メールやLINEで借金のお願いをすることは基本的にはマナー違反ですが、仲が良ければ許されることも珍しくありません。いくら仲の良い友人とはいえ、お金の貸し借りを頼む際にはきちんとした礼儀をわきまえておかないと、後々トラブルに発展しかねないので注意してください。トラブル回避のために借用書を交わましょう。

友人や知人などからお金を借りるということは思いのほか双方にストレスがかかり、面倒なことになる場合もあります。他人なので「伝えずらい」と感じている人もいるのではないでしょうか。

その場合には、カードローンからの借り入れを検討してください。
大手カードローン会社の多くが、即日融資が可能であり無利息サービスを行っているので、すぐに返済すれば利子ゼロ円で利用できます。

以下公式サイトの事前診断では借り入れ可能かどうかを知ることができるので、利用前にチェックすることをおすすめします。

メールやLINEでお金を借りるときの頼み方

友人や知人などにお金を借りる場合の借り方について注意点を見ていきましょう。
まず1つ目が「メールやLINEで友人に借金をお願いするケース」です。

メールやLINEでの依頼は基本的にマナー違反

メールやLINEで友人に借金のお願いをする場合、借りる側からしてみれば顔が見えないので「頼みやすい」という気持ちがわきやすいです。

しかしお金を貸す方からすると、メールやLINEには気分を害する要素が多く含まれています。もしあなたがお金を貸す立場だったら、メールやLINEひとつで「お金を貸して」と言ってくるような友人にお金を貸したいとは思わないのではないでしょうか。

許される間柄なら「借金する理由」「金額」「返済方法」を明記する

普段から人間関係を築いているような友人であれば、メールやLINEで借金の申し出をすることもあるでしょう。そのような場合であっても「親しき仲にも礼儀あり」という原則は忘れないようにしたいものです。

メールやLINEの文章の中には

ということをきちんと明記しておくのが礼儀というものです。
たった数万円程度の借金でも無礼なメールで送ったことにより、友人関係が壊れてしまうケースもよく聞く話です。

どれだけ親しい友人でも「無理をお願いしている」ということは忘れずに、必ず丁寧な文章でお願いするようにしましょう。

こんな文面なら許せる？理想的なお金を借りたい時のメール文例

実際にメールで友人に融資を依頼する場合、どんなメールが理想的なのか、メールの例文を紹介します。

友人との関係によっても送る文面は変わってきますが、友人にお金を借りたい旨のメールを送る場合の注意したいポイントは以下5つです。

上記5つを意識し、無事に借りられた後はしっかりと感謝を伝えるようにしましょう。まとまった金額を貸してくれる人はそうそういないので特別な存在といえます。そのことを忘れないでください。

空気を読んで切り出し方を考える

友人に急に「まとまったお金を貸してほしい」と伝えて、すぐさま貸してくれる人もいますし、逆に貸してくれない人が大半です。

普段はお金を貸してくれないような人が貸してくれる時は、相手との「距離感」「関係性」「前後のメール・LINEのやりとり」が成り立っているときです。このことを踏まえて低姿勢かつ誠実に切り出してみましょう。

メールやLINEは借用書代わりになるのか｜証拠能力について

借用書については記事後半で解説をしていきますが、メールやLINEは借用書として扱われませんが十分な証拠になります。
借用書に記載するような項目内容がメールやLINEの文面に事細かく記載されているほど、状況証拠として力を発揮するでしょう。

裁判官の裁量次第ではありますが、もし返済できずに言い逃れをしようとも民事裁判ではほぼ勝つことはありません。しっかりと返済し迷惑をかけないように気をつけましょう。

手紙でお金を借りるときの頼み方

メールやLINEではなくきちんとした手紙でお金を借りたい旨の連絡をする場合は、以下の項目に注意してお願いをしてみましょう。

手紙での依頼も基本的にマナー違反

先ほどのメール・LINEの場合と同じく、手紙で友人や知人に借金を依頼する場合も借りる側にとってはとても手軽な方法といえます。

しかしそれだけ「手軽」ということは、お金を貸す方側にとっては「自分は軽視された」と思ってしまいかねません。そのため、手紙での借金の依頼も基本的にはマナー違反ととらえておきましょう。
しかし、どうしても手紙で借金の依頼をせざるを得ないようなケースも考えられます。

その場合は先ほどのメールやLINEの場合と同じく、「お金が必要な理由」や「自分にお金がなくなった理由」「いつまでに返済するのか」を明記しましょう。相手に不安を覚えさせないような頼み方をすることが大切です。

