自転車操業から脱出する手順|家計の見直しで楽になる!
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「どうしよう、自転車操業から抜け出せない」
一度自転車操業に陥ってしまえば、そこから抜け出すのは簡単なことではありません。自転車操業から抜け出すには「現状の把握」「対策の試行と調整」「収入を増やして支出を減らす」
ことが必要です。
3つの条件をクリアし黒字にしなければ、自転車操業から脱出し、平穏な毎日を手に入れることはできません。
この記事では、家計を見直し黒字にする方法、借金を一本化し楽に返済する方法や債務整理などについて解説しています。
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自転車操業について
自転車操業とは、借金を返済するために借金をするような状態であり、「借金と返済」を繰り返すことです。借金をしなければ会社の経営や家計が成り立たない場合によく使われます。
現在の借金をさらに借金で返せば解決する、と思う方もいるかもしれません。しかし、金融機関から借り入れを行えば利息も合わせて返済しなければなりません。その利息が重しとなり、いずれ限界がきます。
もう無理かもと思ったころには、自己破産や倒産という選択肢しか残っていないということになります。
自転車操業について詳しく知りたい方は「自転車操業とは?なってしまう原因や抜け出せない理由」を参考にしてください。
自転車操業から脱出する手順とは
「大きなお金が入ってきて一気に借金返済」を夢見るかもしれません。しかし、それができていれば自転車操業にはなっていないでしょう。
自転車操業から脱出するには、大きく分けて以下の3つを進めていく必要があります。
- 現状の把握
- 対策の試行と調整
- 収入を増やして支出を減らす
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現在の収支を把握する
自転車操業であるにもかかわらずその意識がない人は、自分の現状についてしっかりと把握することが大切です。
自転車操業であれば、複数の金融機関から借り入れがあるはずです。しかし、どの金融機関からいくらの借り入れがあるか、自身で正確に把握できているでしょうか。
借金の総額はもちろん、どこからいくら借りているかしっかり認識できていなければなりません。
さらに、自転車操業になるような人は自身の収入と支出を把握できてないことが多いです。自身の借金について、収入や支出についてもしっかりと把握することが、自転車操業から脱出する第一歩です。
対策の試行と調整
現在の借金や収入と支出について把握できたら、次はどうすれば自転車操業から脱出できるか考える必要があります。ここでは、一般家庭において考えられる対策について解説していきます。
削減できるコストを探す
まず取り組むべきことは毎月の支出を減らすことです。具体的にどの部分を減らせばいいのか分からない人は、節約系のブログなどを参考にしましょう。
ここで大切なことは「無理な節約をしない」ということです。
食費を無理に減らして体調を崩したり、精神的に追い詰められるような節約をしたりするのは危険です。いくら借金から早く抜け出したいといっても、心身ともに健康でなければ上手な返済はできません。
もしも削減すべき項目が分からない場合には、以下のものから減らしてみてはいかがでしょうか。
- ケーブルテレビなど有料放送の料金
- スマートフォンの使用料
- 利用していないスポーツジムの会費
- 外食費
これらを全てやめればよいというわけではありません。例えば、有料放送であれば最も見たい番組が見られる今よりも安いプランに、スマホの利用料は格安SIMにしてみるなども手です。
生活に大きな影響が出ない範囲で、まずは試してみましょう。
買い物の仕方を見直す
自転車操業に陥ってしまう人で多いのが「ショッピングによるストレス発散」です。ストレス発散のつもりはなくても、買い物が好きな人も気をつけた方がよいでしょう。
生活必需品以外の支出には上限額を設けるなど、支出を意識的に減らすことが重要です。大雑把なお金の使い方、どんぶり勘定をやめ、計画的にお金を使うことが自転車操業から脱出する第一歩となります。
キャッシュカード、クレジットカードを持ち歩かない
お金をいつでも引き出せる状況、買い物ができる状況から距離を置くことが、初めは必要かもしれません。お金を引き出せない、お金を強制的に使えない状況にしてしまえば、必然的に支出を減らすことができます。
不必要なクレジットカードも持ち歩かないようにしましょう。クレジットカードを持つのは大きな買い物のときだけなど、自分の中でルールを決め、その中で使用することが重要です。
支払いはすぐにする
公共料金やインターネットの料金など、請求書払いをしなければならないものは、すぐに支払いを済ませるようにしましょう。
支払い期限を過ぎてしまうと遅延損害金が発生する可能性があり、無駄な支出以外の何物でもありません。
可能であれば、手数料がかからず遅延するリスクも低くなる口座振替に変更しておくといいでしょう。こういった小さな部分を変えることが、自転車操業から脱出する糸口になります。
家族にも手伝ってもらう
自転車操業から脱出するには生活全般を見直す必要がありますが、簡単なことではありません。見直すためには家族の協力も必要です。家族には知られたくないと考える人も多いですが、家族と一緒に支出削減に取り組むと効果的です。
お金の問題は生活費も大いに関係してきます。これは個人だけの問題ではなく家族全体の問題でもあります。
生活水準を落とす
生活水準を落とすことは簡単ではありません。
上げることは簡単にできますが、落とすとなると、前の生活が良かったと苦しくなることが多くあります。しかし、生活水準を維持したまま自転車操業から抜け出すのは非常に困難です。
ここは自分の生活を見直すいい機会だと考えましょう。不必要なぜいたくは避けたり、より安い家賃の家に住み替えたりするなど、できることを考えてください。
基本的なことは自分でできるようになろう
何かが壊れればすぐに新しいものに買い替えていては、支出を減らすことはできません。
家電などは難しいかもしれませんが、簡単な修理や大工作業を自分でできれば修理代などの支出を減らすことができます。また、そういったスキルが何かのときに役立つかもしれません。
大概のことはインターネットで検索すれば解決策が出てきます。何でも買い換えるのではなく、自分で解決できることには挑戦してみましょう。
収入を増やして支出を減らす
自転車操業から脱出するために最も基本的なことは、毎月の生活費を黒字にすることです。これは経営でも家計でも同じこと。
できる限り支出を減らし、収入を少しでも上げることができれば、黒字にすることは難しくないはずです。
すぐに収入を上げたい場合には「今月ピンチ!金欠時の給料日までの乗り切り方!節約して即金を作る」を参考にしてください。今月はかなり厳しい……という場合には特に参考になるでしょう。
複数社からの借金をまとめて自転車操業を脱出!
