原付・バイクローンの組み方|何回払いがおすすめ?
更新日:
公開日:2017.12.5
「ローンを組んで念願の愛機をゲットしたい!」
そう考えているライダーさんもいるはずです。
一方で、「自動車ローンについての情報はたくさんあるけど、バイクローンについてのものが少ない⋯⋯」そう感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、バイクユーザーさんに役立つバイクローンの組み方や審査基準などを解説していきます。さらに金利から計算される利息を含めた返済額について、具体的な例を出しながらシミュレーションをしていきます。
初めてバイクローンの利用を検討している人のなかには、不安を抱く人も大勢います。
そんな不安や心配事を解消する目的で、下記ページに情報をまとめました。ぜひ参考までにこちらのページもご覧ください。
>>>バイクローンは怖い?
この記事の目次
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原付・バイクローンの組み方|お得に購入するための基礎知識
バイクローンについての情報が乏しいのは確かです。
しかし、商品設計について言ってしまうと各金融機関で用意されているカーローンと全く同じであり、カーローンを組むときと手続きについての差もありません。それどころか一部例外を除けば、多くのカーローンにおいてバイクの購入資金への転用可能です。
必要となってくる書面も以下の通り共通です。
バイクローン申し込みに必要なもの
【125cc以下の場合】
- 購入予定のバイク契約書
- 免許証(コピー)
- 印鑑
【126cc以上の場合】
- 購入予定のバイク契約書
- 免許証(コピー)
- 住民票
- 印鑑
基本的にはこれらを準備すれば、バイクローンへの申し込みが可能です。バイク販売店でのローン申し込みの場合では、バイクの購入自体に必要なものとほぼ同じため、特にローンだからと改めて準備する必要はありません。
手続きもその場でバイク販売店スタッフが全て代行してくれる上、結果も20~30分あれば分かります。とにかくスムーズでとても楽です。
ただし、銀行やJAなどといった金融機関でローンを組む場合や購入車体の金額が大きくバイク販売店から審査に必要と言われたときには、
- 給与明細
- 源泉徴収書
などといった「収入を証明する書面」を追加で準備しなければなりません。
未成年者の場合では親権者の印鑑が捺印された同意書が別途必要になる場合もあります。
いずれにせよ、各バイク販売店が提携している信販会社や銀行によって必要書類等は微妙に変わることがあります。バイク販売店や銀行等に事前問い合わせをして確認するようにしてください。
バイクローンには主に2つのローンタイプがある
バイクローンには大きく分けて以下2つのローンタイプに分けることができます。
- ローン契約を結び分割購入するタイプ
- お金を借り入れしてバイク購入代に充てるタイプ
ローン契約を結び分割購入するタイプ
バイクローンといえば一般的なのがこのタイプで、ディーラーや販売店で取り扱っているローンが該当します。販売店が提携している信販会社やクレジット会社と契約を結び、指定した支払代金を指定した分割回数で支払っていくという形です。
オリコオートローン、ジャックスオートローン、ホンダクレジット、JACライダーズクレジットなどがこれに該当します。
お金を借り入れしてバイク購入代に充てるタイプ
これは銀行やJA、信用金庫などの金融機関からお金を借り入れして販売店に支払うという形です。上記では所有者がディーラーや販売店になることもありますが、このタイプは所有権を自分になるのが特徴ともいえますね。
バイクローンという名称でローン商品を用意している金融機関は少なく、「マイカーローン」「オートローン」「自動車ローン」としてバイクにも利用できるスタンスを取っているところがほとんどです。
バイクローンの借り換えにも利用できる
高額なバイクをローンで支払っている人に知っておいてほしいのがバイクローンの借り換えです。これからはじめてバイクを購入するという人も覚えておいて損はありません。
販売員の言われるがままにバイクローンを結んでしまった人は、金利が高いまま支払いを続けている可能性があります。そんなときは銀行のバイクローン(マイカーローン)に借り換えて、無駄な利息を減らすと良いでしょう。
以下はその金融機関の一部です。
金融機関名 | 特徴 |
---|---|
千葉銀行マイカーローン | 借り換えだけでなく、新車・中古車・下取車のローン残債資金などにも利用できる |
横浜銀行マイカーローン | 最短翌日に回答をもらえ、必要書類がそろっている場合には最短1週間で借り入れ可能 |
ろうきんカーライフローン | バイクローンの借り換えだけでなく、ジェットスキーやヨットの購入費用などにも充てられる |
少しでもお得にバイクを購入したいときは⋯⋯
バイクを少しでもお得に購入するために今からできることはなんでしょうか。それは「各種バイクローンの性質を知っておくこと」です。
バイクローンを組むときには金利だけではなく審査難易度も考慮しなくてはいけません。収入が低い学生やフリーターは特にです。
ローンは基本的には低金利=審査が厳しいのが特徴で、バイクローンにも同じことが言えます。さらには購入金額や借入金額が大きければ大きいほど審査難易度は上がるので十分に注意してください。
お得に購入する場合には金利以外にも以下を意識すると安く購入できます。許容範囲内で検討してみましょう。
- 走行距離が多いものを選ぶ
- 安い時期に買う(セールシーズンや冬)
- 同じ車種の型落ちモデルにする
バイクローンの審査基準は?
