社会人でも奨学金は利用可能?費用で勉強を諦めないための方法とは
更新日:
公開日:2019.11.5
「働きながら勉強したいけどお金が心配だな」
「社会人でも奨学金を利用できるのだろうか」
社会人の人でもスキルアップのために勉強したい人は多くいます。しかし、働きながら勉強するのは大変なことです。
特に金銭面でのハードルが高く、勉強したくてもそこに費やすお金がなくて諦めている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、社会人でも利用できる奨学金について解説していきます。
社会人では利用できないと思われがちな奨学金ですが、利用できるものは意外とあります。奨学金が利用できない場合の費用を工面する方法についても解説しましょう。
この記事はこんな人にオススメ!
- スキルアップのために勉強したいが、お金が用意できそうにない人
- 社会人が利用できる奨学金について知りたい人
この記事の目次
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奨学金は勉強したい社会人の助けになる!
社会人になっても勉強している、もしくは勉強したいと考えている人は少なくありません。しかし、勉強したい人の中にはお金がなくて諦めている人が一定数います。 勉強したくても、お金がなくて諦めなければならないのは非常につらいでしょう。
そんな社会人にとって、奨学金は新たな一歩を踏み出すための助けになってくれる可能性が十分にあります。
およそ半数の社会人は勉強したいと思っている
文部科学省がまとめたデータによると、社会人になってから学校(大学・大学院・短大・専門学校など)で学んだことのある人は19.1%です。学んだことはないが、今後学んでみたい人も30.3%となっています。
合計して49.4%の人が、社会人になってからの学校での学び直しに意欲を持っています。社会人の2人に1人が学校で学び直したいという結果は、思いの外多いのではないでしょうか。
厚生労働省の調べでは、平成30年度に自己啓発を行った人は労働者全体で35.1%です。自己啓発とは仕事に役立てるための勉強であり、学校に通う以外にもインターネット、テレビ、ラジオなどでの自学学習や勉強会への参加などを指しています。
このように、社会人になってからも勉強している人、勉強したい意欲を持っている人は多くいるのです。
学習費用は勉強したい社会人には高いハードル
社会人になってからも勉強したいと考えている人は一定数いますが、問題があってできない人もいます。
その理由として最も多いのは「仕事が忙しくて自己啓発の時間がない」、次いで多いのが「費用がかかりすぎる」というものです。
およそ3割の人が、金銭面を理由に勉強することを諦めているのが現状です。致し方ないことですが、しっかりと勉強しようと思えばある程度の費用と期間が必要となってしまいます。
学びの手段 | 費用 | 期間 |
---|---|---|
社会人向け大学院 | 150〜200万円/年 | 1〜2年 |
専門学校 | 50〜100万円/年 | 1〜3年 |
民間スクール・教室 | 30〜100万円 | 3ヶ月〜1年 |
通信制大学 | 15〜30万円/年 | 1〜4年 |
通信講座 | 2〜5万円 | 3〜6ヶ月 |
E-learning | 無料〜2万円 | 数回 |
少しでも費用を工面することができれば勉強できる、という社会人にとっては奨学金がきっと助けになるでしょう。
社会人が利用できる奨学金制度を紹介
本を買って自分で勉強する、資格講座を受講するくらいであればそこまで費用はかからないかもしれません。しかし、大学や大学院、専門学校に通うとなれば年間で数十万〜数百万円が必要です。
それだけの費用を用意するのはなかなか難しいものです。学校に通いたくてもお金がないときに真っ先に思い浮かぶのが奨学金ではないでしょうか。
社会人は対象外なのでは、年齢制限があるのではないかと諦めている人もいるかもしれません。しかし、社会人でも利用できる奨学金もあります。
社会人でも利用できる奨学金には、以下のようなものがあります。
- 日本学生支援機構の奨学金
- 学内の奨学金制度
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日本学生支援機構の奨学金
日本学生支援機構の奨学金は、高等教育機関で学ぶ学生の2.7人に1人が利用している最大手の奨学金です。年齢制限なども特になく、社会人でも安心して利用することができます。
奨学金の申し込み形態としては、以下のものがあります。
- 予約採用
- 在学採用
予約採用は進学前(一般的には高校在学中)に奨学金を申し込むことです。また在学採用とは、進学後に奨学金を申し込むことです。
当然ですが、社会人の人が利用できるのは在学採用のみです。
