自動車を新車で購入するときは各ディーラーが用意しているローンを紹介され、それを使って購入することもあります。
一方、バイクメーカーの場合はどういう感じになっているのでしょうか。

気になっている方も多いと考え、今回はホンダとヤマハという国内2大バイクメーカーのバイクローンの概要について詳しく解説していきます。

ホンダのバイクローンの特徴

ホンダでバイクを新車購入する際は、2つのタイプのローンから選んで購入資金に充てることが可能です。
以下では、それぞれの特徴やスペックについてまとめましたので、参考にしてみてください。

ホンダクレジット

通常型のバイクローンであるこちらは

といった具合にユーザーが自分の事情に合わせて自由に支払い回数及び、支払期間を設定できるのが特徴です。

新車だけではなく、ホンダのバイクディーラーが販売している中古バイクにも使えて最低月3,000円の支払いから設定できるので多くのユーザーが利用しています。
借入限度額は車種によって異なり実質年率については2.9％からですが、支払い回数や審査によって変わり、平均では5.0％～8.5％が多いようです。

HONDADREAM据置クレジット

一方こちらはバイクの車両価格の半額を分割で支払い、残りの半分については

という3つの選択ができる、いわゆる残クレ方式のローンです。

CBR1000RRなどの200万円オーバーの憧れ車種に乗れるチャンスが増えると、ホンダのバイクファンから大いに評判を呼んでいます。
しかし、半額での乗り出しは返済期間3年設定をしなければなりません。
くわえて、返済中にバイクにキズなどが入ったりエンジンにトラブルが発生することもあるので注意が必要です。

上記で紹介した支払い後の選択で、1を選択する場合は問題ありません。

一方、2の場合はあくまで再審査が必要です。
必ず審査をパスするという確証はどこにもありません。

一番問題なのは3のケースです。
返済中に傷ものになった場合は、当然査定額がダウンするため据置分がカバーできず自腹を切らなければならない可能性がかなり出てきます。

支払い年数は、最短である3年のほかに

を設定することも可能ですが自動車の残クレ同様新車限定であり、中古バイクの購入時には使用できません。

ヤマハのバイクローンの特徴

ヤマハのバイクローンにも、一般型と残価設定型の2パターンが用意されています。

YSPネオ・バリアぶるプラン

ヤマハの新型車種誕生を記念して作られたプラン。
2017年12月末までの期間限定で設定されている低金利自由返済型ローン。

支払い途中での一部繰り上げ返済や、返済期間の短縮・延長など自由に設定できるのが特徴です。
具体的には、「ステップアップ返済」「ステップダウン返済」「一部繰り上げ活用返済」「期間延長返済」の4パターンの返済プランをチョイスすることが可能です。

ステップアップ返済

毎月の返済額を、契約時より段階的に高く変更することが可能です。
収入が安定しない学生の時よりも、就職して収入が増えたときなどに設定すると便利。

ステップダウン返済

毎月の返済金額を契約時より段階的に減額することが可能。
ローンの最中に乗り換えをしたくなった時に、残債が減って買い替えしやすくなるなどのメリットがあります。

一部繰り上げ活用返済

借入金額の一部を前倒返済をすることで、返済期間の短縮or返済金額の減額ができます。
いわゆるボーナス払い併用型のようなもので、余裕があるときに利用すると以後の返済が楽になります。

一部繰り上げ活用返済

元の契約から決められた期間内であれば返済期間を自由に延長することができるシステムで、一時的に返済が苦しい時などに助かる返済方式。

変化する可能性のある収入や家計の状況に合わせた、融通の利く返済方式が非常に好評です。
ヤマハの新型バイクの一部(※)にしか使用できません。
しかし金利は2.9％と非常に安く、支払い回数も24回から最長120回払いまで幅広い期間を設定が可能な点が魅力的です。

(※)対象車種

YSPスペシャルローン

こちらは、先程ホンダの項で紹介したものと同じ仕組みの残価設定型ローンです。
一般型の2.9％よりちょっと高い3.9％の金利設定ですが、それでも少ない月の返済額で人気のヤマハバイクに乗れると、大人気を博しています。

返済プランは

となっていて支払い後の選択は、前述したホンダの「HONDADREAM据置クレジット」と全く同じです。
しかしこちらも利用する際には、返済中の事故やトラブルに十二分に注意をする必要があります。

バイクローン全般の金利や審査についてはバイクローンの組み方！審査、金利や利息計算シミュレーションを参考にして下さい。80万円のバイク購入で金利3%と6%の場合の利息シミュレーションなどを解説しています。

※記載されている内容は2024年4月現在のものです。