カードローンの借り換えで返済が楽になる理由
更新日:
公開日:2017.6.13
カードローンの返済による負担を軽減する方法の一つとして、よく「借り換え」という手段が推奨されています。
まさに借り換えを活用することで、今までのカードローンの返済を楽にできますが「借り入れ先の金利の最高金利」に注意しなければなりません。
他に、負担軽減策の「おまとめローン」の活用もありますが、この2つの方法には明確な違いがあります。その点も踏まえて解説していきましょう。
この記事はこんな人にオススメ!
- 借り換えの方法を知りたい人
- カードローンの返済を負担に感じている人
この記事の目次
【PR】今すぐ10万円を借りたいならココ!
- 20~35歳の方におすすめ
- 36~60代の方におすすめ
カードローンの借り換えとは|魅力は「返済が楽になること」
今契約しているカードローンの月々の返済額が高く、嫌気がさしている人には「借り換え」をぜひおすすめします。借り換えとは、その名の通り「今現在使っているローンから、別のローンに乗り換える」方法のことです。
例えば、今お使いの携帯電話回線を、より安い業者に乗り換えることで月々の使用料を節約するのと同様に、カードローンでもこの方法を使って毎月返済額の節約が見込めます。
借り換えをうまく活用すれば、現在契約しているカードローンの融資条件よりもお得な条件のものに契約し直すことで、返済にかかる負担を減らせるというわけです。
カードローンの借り換えとおまとめローンの違い
カードローンの返済負担を減らすもう一つの方法が、「おまとめローン」というものです。
しばしば、借り換えと混同されたり同じ効果が得られる方法として間違って使われることもある両者ですが、この2つには明確な違いがあります。
それが、契約後の追加融資が利用できるかどうかという点です。
一般的に「借り換え」として利用できるローンの多くが、限度額の枠内で追加融資の申し込みが可能です。
一方、「おまとめローン」という名目で提供されているローンは、基本的に契約後は返済のみとなり追加の借り入れはできません。
それぞれの方法を利用することで得られるメリットにも違いがあります。
複数の会社にまたがって契約していたカードローンを1つにまとめることで、支払日や支払先を管理しやすくなるのが、おまとめローンのメリットです。
対する借り換えのメリットは、借り換え前後のローンの金利差による毎月返済額と利息分の節約と負担の軽減にあります。
よりお得にカードローンを借り換えするためのポイント
借り換えは、ただ単に別のカードローンに乗り換えれば返済が楽になるわけではありません。よりお得に借り換えるためのポイントを抑えた利用が、なによりも欠かせません。
ここでは、お得にカードローンを借り換えるポイントについて紹介していきます。
カードローンを借り換えるなら注目すべきは「金利」
カードローンの借り換えによって得られる最大のメリットは、金利差による利息の節約効果です。金利が高いカードローンから低いカードローンに移るだけでも、金利差による将来発生分の節約が狙えます。
この金利差を獲得する要因となるのが、金利が安い業者と契約できるかどうかです。「借入金額によって上限金利が変化する」という点も、金利が下がる要因になることとしてぜひ覚えておきましょう。
借り換えによって具体的にどの程度最終的な返済額が変化するのか、試算を表にまとめたのでご覧ください。
以下表は大手消費者金融2社(アイフル、プロミス)から年利15.0%で各70万円ずつを借り、それを年利10.0%(契約限度額200~300万円の適用利率)の三井住友銀行カードローンに一括して借り換えしたケースをまとめています。
会社名 | 返済回数 | 毎月返済額 | 総返済額 | 利息 |
---|---|---|---|---|
アイフル | 54ヶ月 | 1万8,000円 | 96万4,645円 | 26万4,645円 |
プロミス | 80ヶ月 | 1万3,892円 | 111万1,371円 | 41万1,371円 |
合計 | – | 4万6,033円 | 317万5,841円 | 107万5,841円 |
三井住友銀行 | 80ヶ月 | 3万6,070円 | 288万5,585円 | 78万5,585円 |
消費者金融2社と個別に契約し返済を続けた場合と比較すると、銀行カードローンに全て一元化することで毎月返済額9,963円、総返済額も利息節約分29万256円もの節約効果が得られることが分かります。
より低金利名業者を選ぶには「最高金利」を比較しよう
返済負担を減らす目的でカードローンの借り換えを検討するのであれば、各業者で異なっている最高金利(上限金利)に着眼点を置いて業者を選びましょう。
業者が明示している金利は、最低金利(下限金利)と最高金利(上限金利)の2つが必ず表示されており、その範囲内で利用者に応じた金利が個々に適用されます。
ただし、業者側から見れば新規の契約者は、ユーザーとしての動向が予測できないため、きちんと最後まで返済してくれるかどうかの確信が持てません。滞納による貸し倒れなどのリスクも想定されています。
このため多くの業者は、リスク回避のため新規利用者に対しては最高金利かそれに近い金利を設定するのが通常です。
低金利で借り換えられるほど金利差による負担減が狙えるので、借り換え目的の人ほど業者の最低金利にばかり目が行ってしまいがちでしょう。
