エステローンが払えない。裁判になる前にやること
更新日:
公開日:2019.6.13
この記事は、エステのローンに関する悩みを抱えている方のための専門記事です。
「契約した50万円のエステローンが払えない」
「月々4万円も払い続けることなんてできない」
現在のエステは、昔と比べれば料金も安くなり、半年コースや集中コースなどの高価なコースに入る人も増えてきています。
しかし、それゆえエステローンに加入したあと生活の負担となり、上記のような例で苦しんでいる人も大勢います。
エステローンを滞納させてしまうと、最悪裁判まで発展するケースも珍しくありません。
クーリングオフなどができない状況の場合でも「すぐに完済すること」が最優先です。借金地獄に陥る前に手を打ちましょう。
この記事はこんな人にオススメ!
- エステに初めて行く人
- エステローンを全額返済できない、月々の支払いができない人
- クーリングオフできない上に、対処法がわからない人
この記事の目次
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- 20~35歳の方におすすめ
- 36~60代の方におすすめ
エステローンで苦しんでいる人が大勢いる。キレイになれるけどやっぱり費用が高い!
今よりも綺麗になりたいと、エステに通う女性は多くいます。
手軽に施術してもらえるフェイシャルエステやケミカルピーリング、体を細くするための痩身エステやカッピングなどは効果も感じやすく人気で、多くの女性が経験したことがあるのではないでしょうか。
高価なイメージがあるエステですが、最近では「無料体験」や「ワンコイン体験」など手軽にエステを始めることができます。
そして実際に体験して効果を実感すると「もっと綺麗になりたい」と高額なコースに申し込んだり、勧誘に負けて申し込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、数十万円もするようなコースを一括で支払うことができない人はエステサロンの自社クレジットやエステローンを組むことになります。
そして、そんなエステローンを途中で支払えなくなるケースも多く見受けられます。
エステが終わっても支払いが残っていることも
エステのコースは終わったが、エステローンの支払いはまだ残っているというケースも少なくありません。
エステローンは1回あたりの支払を少なくするメリットがあり契約する人も多いのですが、コース内容が終わればエステに通わなくなるため、これは支払を忘れてしまうことにも繋がります。
ですので、エステローンを契約する場合「1ヶ月にいくら支払えるのか」、同時に「契約するコースの期間」についても考慮しながら支払い回数を決めるようにしましょう。
エステローンも借金であることを忘れてはいけない
そして、エステローンと言えど”借金と同じ”であるということを絶対に忘れてはいけません。
エステローンを契約する際にはサロン側がお金を貸すわけではなく、クレジットカードなどの信販会社や民間の消費者金融などが間に入っているケースがほとんどです。
つまり「カードローンでお金を借りるのと違いはない」ということを忘れないようにしましょう。
エステローンはお得なのか?
そうは言ってもエステに通って綺麗になりたいという女性はいます。そしてエステローンを組むことで実際にお得になっているのかという実感も、払いながらだとよくわかりません。
そんな疑問も、解決していきましょう。
エステローンを契約する際には、信販会社や消費者金融が間に入ります。つまりエステローンの金利も年12~18%程度と、消費者金融などでカードローンを組むのと大きな金利の違いはありません。
それならば、銀行のカードローンの方が低金利で借りられる場合もありますので、どうしてもエステに通いたい場合はエステローンは利用せずに、銀行のカードローンを利用するほうがお得と言えます。
しかし、すでにエステローンを契約してしまい返済に苦しんでいる人や、ローンを組んだことを後悔しているという人もいるでしょう。
