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車の修理代が払えないときの対処法!事故を起こした場合はどうする?

更新日:

公開日:2019.8.30

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「車の修理代をどうしても払わないといけない!」
「事故にあって車の修理代が払えない⋯⋯」

交通事故や車のトラブルは突然やってくるものです。それに合わせて修理代も必要になりますが、急な出費に対応できない人も多くいます。

ここでは、車の修理代が払えないときの費用を安くする方法や対処法を紹介します。また、どうしても払えない場合には売却するという方法も詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事はこんな人にオススメ!

  • 事故を起こしてしまい、相手に車の修理代を請求されている人
  • 修理したいのに手元にお金がない人

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車の修理代を捻出する車両保険について

公道を走る以上、いつ交通事故に巻き込まれてもおかしくない車は、事故によって故障してしまったときにはすぐに修理が必要です。もしくは、事故に遭ったことがない車も経年劣化などで故障する可能性が十分にあるので、こういった場合も修理する必要があります。

そして、すぐに修理が必要な車を直すための修理代を捻出する手段として多くの方が活用しているのが、自動車保険に付帯する車両保険です。

車両保険とは、車の所有者が任意で加入する自動車保険に含まれる保険の一種です。自動車保険の加入時に一緒に車両保険に加入することで、登録している車に修理が必要となった際、費用を保険からまかなえます。

自動車保険と組み合わされる車両保険で実際にまかなえる修理代や治療費については

  • 相手の身体や車を傷つけてしまった際
  • 自分や同乗者が傷ついてしまった際
  • 自分の車が傷ついて壊れてしまった際

のいずれかに該当するケースであれば、保険会社を通じて補償されます。

ただし、契約内容や補償対象の車が高年式で古い場合は、実際にかかった修理代が全額補償されず、そのときの車の時価総額が補償上限となります。その分の差額については実費でまかなう必要があるので、あらかじめ注意してください。

ちなみに、所有している車の修理などに使える車両保険については補償範囲が違う2種類があります。その違いと詳細については以下の表の通りです。

車両保険の種別・事故の種類 一般車両 車対車+限定A
車・バイクとの衝突・接触
自転車との衝突・接触 ×
電柱・建造物との衝突・接触 ×
当て逃げ ×
盗難 ×
車庫外での火災・台風・落書き

注:〇は補償対象、×は補償対象外

車両保険のうち「一般車両保険」に加入しておけば、自車に起こる全ての原因による修理や修繕に対し補償が受けられます。一方、車対車+限定Aは、一般車両保険よりも保険料が安い代わりに補償の範囲が限られている点が特徴です。

例えば、多くの方に発生しやすい車同士の衝突事故への補償は「車対車+限定A」でも受けられます。その上、「車対車+限定A」の対象外である他人や他物の被害についてはそれぞれ対人・対物補償でまかなわれます。

一般車両保険との保険料の差額の高さを考慮すると、全ての人が必ずしも差額分の恩恵を受けられるというわけでもありません。

日頃から頻繁に自損事故を経験しているという方や最大限の安心感を得たい方は「一般車両保険」を選びましょう。一方、運転には自信があるけれど万が一の事故で大きな修理が必要になった際の補償を最低限確保しておきたいという方は「車対車+限定A」がおすすめです。

次に、自動車保険を使った修理代金などの補償を用いる際に覚えておきたいのが、保険等級制度についてです。自動車保険では、料金を算出する方式として「ノンフリート等級別料率制度」を採用しています。

これは、1~20等級まで(全労済のみ22等級まで)の等級があらかじめ設定された上で、まず初回加入時は6等級からスタートします。

一年間保険を活用しなかった際には等級が1ランク上がって7等級となり、その分だけ年間保険料が割引されます。逆に、自動車保険を使って事故補償を受けた方は利用ごとに1ランクまた3ランク下がり、下がった等級に応じて翌年の自動車保険料の割引が減少します。

補償を受ける車の修理代によっては、保険からまかなうよりも実費負担した方が割安になることもあります。したがって、必ずしも全ての事故で自動車保険を使えば良いというわけでは決してありません。