奨学金の審査基準などについて知りたい方は「奨学金の3つの審査基準について|社会人は利用できる?」をご参照ください。
学内の奨学金制度
通う学校によっては学内独自の奨学金制度を設けているところがあります。
中には奨学金ではないですが、社会人学生向けの支援制度を用意している学校もあり、例えば授業料や入学金の減免・免除などを行っています。
行きたい学校・学部が決まっている場合には、そのような制度や学校独自の奨学金がないか確認してみましょう。
社会人が奨学金以外で学費を工面する方法
社会人でも奨学金を利用することはできますが、審査に通るとは限りません。学校校独自の奨学金や支援制度は用意している学校もそんなに多くはないのが現状です。
それでも学校に通い勉強したい場合には、奨学金以外にもお金を借りる方法があります。
勉強をしたい社会人を対象に国が用意している給付金制度なども、あわせて紹介していきます。
学生ローン
学費を工面する方法としては、学生ローンがあります。大学や専門学校で勉強するには、離職したり働く時間を短くするなどして収入が減ってしまうことが予想されます。
収入源はローンの利用に当たって不利に働きますが、学生ローンは元々お金がない学生をターゲットにしています。このため、収入が多少低くても他のローンに比べて影響が少ない可能性があります。
しかし総量規制があるため、あまり多くの金額を借りることはできないかもしれません。業者によっては年齢制限を設けていることもあるので、申し込む際にはしっかりと確認しておきましょう。
どの学生ローンがいいか分からない場合には「おすすめ学生ローン14社完全比較!親バレせず、未成年でも借りられる」を参考にしてみましょう。
教育ローン
教育ローンとは、文字通り教育に関することに利用できるローンです。
利用目的が限定されているので、金利もカードローンなどに比べると低めに設定されていることが多くあります。例えば、教育一般貸付(国の教育ローン)の利率は固定金利で1.71%という低金利です。
教育ローンも誰もが利用できるわけではなく、審査があります。教育ローンの審査について知りたい方は「教育ローンの審査に落ちてしまう人の特徴を逆手に取ろう!」を参考にしましょう。
フリーローン
フリーローンとは、教育ローンとは違い、利用目的が決められてないローンのことです。
どのような目的でも利用できるので、もちろん学費や勉強費用にも利用することができます。
フリーローンは多くの金融機関で取り扱っています。自分が利用している銀行のホームページなどで確認してみましょう。
カードローン
カードローンとは、ローンカードを利用してATMからお金を借りるローンです。
教育ローンやフリーローンと比べると金利は高めですが、その分審査が緩い傾向にあります。
設定された限度額の範囲内であれば繰り返し何度でも借り入れ・返済を繰り返すことができる自由度も魅力です。追加で費用が必要になっても、柔軟に対応することができるでしょう。
勉強する社会人向けの公的制度も利用しよう
ローンを中心に紹介してきましたが、公的制度を利用することもできます。
社会人の勉強をサポートする公的制度としては、「教育訓練給付制度」があります。教育訓練給付支援制度は誰でも利用できるわけではなく、以下の人が対象です。
- 雇用保険に加入している人
- 雇用保険に加入していた人で退職日から1年以内の人
教育訓練給付制度には、以下の2種類があります。
一般教育訓練給付 | 簿記検定や情報処理技術者資格など、働く人の能力を高める訓練に対して支給されるもの |
---|---|
専門実践教育訓練給付 | 専門的な訓練および大学・大学院などの高等教育対象として支給されるもの |
上記は費用の全額が支給されるわけではありません。厚生労働大臣の指定した教育訓練(資格講座、各種学校など)受講料の20〜70%が補助されます。
支給額には上限があり、上限額は一般教育訓練給付と専門実践教育訓練給付で異なります。
まとめ|社会人でも奨学金は利用可能!うまく使ってスキルアップを目指そう
社会人でも利用できる奨学金や、奨学金以外の学費を工面する方法について解説してきました。
奨学金は社会人では利用できないと考えている人もいるかもしれません。しかし、社会人でも利用できる奨学金はあり、独自の社会人学生向け支援制度を用意している学校もあります。
しかし奨学金は審査があるため、誰もが利用できるわけではありません。奨学金が無理でも勉強したい場合には、ローンや公的制度を利用して学費を工面するのも手です。
お金が用意できず勉強を諦めている社会人は多くいます。しかしキャリアアップのための勉強を、金銭面を理由に諦めるのはもったいないです。今回の記事を参考に、しっかり勉強しキャリアアップを実現させましょう。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。