次の章では、「エステローンを払えず滞納してしまったらどうなるのか」また、「払えない時の対処法」はあるのか、一つずつ解説していきます。
エステローンを滞納すると最悪裁判に!?滞納したらこうなる
エステローンが払えなくて滞納してしまった場合、以下のようなことが起こり得ます。
- 督促状が送られてくる、または催促の電話が来る
↓ - 一括返済の請求通知が送られてくる
↓ - 事故情報が信用情報機関に載る
↓ - 裁判を起こされ、強制執行が行われる
エステローンを滞納したら裁判を起こされるの!?と思う方もいるかもしれませんが、借りたお金を返さない場合にはそのようなことになりかねません。それぞれの流れを詳しくみていきましょう。
督促状が送られてくる、または催促の電話が来る
第一段階として、滞納分の支払いを促す督促状や電話がかかってきます。この時点で支払えば大した問題になりませんが、これを無視すると次の段階に移ります。
支払うお金が今手元にないとしても、絶対に無視をしてはいけません。
一括返済の請求通知が送られてくる
次にこれまで分割で支払っていた金額を一括で支払うよう請求されます。
例えば、80万円のエステローンを組んでいたとして30万円をすでに支払っていれば残りの50万円を一括で支払うよう請求されます。
また、ここで忘れてはならないのが「遅延損害金」です。
他のローンと同様に、エステローンも滞納をした期間があれば遅延損害金が発生します。
つまりこの場合は、「50万円+遅延損害金」を一括で支払わなければなりません。
しかし、月々の返済に苦しんでいる人が一括請求に応じられる可能性は極めて低いでしょう。また、一括請求に応じることができなければローンを取り扱う会社は法的手続きに進みます。
事故情報が信用情報機関に載る
一括請求の通知が来る頃には信用情報機関にエステローンを滞納をした事実が通告され、事故情報として記録されます。
これがいわゆる「ブラックリストに載った」ということです。
ブラックリストに載れば数年間はクレジットカードを作れなかったり、あらゆるローンを組めなかったりと、お金を借りることに制限が出てきます。
裁判を起こされ、強制執行が行われる
全ての請求に対して支払う意思を示さなければ、最終的には法的措置を取られ裁判になります。
そうすると裁判所から仮執行宣言付支払督促が届きます。届いてから2週間以内に異議申し立てを行わなければ強制執行となります。
強制執行となれば給与や預金口座、不動産や車、アクセサリーから家具家電などあらゆるものを差し押さえられます。
エステローンが払えない時の最適な対処法とは。裁判になる前に行動する
滞納をしてしまうと、大変な事態になることはお分かり頂けたでしょう。
では、今現在支払いに困っているという人は、どのような対処法を取ればいいのでしょうか。
まずやるべきことは「借入残高があといくらあるのか」を確認することです。
滞納する人の多くは、借入残高がいくらなのかを把握できていません。借入残高を確認することで何をすべきかが見えてきます。
すでに滞納してしまっているという人は、ブラックリストに載ってしまう前や裁判を起こされる前に、次のような対処法を取るようにしましょう。
エステのローンを滞納してしまったらまずは連絡を
借入残高の確認も踏まえて、ローンを組んでいる会社にまずは連絡を入れましょう。
連絡を入れたからといって支払わなくて良くなるわけではありませんが、連絡を入れているのと入れないのとでは相手への印象が大きく変わります。
「今現在滞納してしまっているが、○日までに支払います」と言えば、その期間は待ってくれる可能性は高いです。しかし、支払期日から30日以上経過していると危険なのでそれまでには支払うようにしましょう。
エステローンで無駄な利子は払わない!返金制度を利用しよう
ローンを完済する際に大切なことは、無駄な利子を支払わずに支払い総額を極力少なくすることが先決です。
支払いに困っている場合、次に挙げるような制度を利用できる状況であれば、契約書を確認してエステサロンやローン会社に確認の連絡を入れるようにしましょう。
エステローンはクーリングオフできる?