実際に必要な修理代と、自動車保険を使うことで下がる等級分の割り増し料金との差額を比較した上で、最終的にどちらが安く済むか事前の確認が大切です。

保険金額の節約

自動車保険の仕組みを踏まえた上で毎年の保険金額を節約する方法としておすすめなのは、車両保険は一般車両保険ではなく「車対車+限定A」をあえて選ぶことです。

その上で、車両保険にのみ存在する「自己負担額」を増やした契約を行うことで、さらに保険料を安くできます。

車の修理代が保険で全額まかなえないケースがある

車が原因となる交通事故を起こした場合、たとえ事故に備えて自動車保険や車両保険に加入していたとしても、それを超える分の被害については実費で支払う必要があります。

では、どのようなケースで自動車保険を超える被害額が発生し、具体的にどの程度の金額を支払う必要があるのでしょうか?

自己負担額が発生する場合

車が事故を起こした場合、その車が対象となって加入している自動車保険の契約に基づき、保険会社が損害について調査を行い被害額を算定します。

このとき、算定された被害額が全て自動車保険によってまかなわれるケースがある一方で、被害額と自動車保険の契約内容によっては全額が補償されないケースもあります。

さらに、算定された額が相手方の請求する額よりも少ない場合もあります。保険額を上回る被害額については、原則として事故の当事者同士が実費でまかなわなくてはいけません。

例えば、相手方の車と衝突事故を起こし相手の車が大破したとします。このとき、自動車会社は相手方の車の時価総額に基づいた被害額(例として100万円)を算定します。

一方、大破した車の所有者によっては車自体の時価(100万円)だけでなく、

搭載した装備にかかった費用や付加価値分(合わせて100万円)を被害額として上乗せした金額(100万+100万の200万円)

を請求してくるケースもあり、この差額分については事故の当事者同士で折り合いをつけなくてはいけません。

対物超過修理保障特約

時価総額に基づく補償額と、付加価値分を載せた要求額との差額に関する負担を軽減する目的で導入されているのが「対物超過修理補償特約」という制度です。

特約とは、保険の加入時に追加で加入できるオプションのことで、追加費用を支払うことで基本の補償内容にプラスする形で充実した補償が受けられます。つまり、対物超過修理補償特約を付帯(保険と一緒に加入すること)させることで、この時価総額に基づいた算定額を超える分についても保険から補償が受けられ、実費負担を免れます。

自己負担のある免責金額

車両保険には「免責」と呼ばれる金額があらかじめ設定されており、一般的には0~10万円の範囲で5万円ごとに設定可能です。この免責とは、車両保険で補償可能な被害が出た場合、支払われる補償からあらかじめ天引きされる自己負担分を指します。

例えば、免責5万円の車対車+限定Aの車両保険に加入されている方が車同士による交通事故を起こし、自分の車の修理費用として50万円が必要になったとします。

このとき、車両保険によって本来なら50万円が支払われるのですが、免責5万円の設定が設けられているので、自己負担分としてこの5万円が差し引かれた45万円が実際の補償額となります。

自分の車の修理費

免責に関する部分でも解説した通り、車両保険に加入していればマイカーの修理費を保険でまかなうことができます。

ただし、契約している免責額だけ自己負担が必要となり、この免責額によっては10万円など大きな金額を実費負担しなくてはいけない点にあらかじめ注意が必要です。

事故による車の修理代を払えないときの安く抑える方法

交通事故によって大切な車に修理が必要になった際、修理代を安く抑える方法としていくつかの対策が考えられます。

その内容について、以下で詳しく確認していきましょう。

中古部品を使って安く抑える

修理対象となる車が比較的ポピュラーな車種や人気の高い車種であれば、修理に必要な部品を新品のものではなく中古の部品を代用することで修理費を安くできます。

実際、修理にかかる費用のうち部品代が最も高い価格を占めるケースが多いので、この部分を節約できれば自ずと修理代の総額も安くなります。

例えば、SUVとして非常に人気が高いトヨタの「RAV4」を例に見ていきます。通常、RAV4の純正タイヤ+アルミホイールを新品のものに交換する場合、以下の費用がかかります。