新規の顧客に最低金利を適用する業者はほぼなく、むしろ最高金利かそれに近い高金利が適用される可能性が高いのです。これでは、借り換えすることがメリットどころか、デメリットになりかねません。
こうした失敗を犯さないためにも、最低金利ではなく最高金利に着目した業者選びをしてください。
複数社から借り入れしている人は上限金利が下がる可能性も
金利は、利息制限法という法律にのっとる形で各業者が自由に設定できます。業者によっては、借入額に応じて複数の金利を段階的に設定していることも。
一般的に、借入額が大きくなるほど金利は低く設定される傾向にあります。したがって、複数の業者からバラバラに借りている人は、ローンを1つにまとめることで借入額を高くし、最低金利に近い低金利の適用が見込めるわけです。
借り換え専用ローンなら返済に集中できる
借り換え先として利用する先は、通常のカードローンでももちろん問題ありません。
ただし、通常のカードローンは追加で融資が受けられるため、限度額の枠内でつい借り過ぎてしまう恐れもあります。
これが心配な人は、借り換え専用ローンの利用を検討してみてください。
追加融資が利用できるカードローンと違い、借り換え専用ローンは初回の融資後は返済のみの対応となり、追加の借り入れは利用できません。そのため返済のみに集中し、借金をさらに増やすリスクが防げるわけです。
キャンペーンを利用すればさらにお得に借り換え可能
業者によっては、不定期ながらお得なキャンペーンを実施していることがあります。
例えば、新規申込でポイントバックやキャッシュバックが受けられる特典が銀行などで過去に行われています。
キャンペーンをうまく併用できれば、さらにお得な条件で借り換えが可能です。
条件次第では返済の負担が増すことも⋯⋯カードローン借り換えの注意点
返済の負担を減らせる借り換えという手段も、借り換え先のローンの条件次第では負担が増してしまう可能性も考えられます。
こういった失敗をできるだけ未然に防ぐためにも、借り換え前にチェックしておきたい注意点を以下にまとめました。
元々低金利なローンを利用している人にはメリットが薄い
利息分の節約が狙える借り換えも、元々契約しているカードローンの金利が低いほどメリットも薄くなります。場合によっては、メリットどころか負担が増える可能性さえあるのです。
例えば、低金利で定評のある銀行系カードローンを利用している人が、「借り換えれば必ず節約できる」という安易な考えから、金利が高い消費者金融系や信販系のカードローンに借り換えたとします。
結果、金利が高くなり、月々の支払額が増えてしまうことになるかもしれません。
このような失敗を犯さないためにも、借り換え前後の金利をしっかり比較して、メリットがあるかどうか確認してください。
低金利な業者ほど審査は厳しめ
金利を節約できるのが、借り換えの最大のメリットです。ところが、低金利で提供されているカードローンほど、契約時に行われる審査の難易度が厳しい傾向にあります。
なぜなら、金利には業者のリスクを回避する役割があるためです。すなわち、低金利で貸す代わりに審査を厳しく行って利用者を厳選しているというわけです。
特に、銀行系カードローンの審査は厳しいといわれている上、経済状況の変化などから、近年さらに審査難易度が高くなる動きを見せています。
希望通りの業者を見つけたとしても、審査に通らなければ意味がありません。
審査に通るべくできるだけ定収入を持つか安定させる、借入残高をあらかじめ減らしておく、審査前の転職は避け勤続年数を確保する、といった準備を行っておきましょう。
返済期間と返済金額のバランスに注意
カードローンの借り換えを検討している人ほど、月々の返済を少しでも減らしたいはずです。低金利なローンへの借り換えによる利息分の節約のみならず、返済回数を今より増やすことでも月々の返済額を減らせます。
ただし、この方法では返済期間が長くなるため、利息を日割り計算で算出しているカードローンは利子が増え、返済総額が増加します。
返済の負担を減らす方法として月々の支払額を減らすことも大切です。しかし、減らし過ぎると最終的な支払額が増える可能性があることも念頭に置いてください。
借り換えによって浮いたお金やボーナスなど余剰資金があるのなら、それを使って積極的に「繰上返済」を行いましょう。こうすることで返済期間を短縮しつつ返済総額も同時に減らせます。
カードローンの返済期間については、別記事「カードローンの返済期間とは|いつまでも続く返済を早く終わらせる方法」にて詳しく解説をしています。
まとめ|カードローンの返済で悩んでいるなら借り換えを検討しよう
月々の負担を少しでも減らす方法として、カードローンの借り換えは有効な手段です。
ただし、借り換えでメリットを得るためには注意すべきポイントがいくつもあります。
これらを無視して安易に借り換えしてしまうと、以前よりも契約条件が悪化し、負担が増えてしまうという最悪な結果にもなりかねません。
こういった失敗をしないためにも、今回紹介したお得な借り換え方法と注意点を念頭に上手な借り換えを実践してください。
良い借り換え先が見つけられれば、つらかった返済の負担も一気に解消できるでしょう。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。