クーリングオフを適用するには以下の条件を両方満たす必要があります。
- 契約期間が1ヶ月を超えている
- 契約金額が50,000円以上
エステローンを組むようなエステコースの多くは、この条件に当てはまるためクーリングオフができると考えられます。
また、消耗品などがコースに含まれている場合には、その消耗品を使用していないことも条件となります。
こういった条件を満たす場合、契約後8日以内であればクーリングオフできます。
クーリングオフをしたい場合には、8日目までに解約通知書をエステサロンとローンを組んでいる会社に送付する必要があります。
以下のような内容を通知書に記載し、内容証明付きの一般書留または簡易書留で送りましょう。
- ローン契約を解除する旨を記載する(理由について記載する必要はない)
- 契約したコース名とローン支払い金額
- エステサロン名(店舗名と担当者名も記載)とローン会社名
- 契約締結した年月日
- すでに支払った金額があれば、その金額
- すでに支払った金額があれば、契約者名義の口座情報
- 通知書を郵送する年月日と契約者の自筆署名
【参考元】クーリング・オフ – 消費者庁
エステローンは中途解約できる
クーリングオフの期間を過ぎてしまっていた場合でも、中途解約ができる可能性もあります。
中途解約をする場合にはクーリングオフと同様に、以下の条件を両方満たしている必要があります。
- 契約期間が1ヶ月を超えている
- 契約金額が50,000円以上
この条件を満たしていれば、クーリングオフのように全額返金とはいきませんが、「すでに利用した分の金額+違約金」を差し引いた金額が返金されます。
違約金はまだ受けていないコース分の10%、もしくは20,000円のうちの安い方を支払うことになります。
また、万が一エステサロンがクーリングオフや中途解約に応じてくれない場合には、消費者センターや弁護士などに相談するようにしましょう。
返済制度を利用できなくても、エステローンの滞納は絶対に放置しない!
上記のような方法が利用できない場合でも、滞納をすれば前述したように督促状が送られてきたり催促の電話がかかってきたりすることになります。
その後一括返済の請求書が来ることも解説しましたが、このときには間違いなくブラックリストに載っていると考えられます。
ブラックリストに入ってしまえば対処が難しくなるので、ブラックリストに入る前に対策する必要があるのです。
具体的には以下のような対処法があります。
- 銀行や信用金庫のフリーローン(多目的ローン)を利用してエステローンを完済する
- 銀行カードローンを利用してエステローンを完済する
ここで大切なのは「消費者金融」ではなく「銀行・信用金庫」であるということです。
銀行・信用金庫のローンは審査は厳しいですが、そのぶん金利が低いという特徴があります。逆に消費者金融系ではエステローンと金利が変わらず、借入をするメリットはありません。
こういったローンの場合は発行手数料や年会費などがかからず、使わなければ費用が発生することはありません。現在順調に支払えている人でも金利が低くなるというメリットがありますので、持っていて損はないでしょう。
銀行でお金を借りる際は、自身の状況や条件に当てはまっているかを確認してから申し込むようにしてください。
詳しくは「銀行からお金を借りるに当たって満たすべきたった一つの条件とは
」で解説しています。併せてチェックしてみましょう。
エステローンの失敗談・成功談
実際にエステローンを契約した人の体験談をみていきましょう。
- ローンを組んだことを後悔している人
- 裁判になってしまった人
- エステローンを上手に使っている人
など、さまざまな体験談をご紹介します。
エステローンの失敗談
まずはエステローンを利用した失敗談を紹介します。
失敗したという人は勧誘を断りきれなかったという人や、行けなくなってそのまま放置したというものが多いようです。
【失敗談1】4年前の痩身エステのローン30万円が払えなくなった
痩身エステで30万円のローンを4年前に組みました。7回ほどしか通っておらず、自分の都合で行けなくなり、お店に解約してほしいと電話で頼んでも「来店してもらわないと解約できない」と言われ、そのままの状態で返す金額がどんどん増えていきました。
もう半年間も払っていません。先日民事裁判を起こされて困っています。
【失敗談2】6ヶ月の基本コースで10万円、そこから50万円分を契約してしまいました
私はフリーターで月収13万円の実家暮らしです。エステの無料体験の時に勧誘を断り切れずそのまま口車に乗って、契約してしまいました。
無料体験の日にはフェイシャルエステをやってもらい、その時に「今日契約してもらえれば20万円のコースが10万円にできます」と言われ、初めの方は断っていたのですが、あまりにもしつこかったので契約してしまいました。
たしかに気持ちよかったし、肌もつるつるになったので満足はしているのですが、あんなに勧誘されるとは思いもしませんでした。そこから定期的に通うようになって、エステティシャンの方とも仲良くなりました。