「部品代+修理工賃」を合わせて20万円以上

部品を中古タイヤやアルミホイールで代用できれば、パーツ費用だけでも10万円以下に抑えることも可能です。人気車種ゆえに中古パーツはインターネットオークションやパーツ買取店で広く扱われていますから、比較的すぐに状態の良いパーツを使って安く修理できます。

また実際に修理する場所は、工賃が安く抑えられる町の修理工場がおすすめです。

クレジットカードを利用する

中古パーツといえど、部品によっては数万円から数十万円と高額なものもあります。また、中古パーツ自体が見つからない不人気車種やマイナー車種に乗っている場合、中古パーツを使った節約術は使えません。

この場合にぜひ活用したいのが、クレジットカードを活用した修理代の捻出です。特に、一括払いできるほどの現金が用意できず修理を諦めている方はリボ払いを活用しましょう。

リボ払いなら、自動で手軽な分割払いにできる上、お持ちのカードによっては必要に応じて決済後に一括払いに変更して利息を節約できます。修理費が捻出できずお悩みの方は、カードの利用をご検討ください。

事故による車の修理代を払えない場合の対処法

まずは車にかかる具体的な修理代を調べてもらう必要があります。ディーラーや修理工場を通じて修理代を査定してもらい、最終的に支払う額の見積もりをもらいましょう。

その上で、算出された修理代がもしも支払えない程度の額だったとしたら、その場合の対策としては以下の方法をご検討ください。

車を修理する価値があるのか判断する

保険を使ってでも行う修理といえば、車が全損に近いかほとんどの部品を新しい物へと入れ替える作業が必要な大がかりな内容になりがちです。こうなると、その分だけ修理代もかさみ、内容によっては数十万~数百万円に上るケースもあります。

新車にかかわらず中古車でもよければ、これだけの修理代があれば十分に新しい車を購入する費用に充てられます。すでに製造から10年以上経過している希少価値のない車だったとしたら、将来の故障の可能性も考え修理せず、新車の購入費に充てた方がよいかもしれません。

修理が必要な車が本当にそれだけのお金をかけてでも修理する価値があるのかどうか、まずは見極めましょう。

修理せずに売却した方が得なケースもある

事故車や故障車の状態によっては、あえて修理をしないで売却した方が結果的にお得なケースがあります。

売却された故障車は、修理せず同一車種の修理に必要な部品を取る対象として活用されるので、壊れていない部品を必要とする業者からの一定のニーズがあります。わざわざ高額な修理代をかけて修理せずとも、壊れたまま売った方が相対的にはお得に手放せるのです。

事故車を高く売却する方法

故障車や事故車を売却する際、こういった車を専門的に扱う業者の利用はできるだけ避けるのが無難です。なぜなら、一般的な買取店と比べ故障車を専門に扱う業者はその数が圧倒的に少なく、このことから競争原理が働かず買いたたかれやすく、複数業者を通じた査定による買取額アップも望めません。

故障車であったとしても買取店を通じて買い取ってもらえるので、わざわざ数の少ない専門業者を使わず、複数の買取店で査定してもらった上で一番高いお店で売りましょう。

車の修理代を払えない場合にお金を借りる方法

車の修理代を用意できない場合、親族や知人など身近な方から借りることができれば、金利面も含め他で借金するよりもはるかにお得です。

ですが、必ずしも全ての方がそういった便利な方法を活用できるわけではありません。ここでは、修理代をすぐに用意できないという方へ、できるだけお得にお金を借りる方法をご紹介します。

自分の車の修理に使えるマイカーローン

世の中にはさまざまな金融商品が販売されており、車に関連したローンも数多く提供されています。その中でも、特に目的を絞った形で販売されているローンであり、購入だけでなく車の修理にも使える商品としておすすめなのが「マイカーローン」です。

