間に合わないようなら、このような無利息キャッシングでいったん支払いを済ませて、その後給料やボーナスが入った時点で返済してしまえば、利息負担ゼロで延滞も免れる事が出来ます。
さらに、カードローンは年会費などは一切かからない場合が殆どですので、もしもの時に契約だけしておく…という方法もありかもしれません。
クレジットカード
三つ目のお金を借りる方法は、クレジットカードを利用する方法です。
クレジットカードには契約時にキャッシング枠が設定されているケースが殆どですので、その利用枠以内なら審査無しでキャッシングが可能です。
しかし、クレジットカードのキャッシングは1回払いが原則の所もありますし、年率で15%~18%の金利手数料も発生します。
また、ほとんどのクレジットカードでのキャッシングは1万円単位でしかキャッシングができない為、数千円程度の通販料金の支払いの場合は「借りすぎ」という事も発生してしまいます。(※消費者金融の場合は、1,000円単位でキャッシング出来ます。)
お金を作る方法③日払いバイトで稼ぐ
次の「お金を作る方法」としては、日払いバイト等でお金を稼ぐ、という方法です。
求人サイトで「日払いバイト」というキーワードで検索すると、たくさんの日払いバイトの情報が出てくると思いますが、主に以下のような職種で日払いバイトが募集されています。
- 交通量調査
- コンサートスタッフ(荷物の搬入搬出・警備等)
- サンプリングスタッフ(新商品のキャンペーン等)
- 引っ越しスタッフ
- 工場スタッフ(短期的に生産が増える場合等で、スタッフが期間限定で増員される場合がある)
- 観光地などのリゾートバイト
ただ、日払いのバイトといっても、働いたその日に給料がもらえる「即日払い」のバイトと、働いた日の1週間~2週間後の支払いになる「通常の日払いバイト」がありますので、必ず面接時や登録時に確認する事をおすすめします。
お金を作る方法④在宅で稼ぐ
本業以外でお金を稼ぐ方法としては、日払いバイト以外にも「在宅ワークでお金を稼ぐ」という方法もあります。
最近では、働き方も多種多様になってネットで稼ぐ方も増えてきていますが、“クラウドソーシング”という方法でお金を稼ぐ方法もあります。
クラウドソーシングとは、特定の業務を発注したい企業と、それを受注する個人とをマッチングさせるサービスの事を指しますが、大手のクラウドソーシング運営会社としては「ランサーズ」や「クラウドワークス」などが挙げられます。
また、クラウドソーシングで募集されている仕事としては、以下のようなものがあります。
- WEB記事の執筆
- パワーポイント等で営業資料の作成
- 特定の店舗での覆面調査
- 新規事業のサービスや会社名などのネーミング
取り組み方によっては、副業で取り組んでも1ヶ月に20万円程度の収入を得る事も可能です。
NPを滞納させると信用情報に傷はつくの?
最後に、万一NP後払いで未払いを発生させてしまった場合の「信用情報」についても、少し触れておきたいと思います。
通販の料金の支払いをせずに放置してしまった場合、前段でお伝えした通り督促状や弁護士からの連絡が来る訳ですが、そうなった場合、殆どの方は「信用情報機関に傷がつくのでは?」という事を心配されると思います。
ここで申し上げる信用情報機関とは、銀行・消費者金融・クレジットカード会社が加盟しているCIC・JICC・JBAなどの信用情報機関の事を指しますが、これらの信用情報機関は銀行や消費者金融等の金融機関が加盟できる機関となっており、株式会社ネットプロテクションズは金融機関ではありませんので、これらの信用情報機関には登録していない、という事になります。
したがって、NP後払いで発生した未払い情報は、これらの信用情報機関には「登録されない」という事になります。
ただ、通販業界で発生した未払いについては、「通販信用情報サービス」と呼ばれる機関で共有される事になっていますので、NP後払いで未払いを発生させると、その他のネット通販が利用できなくなる可能性は十分にあります。
NP後払いサービスの概要と利用できる通販会社について
ここでは「NP後払いサービスの概要」について、お伝えします。
NP後払いサービスを提供している会社とサービスの概要
NP後払いサービスとは、冒頭でもお伝えした通り「株式会社ネットプロテクションズ」という会社が提供している、通販の後払いサービスの事を指します。
株式会社ネットプロテクションズは2000年1月に設立されたまだ若い会社ですが、三井住友銀行や投資会社の株式会社アドバンテッジパートナーズ関連ファンドなどが出資している会社で、最近のネットショッピングの普及増加により急成長を遂げている会社の一つです。
詳しいサービスの流れについてこの後詳しくお伝えしますが、ネット通販の利用者は手元に現金やクレジットカードがなくても購入できるというメリットがあります。
NP後払いが利用できる通販業者
そんなNP後払いサービスですが、ネット通販の業者の中ではどんなショップでこのサービスが利用できるのでしょうか?