「最近新しい機械が導入されたんですけど、体験していきませんか?」と言われ、体験し終わった時に勧誘されました。「痩身エステの最新機器だから1年間の集中コースで75万円のところを、特別に50万円でできるように社長にかけあってみます」と言われ、それもまた契約してしまいました。
ここまで60万円を契約して月々の支払いが増してきたころに、エステのローンを組んでしまったことに後悔しました。もう新たに契約は絶対にしません。元を取れるようにキレイになってやろうと思います。
【失敗談3】滞納を放置していてブラックリストになってしまった
エステサロンで25万円のコースを契約したのですが数回通っただけで面倒くさくなってしまい放置していました。月々の支払いもそこまで負担ではなかったので「あとで払えばいいや」と思っていました。気付いたら、督促状から催促状に代わっていて一括請求が来るようになりました。
その頃に新しくクレジットカードを作ろうとしたのですが作れなかったので、ブラックリストに載ったのだと思います。他に思い当たるものは何もないので。クレジットカードがないので海外旅行での支払いが面倒なことになりそうです。
エステサロンからのしつこい勧誘で契約してしまうことは多い
最近では「当サロンでは勧誘を一切行いません」と謳っているエステサロンもありますが、勧誘がしつこいエステサロンもまだまだ存在します。そして、そういった勧誘に根負けして契約してしまうケースが多くあります。
自分に必要なのであればエステに通うことはいいことですが、特に必要とも感じていないのであれば勧誘に負けることなく毅然と断るようにしましょう。
エステローンの成功談
エステも全てが悪いわけではありません。上手に付き合うことができれば自分へのご褒美や、綺麗になるために活用することができます。
大切なのは自分の生活にあったエステを選ぶことです。
【成功談1】余裕があるときだけエステに通っている
仕事で結果が出せた時のご褒美として日々の疲れが溜まっている時のリラクゼーションとしてエステを使います。2~3ヶ月に1度行くかいかないかなのでそこまでお金も使っていません。
毎回その都度の支払いにしているので割高ですが、エステの高額コースを契約して通ってない友達を反面教師にしてこのような形にしました。
たまにの贅沢なので問題ないですし、気持ちよく施術してもらってますよ。
【成功談2】エステローンを滞納しそうになりかけたけど支払日を伸ばしてもらった
エステの13万円のコースをローンで契約しました。今月は冠婚葬祭が重なって出費が重なったのでエステローンの支払いを後回しにしていました。ローン会社に連絡して来月の給料日に2ヶ月分払うと約束しました。
向こうも泣く泣く承諾せざるを得なかったのでそれで決着がつきました。次の月には2ヶ月分きちんと支払いました。
【成功談3】エステローンの滞納分と借入残高を一括返済した
借入残高が21万円の時に銀行カードローンを契約して一括で返済しました。引き落としができなかった時があり、その時の督促状になぜかイラっとして銀行カードローンを契約しました。
エステローンは年利が17%くらいであるのに対して、銀行カードローンは13%だったのでお得にまとめられた感じです。もっと早くやっていればよかったと後悔しています。
銀行カードローンは余裕がある時に繰り越し返済で返していったのでこちらも完済できました。何かあった時のために銀行カードローンは持っているようにしています。
エステローンのまとめ
今回はエステローンが払えないときの対処法について解説してきました。
- エステローンは借金であることを自覚する
- エステローンを滞納し続ければ最悪の場合、裁判にまで発展する
- ローンが支払えないとわかった時点でまずは連絡を入れる
- エステローンは条件を満たせばクーリングオフできる
- クーリングオフの期間を過ぎていても中途解約ができる可能性もある
エステローンを組むことが悪いわけではありません。しかし、契約金額や契約内容は自分の収入に見合ったものでなければ生活を圧迫してしまいます。
ただ、エステローンを組むよりも銀行のカードローンの方が金利は低い場合が多いです。
まず楽天銀行スーパーローンなど、金利の低いカードローンを検討してみてはいかがでしょうか。現在エステローンを契約している人も借り換えで金利が低くなる可能性もあります。
また以下のような人は、お金を借りてでも早急に返済をしないと危険な状況になってしまいます。
「エステローンの支払いができそうにない」
「エステローンをすでに滞納してしまっている」
できれば金利の低い銀行カードローンで借りるのが望ましいですが、急いでいる場合にはスピード融資に対応しているプロミスがおすすめです。
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※記載されている内容は2024年9月現在のものです。