複数の金融機関から借り入れをしていると、借金全体の把握が難しくなってしまいます。全ての金融機関に今月の返済をしたつもりが、一つだけ返済を忘れていたなんてこともあり得ます。
そういった事態を防ぐためにも、借金を1つの金融機関に一本化できれば分かりやすくなります。
借金をまとめれば、借入額が大きくなることで金利も今よりも下がる可能性が高くなるでしょう。毎月の返済額を大幅に減らすことができるかもしれません。
カードローンの借り換えを行いたい、おまとめローンの違いを知りたい場合には「カードローンの借り換えで返済が楽になる理由」を参考にしてください。
借金をまとめて一本化することにデメリットがないわけではありません。それは、返済期間がかなり長くなってしまう点です。しかし、少しずつでも繰り上げ返済をすることで、元本を通常よりも早いペースで減らすことができます。
借り換えやおまとめローンの利用にも審査があるので、必ず利用できるわけではありません。それでも毎月の負担や金利が下がることを考えれば、挑戦する価値はあるでしょう。
自転車操業からどうしても脱出できないときは
あらゆる策を講じても、自転車操業から抜け出せないこともあります。そのような場合には、以下のような手段を考える必要が出てきます。
- 任意整理
- 自己破産
それぞれ詳しく見ていきましょう。
任意整理をする
任意整理とは債務整理の代表的な手続きで、裁判の手続きをすることなく債務者と交渉する方法です。任意整理は債務整理の中でも手続きが簡単で、借金の整理方法の中でもよく利用されるものです。
任意整理の流れとしては以下のようになります。
債務者との間に弁護士や司法書士が介入
↓
借金を全額払うことができるように見直し
↓
クレジットカード、銀行、消費者金融などの種類を問わず利息を再計算
↓
利息制限法による借金の引き直しで3〜5年で完済
任意整理をすることで、場合によっては過払い金が返ってくることもあります。しかし過払い金が返ってきたとしても、任意整理をしたという事実は消えないので、覚悟しておきましょう。
任意整理を実施するとどうなる?
任意整理をすれば弁護士や司法書士が間に入るようになります。債務者は直接取り立てができなくなるので、生活を立て直す余裕が生まれるでしょう。
任意整理の手続き期間、3〜6ヶ月の間は返済をする必要がなくなります。その間に生活のリズムを整え、借金返済の準備をしましょう。
返済が再開されても前回よりも返済額が下がったりするので、返済のために無理な生活をしないで済みます。
自己破産をする
自己破産とは簡単にいえば「全ての借金をゼロにする」という手続きです。自己破産を行えるのは「支払い不能状態」になった場合に限られます。
支払い不能状態とは、現在持っている資産や今後得られる収入などから総合的に判断して、借金を完済することが不可能と考えられる状態のことです。
債務者の経済状況、資産状況が影響するので、一概にいくら借金があれば支払い不能状態か判断することはできません。
自己破産のメリット・デメリット
自己破産は借金がゼロになってラッキー、というものではありません。メリット・デメリットを考慮した上で進めるようにしましょう。
自己破産のメリットには以下のようなものがあります。
- 全ての債務の支払い義務が免除される
- 手続き開始後は強制執行ができなくなる
- ある程度の財産は手元に残すことができる
メリットだけを見れば、債務者にとってはいいことしかないように思えます。では自己破産のデメリットを見ていきましょう。
- 今後5〜10年は借り入れができなくなる(ブラックリストに載る)
- 住所・氏名が「官報(国が発行する機関紙)」に掲載される
- 免責決定を受けるまで、警備員や士業など一部就けない職がある
この中で最も影響のあるものは、ブラックリストに載ってしまうという部分でしょう。もし今後生活が苦しくなっても、ブラックリストに載っている間は金融機関を頼ることはできなくなります。
こういったメリット・デメリットが自分の生活にどのように影響するのか、しっかり考えて行動するようにしましょう。
まとめ|自転車操業は解決できる!
自転車操業から抜け出すことは簡単なことではありません。なぜなら生活全般を見直す必要があり、生活水準を落とすことは簡単ではないからです。今までできたことができなくなるのは、かなりのストレスでしょう。
しかし一気に変えるのではなく、少しずつ変えていけば難しいことではありません。そういった小さな積み重ねが自転車操業からの脱出につながります。
スマホを格安SIMに変える、インターネットを安いプランに変えるなどは、生活に影響を与えることはほとんどありません。
このような、生活に大きな差し障りがない部分から手をつけてみましょう。それでも自転車操業から抜け出すことができない場合には弁護士や司法書士に相談してください。解決への道を示してくれます。
※記載されている内容は2024年4月現在のものです。