主に銀行など金融機関が販売している商品で、マイカーの購入代金や修理代など車に関連した目的に用途が限定されており、その分だけ低金利で利用できます。

金利は年1.5~3%前後と非常に低い数字に設定されているので、一時的な借金先としてもぜひ活用したい方法です。

フリーローン

低金利でお得なマイカーローンは、その分だけ用途が限られ審査基準も高い点が難点です。マイカーローンの審査が通らない方は、審査が通りやすいフリーローンをご検討ください。

こちらはマイカーローンと比べ、年4~15%前後と金利が高く設定されていますが、その分だけ審査が緩く通りやすい点が魅力です。

それでも、中にはフリーローンの審査さえ通らないという方もいらっしゃるでしょう。その場合は、消費者金融のカードローンをおすすめします。金利は最大18%と最も高くなりますが、審査基準も緩く、申込者の条件によってはほぼ確実にお金を借りられます。

相手の車の修理代金を出すお金はフリーローンとカードローン

自分の車ではなく相手の車の修理代金がすぐに必要な場合、フリーローンかカードローンを活用しましょう。いずれも、使用用途が限られていないため相手の車の修理代として使っても問題ありません。

また、条件によっては即日で融資が可能ですから、素早さが求められるシーンにも適しています。特に即日融資をうたい文句とする大手消費者金融が契約先としておすすめで、コンビニATMなどを通じた借り入れと返済も自由に行えます。

即日融資可能なカードローンの詳細については「即日融資のカードローン 」というページで更に詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

車の修理を諦め廃車にするには

車の壊れ方や修理代によっては、修理するよりもそのまま廃車にして新しい車を買った方がお得なケースもあります。車の修理を諦めて廃車する際には、いくつかの手順を踏む必要があります。

その手順については以下の通りです。

ディーラーか修理工場に依頼する

自動車を販売・修理するディーラーや修理工場では、同時に廃車も受け付けてもらえます。

廃車に掛かる手数料として通常3~5万円程度の費用がかかり、廃車する故障車や事故車については無料査定の上での引き取りとなりますが、全ての手続きを一任できる手軽さが魅力の方法です。

廃車・事故車買い取りサービスを利用する

廃車の買い取りサービスでは、事故車や故障車の買い取りも受け付けています。ディーラーや修理工場と違い故障車でも一定の査定額で買い取ってもらえ、人気車なら査定が高額になるケースもあります。

少しでも高く買い取ってもらった上で廃車したい場合は、こちらの方法を選びましょう。

自分で廃車手続きを行う

抹消登録など必要な手続きと書類の作成、廃車する車の処分先を用意できるのなら、自分で廃車手続きする方法もあります。

手間や労力はかかりますが、手数料が一切かからない最も安価な方法です。

車の修理代が払えなくても慌てないこと!

今回は、車と交通事故、そして修理にかかる費用が払えない場合の対処法について、さまざまな視点からチェックしていきました。

では、そのおさらいをしましょう。

  • 相手の損害は自動車保険から、自車の損害は車両保険から補償される
  • 免責や時価を超える分の損害については実費負担となるが、特約の活用で保険適用も可能
  • 修理代は中古部品の活用や、クレジットカードの分割払いを選ぶことで支払いの負担を減らせる
  • 車の価値や状態によっては、修理せずそのまま売却した方がお得になるケースも
  • どうしても修理代が捻出できない場合は、マイカーローンやカードローンの活用を

元々の価格が高額だからこそ、車の修理費もまた高額になりがちです。中には、すぐに修理が必要にもかかわらず代金を即金で払えず保留しているという方も多くいらっしゃいます。ですが安全のためにも、まずは車を元の状態に戻すことが大切です。

その上で必要な修理代については、加入している車両保険で対応するか中古部品を選ぶことで節約できます。それでも修理代が足りないときには車を手放すことを検討するか、一時的な借り入れを使う方法もあります。

まずは修理が必要な車が本当に今の環境に必要なのかどうかを見極めた上で、最後まで諦めず適切な対策を行ってください。

※記載されている内容は2024年9月現在のものです。

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