いくつかの利用できるショップを掲載しておきましたので、一度ご覧頂ければと思います。
- 楽天
- GU
- アディダス
- ユニクロ
- 洋服の青木
通販会社がNP後払いを利用する理由
では、通販会社がこのようなNP後払いサービスを導入している理由はどこにあるのでしょうか?
通販会社がこのサービスを利用する最も大きな理由、それは「未払いリスクを避ける事が出来る」という点に尽きます。
最近のネット通販の普及により、EC市場は2018年には10兆円を超えるとも言われていますが、その一方で料金支払いを放置したり、また外国人等による詐欺行為も横行しています。
ネット通販を利用して商品を販売している会社は、一度未払いが発生すると、その請求業務や督促業務、そして場合によっては法的措置をとる必要があり、そこには多大な人件費や経費が発生します。
NP後払いを導入した通販業者は多少の手数料はかかりますが、このような費用やリスクを負う必要はなくなりますので、このサービスを利用する企業はとても増えています。
NP後払い 商品注文~支払いまでの流れ
次に、NP後払いで商品を購入してから支払いまでの流れについても、簡単に触れておきます。
- ネット通販を利用し、支払い方法でNP後払いを選択
- 商品が到着する。
- 後日、請求書が到着する。(オプションで商品と請求書を同梱してもらう事も可能)
- コンビニ・銀行(ゆうちょ銀行含む)のいずれかで支払いする。
※支払い期限は、請求書発行後原則14日以内
NP後払いの手数料はかかる?
以上のようにとても簡単に利用できるNP後払いですが、このサービスを利用するうえで手数料はかかるのでしょうか?
NP後払いの手数料としては、「①ネット通販の販売店に支払う手数料」と「②コンビニや銀行での支払い時の手数料」の二つのケースが考えられると思います。
まず①のネット通販販売店への手数料については、必要になる場合とそうでない場合があります。
先ほどもお伝えしましたが、NP後払いを導入している通販業者は、株式会社ネットプロテクションズに手数料を支払って業務を委託していますので、その手数料分は自社で吸収するか商品代金に転嫁する、又は利用者から徴収するといった方法が必要となります。
その為、通販業者によってはNP後払いサービスを利用した場合は、別途手数料を商品代金とは別に請求する場合があります。
また、その手数料も216円や324円…等と業者によっても様々です。
一方、②の支払い時の手数料については、コンビニや銀行、どちらで支払う場合も手数料は発生しません。
NP後払いを申し込んだ際には審査はある?
次に、NP後払いを利用する場合の審査についても触れておきます。
ネットプロテクションズのHPにもこの点は明記されているのですが、NP後払いサービスを利用して商品を購入した場合、「与信審査」というものが行われます。
具体的な審査基準は公開されていない為不明なのですが、主に以下のようなケースでは与信審査に落ちてしまう事があるようです。
NP後払いの与信審査で落ちるケース
- 購入金額が規定を超えている場合
・後払いが利用できるのは54,000円(税込み)までと決まっている為、それ以上は利用できない。 - 住所相違
・郵便番号と住所が一致していない
・建物名(アパート・マンション名)が入力されていない - 電話番号相違
・電話番号の桁が不足している
・使われていない電話番号を登録している
・存在しない電話番号を登録している
未成年は利用可能か?
また、未成年の利用についても触れておきます。
NP後払いについては、下記参考URLでも掲載されていますが、特に年齢制限はありません。
しかし未成年については、民法上では単独での契約(通販であれば購入行為)は有効と見なされない場合がある為、基本的には親権者の同意が必要となります。
また、親権者の同意なく購入した場合は、通販での購入に限らず契約そのものはキャンセルする事が出来るようになっています。
参考URL「ネットプロテクションズ」FAQ未成年でも使えるか?
NP後払いに関するまとめ
今回は、NP後払いの概要や、その支払いを滞納してしまった後の流れについて、いくつかの情報をお届けしましたが、参考になったでしょうか?
最後に、ここまでお伝えした内容を簡単におさらいしておきたいと思います。
- NP後払いは通販で商品が届いた後でコンビニや銀行で後払いが出来るサービスである。
- NP後払いは請求書発行後、14日後に支払い期限が来るが、滞納してから4度請求を無視すると弁護士から連絡が来る。
- 弁護士から連絡が来ると、法的措置がとられる事がある
- 最悪の事態を避ける為には、日払いバイトで稼いだり、カードローンでお金を融通できるようにしておく事も大切。
冒頭でも触れましたが、通販の料金は数千円の場合もありますが、支払いを無視してしまうとどの通販業者の後払いも利用できなくなる可能性がありますので、くれぐれも未払いだけにはならないようにしたいものですね。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。