お金を借りるときの言葉に迷ったときの「手紙の書き方テンプレート」

ここでにお金を借りたい場合の手紙と、実際にお金を貸してもらった後に送るお礼の例文を紹介します。

手紙でお金を借りる時の文章例

お金を借りた際のお礼として送る手紙の文章

お金を借りるときの言葉・頼み方に迷ったときの例文

「お金を借りたいけどなんて伝えればいいのか言葉選びが難しい」「どんな頼み方をすればいいのかわからない」このように感じている人もいるのではないでしょうか。

ここからは、「友人から借りるケース」「勤務先の先輩・上司から借りるケース」に分けて例文を紹介・解説していきます。

友人からお金を借りたい場合

親しい友人にお金を借りるときも言葉選びには気をつけたいところです。借りる理由は嘘をつかずに正確に伝えるようにしてください。
以下はその一例です。

【友人からお金を借りるときの言葉・例文】

勤務先の先輩や上司からお金を借りたい場合

勤務先の先輩・上司にお金を借りるときは、メールやLINEで伝えないことをおすすめします。上下関係を重んじる人だった場合には、それだけで信頼関係が崩れかねません。

いくら自分よりも稼いでいる先輩だからといって、必ずしも手元にお金があるわけではなく、お小遣い制で日々の生活をやりくりしている人も珍しくありません。そのことを忘れずに低姿勢かつ正確に伝えるように意識してください。

先輩・上司からお金を借りるときには「借りる理由」を聞かれるでしょう。その場合には正直に伝えることが最善なので嘘をつかないよう気をつけましょう。以下リストはその時の言葉の例です。

【先輩・上司からお金を借りるときの言葉・例文】

頼りがいのある先輩・上司であれば、「仕事に支障が出る理由」であればお金を貸してくれるでしょう。

借用書の書き方や注意点｜お金を借りるときのトラブルを避けるために

「借用書」とは、誰が誰にいくらかしたのか？ということを明記した書面のことを指します。
特に仲の良い友人同士でお金の貸し借りをする場合、このような借用書は交わさずに口約束でお金を貸したりするケースが多いのではないでしょうか。

金額がある程度大きくなると、後々「言った、言わない」などといった水掛け論のようなトラブルに発展しやすいため、たとえ少額の借金であっても、借用書を交わしておいた方が無難です。

借用書に書いておく項目は日時、金額、返済期限、利息

借用書には、「借金をした日」「金額」「返済期限（返済日）」「利息（必要な場合）」を書いていきます。
各々の記載項目については以下の注意すべきポイントがあります。

借用書の項目と注意点

1.日付	いつお金を借りたのか？を明記すること
2.貸主と借主の名前と住所	名前だけではなく住所や電話番号も記載し、後々トラブルになっても自宅住所がわかるようにしておくこと
3.借り入れた金額	間違いないように記入する事。また、後で0を書き加えられないように漢字で書くほうがいい
4.金利や遅延損害金	金利を設定する場合は年率をきちんと明記すること。個人間融資の場合でも出資法の範囲内におさまるように利息を設定すること
5.返済期限	お互い相談のうえで無理ない返済期日を設定すること

借用書のサンプル

借用書のフォーマットは特に決まったものはありません。
上記の項目が入っているフォーマットであれば、インターネットで無料でダウンロードができますので是非検索してみてください。

参考までに借用書のサンプルと引用元を以下に添付しておきます。

金額によっては印紙を貼り付けなければならない

借金額によっては借用書に収入印紙を貼り付けておくことも忘れてはいけません。
これは国税庁で決められたルールですが、以下に金額と貼り付けるべき収入印紙の金額を明記しています。

金額	収入印紙の額
1万円未満	非課税
1万～10万円以下	200円
10万円を超え50万円以下	400円
50万円を超え100万円以下	1,000円
100万円を超え500万円以下	2,000円
500万円を超え1,000万円以下	1万円
1,000万円を超え5,000千万円以下	2万円
5,000千万円を超え1億円以下	6万円
1億円を超え5億円以	10万円
5億円を超え10億円以下	20万円
10億円を超え50億円以下	40万円
50億円を超えるもの	60万円
契約金額の記載のないもの	200円

印紙を貼り忘れた借用書は無効になるのか？

もし借用書に収入印紙を貼り忘れたとしたら、その借用書は無効になるのでしょうか？
お金を借りた側からすると「無効になって欲しい⋯⋯」と思うかもしれませんが、実は収入印紙の貼り忘れだけなら借用書は無効にはなりません。

ただし所定の収入印紙を貼らないと、印紙税法違反に問われ過怠税が発生する可能性があるので注意が必要です。

個人間の借用書の場合は、実態を把握しづらいため印紙が貼ってなくても税務署などから指摘が入りづらいですが、貼り忘れが発覚して税務署から指摘された場合は、法定の印紙金額の３倍を納付しなければなりません。

まとめ｜お金を借りる前後は感謝・礼儀を忘れない

いくら親しいとはいえ、友人はお金を借りる人の態度をよく見ています。
あまり無礼な態度で借金のお願いをすると、貸してはくれるかもしれませんがその時点で友人関係は終わってしまうこともあります。

友人・知人にお金を借りる場合はくれぐれも感謝や礼儀を忘れないようにしましょう。

※記載されている内容は2024年4月現在のものです。