「その昔にアイクから融資を受けたことがある…」
「消費者金融のアイクはまだ存在する？」

アイクは過去に存在した消費者金融会社です。現在はアイクとしての貸金業事業を行っておらず、融資先としては選べません。ただし、アイクを名乗る違法業者が融資を行うこともあり、以前にアイクを利用した経験があると気づかずに利用する危険があります。違法業者から融資を受けると問題解決が困難になることもあるため、安心・安全な借り入れ方法を理解し、利用することが大切です。

本記事では、過去に存在した消費者金融会社のアイクについて解説します。その他にも、記事内では安心・安全にお金を借りる方法をまとめているので参考にしてみてください。

アイクは過去に存在した消費者金融会社

2024年現在、アイクは貸金業を営んでいませんので、新たな借り入れはできません。アイクはもともと、カナダ・オンタリオ州の「AICアソシエーツ・カナダ・ホールディングス（AIC Associates Canada Holdings Inc.)」という、アメリカに本拠を置く「アソシエーツ・ファースト・キャピタル（Associates First Capital Corp; AFCC）」の子会社の日本法人として事業を行っていました。

2003年1月、アイク、ディックファイナンス、ユニマットライフの3つの消費者金融会社が、アメリカの大手金融グループであるシティコープ（現シティグループ）により、ディックファイナンスを存続会社として合併され、CFJ合同会社となりました。

その後、サービスの向上を目指して、2006年上半期には、もう一つの傘下ブランド「ディック」に統合されました。しかし、ディックは2007年には店舗の削減や業務の縮小を余儀なくされ、2008年には全店舗が閉鎖されました。CFJ合同会社とディックは存続していますが、新たな借り入れのお申し込みは受け付けていません。

アイクを名乗って融資を行う業者が存在した

かつてソフト闇金アイクという業者があり、2018年に摘発されて廃業しましたが、同名の闇金業者が再び現れる可能性もあります。過去にアイクを利用していた方や社名を知っている方は、「アイクなら安心」と勘違いしないよう注意が必要です。

ソフト闇金は初めは対応が丁寧で優しく感じますが、お金を借りると利用者を破滅させるまで追い詰めることがあります。20歳から69歳まで申し込みが可能で、審査がなく、LINEで受付、保証人も不要などの条件で借り入れが可能ですが、利息や手数料が非常に高額です。返済が遅れると、恐怖を感じさせるような厳しい取り立てが行われることもあります。

安心・安全にお金を借りる方法

安心・安全にお金を借りたいのであれば、以下の方法を優先して検討してみてください。

ソフト闇金アイクをはじめ、違法業者の利用で起こり得る法外な金利や厳しい取り立てを受ける心配はありません。とはいえ、

すぐにお金が必要なら消費者金融カードローン

すぐにお金が必要な場合、消費者金融カードローンが便利でおすすめです。大手消費者金融や一部の中小消費者金融は、最短即日融資に対応しているため、申し込みから契約までスムーズに進めれば、その日のうちにお金を調達できます。

借り入れの方法には、指定した金融機関口座への振込や、ローンカードやスマートフォンを使ってATMから現金を引き出す方法があります。振込の場合、指定する金融機関によっては最短10秒で対応が可能です。

最高金利は年18.0％程度に設定されているため、支払う利息が高額になる可能性がある点に注意が必要です。事前にシミュレーションを行うなどして、無理のない返済計画を立てることが大切です。また、貸金業法の総量規制により、年収の3分の1を超える融資は受けられません。これは1社からではなく、全ての貸金業者からの借入総額で計算されます。

一部の消費者金融では、無利息サービスが利用できます。このサービスは通常30日間で、この期間中は金利がかからず、利息0円で借りることができます。すぐに返済できる場合は、銀行カードローンの低金利よりも利息負担を抑えることが可能です。

その他にも、Web完結で利用できることや、郵送物の発送や電話連絡なしに対応している点も消費者金融カードローンの特徴です。消費者金融によっては、提供するサービスの内容が異なるため、申し込み手続きを行う前に公式サイトなどで確認しておくと安心して利用できます。

以下公式サイトの事前診断では借り入れ可能かどうかを知ることができるので、利用前にチェックすることをおすすめします。

借入期間が長期化しそうなら低金利の銀行カードローン

銀行カードローンは、利用方法や仕組みは消費者金融カードローンとほぼ同じと考えてよいでしょう。銀行カードローンが消費者金融カードローンと異なる部分は、以下のとおりです。

銀行カードローンは、消費者金融カードローンに比べて金利が低く設定されており、銀行によって異なりますが、最高金利は年14.5％程度です。ただし、借り入れが長期化しない場合は、消費者金融カードローンの方が利息の負担が少なくなることがあります。これは、銀行カードローンで無利息サービスを提供しているのはごく一部で、多くの場合提供されていないからです。

銀行カードローンでは、最短で即日融資に対応していない点に注意が必要です。審査には警察庁のデータベース照会が含まれるため、反社会的勢力との関連性を調査し、その結果が翌営業日以降になるからです。

さらに、銀行カードローンは銀行法が適用されるため、貸金業法の総量規制の対象外です。これにより、年収の3分の1を超える融資も受けられる可能性がありますが、銀行では総量規制に相当する自主規制を設けており、高額融資を受けるのは難しいこともあります。

借金の一本化が目的ならおまとめローン

複数社からの借金返済で困っている場合、消費者金融カードローンや銀行カードローン以外に、おまとめローンの利用を考えてみると良いでしょう。おまとめローンは、複数の借金を一つの金融機関にまとめることができます。

例えば、A社とB社とC社の3社から年18.0％で50万円ずつ借りている場合、これらをD社で契約したおまとめローンの融資金をもとに完済します。完済後は、D社と契約したとおりに返済をしていくだけです。

おまとめローンの利用によって金利を下げられれば、総返済額や利息の負担を軽減できるでしょう。また、3社への返済が1社のみになるため、毎月の返済金額を低くして契約することも可能です。

審査なしですぐにお金を借りたいならクレジットカードのキャッシング機能

カードローンの審査に不安がある場合や、すぐにお金を借りたいときは、クレジットカードのキャッシング機能を利用するのが便利です。ただし、この機能が利用できるのは、クレジットカードにキャッシング機能が付帯している一般的には年15.0〜18.0％程度場合に限られます。利用可能枠内での借入れが可能です。

クレジットカードを新しく作る際に、キャッシング機能の設定を希望することで利用枠が設定されます。希望しないとキャッシング枠は設定されませんので、利用したい場合は申込手続きが必要です。

キャッシング機能を使ってお金を借りた場合、翌日に返済しても金利が発生します。一方で、クレジットカードのショッピング枠を利用し、翌月一括払いを選べば金利は発生しません。したがって、それぞれの機能の違いを理解しておくことが大切です。

キャッシング機能の金利は、クレジットカードによって異なりますが、一般的には年15.0〜18.0％程度となっています。

※記載されている内容は2024年9月現在のものです。