18歳未満の人は頑張って貯金をした方が得策
全く同じ商品であるカーローンとバイクローンで審査基準が変わることはありません。基本的には毎月安定した収入のある人なら誰でも申し込み可能です。ただし、年齢制限の話をしておくと、銀行系の場合では20歳以上に設定されています。未成年者の場合は審査以前にローンが組めないケースが出てきます。
信販会社のバイクローンでは18歳以上なら申し込み可能であるローンも存在します。自動車の場合乗れる年齢が18歳以上確定なので、同意書などの提出でクリアすることも可能でしょう。一方バイクの場合、16歳から免許を取得できます。しかし、残念ながら18歳未満の人の場合では自力でローンを組むことは不可能です。
アルバイトを頑張っていてもバイクローンは組めないの?
そう思う18歳未満の人もいるでしょう。しかしバイクローンの利用はきっぱりと諦めるか、購入資金の援助を親御さんなどにお願いするしか方法はありません。そしてその年代の人の場合、購入資金が高くなる大型バイクの免許を取得することもできません。
そのままアルバイトを頑張って購入資金を貯めてから現金一括で購入することが、安心安全に愛機を手にできる最短ルートかもしれません。
比較的カーローンより通りやすいって本当?
年齢制限をクリア、毎月一定の収入がある人ならばバイクローンに申し込みができます。大きな金融トラブルが無い場合は問題なく収入に応じた額までバイクローンの審査は通過するでしょう。
バイクローンではどのような審査が行われるか、以下リストを参考にしてください。
- 年収⋯⋯年収の3分の1までである総量規制の対象外
- 借入額⋯⋯車体購入費、諸費用も含む総額
- 職業属性⋯⋯正社員でなく、契約社員やアルバイトなどでも利用可能
- 勤続年数⋯⋯長いほど有利だが短くても30~40万円程度まであれば特に問題視されない場合が多い
これらの情報の精査とともに信用情報の確認が行われます。カーローン審査と全く同じ手順と基準です。
しかし、バイクローンはその審査が柔軟でありカーローンよりも通過しやすいという情報が良く出回っています。これは、比較的バイクの方が自動車よりも購入代金が安めなため審査に通過しやすいことから出た情報です。審査基準がバイクローンの場合は特別にゆるいという訳ではありません。
むしろバイクの購入者層が若い人に多いことから、バイクローンに落ちてしまったというユーザーの方が多いようにすら思われます。特に職業属性や勤続年数を審査基準として大きくとらえている銀行系の場合ではその傾向が強く表れるでしょう。
バイクローンに頭金は必要?
バイクローンは頭金なしで利用することができます。これはディーラーローン、信販ローン、銀行ローンの各種バイクローンでも同じことがいえます。
しかし頭金を入れると大きなメリットがあるのでぜひ検討してください。それは「借入金額が減ることから審査に通りやすくなる」「毎月の返済負担が減る」ということです。もしお金に余裕があるのであれば少額でもいいので頭金として入れることをおすすめします。
バイクローンの審査の流れ
ここでバイクローンの審査や申し込みの流れについて見ていきましょう。信販バイクローンと銀行バイクローンの2つの流れを解説していきます。詳細は金融機関によって異なりますがおおまかには同じような流れになります。
【信販バイクローンのバイク購入の流れ】
- バイクの選定
- 信販バイクローンに申し込み
- 審査・契約
- 納車
- 返済開始
【銀行バイクローンのバイク購入の流れ】
- バイクの選定
- 仮審査
- 本審査
- 必要書類の提出・契約
- 銀行から販売店へ支払い
- 納車
- 返済開始
バイクローンの審査や融資にかかる時間は?
- 信販バイクローン⋯⋯審査結果は最短即日
- 銀行バイクローン⋯⋯審査結果は最短翌日、融資は最短1週間
信販バイクローンはその日に審査結果が分かるためあとは納車日を待つのみです。銀行バイクローンは早くても融資までに1週間かかります。あくまで最短なので2週間以上かかることも珍しくありません。
バイクローンのメリット・デメリット
ここからバイクローンのメリット・デメリットを解説していきます。大切なお金を払っていくわけですから良い点悪い点を把握した上でローン利用をおすすめします。
バイクローンのメリット
バイクを現金一括で購入することは不要な利子を支払わなくて済むので最もお得に購入できる方法です。しかしバイクローンならではのメリットもあるので「自分はローンを利用した方がいいのか、現金一括の方がいいのか」を比較検討しましょう。
車体価格や整備費用が割引される可能性がある
ディーラー・信販系のバイクローンの場合、ローンを利用することで車体価格や整備費用を割り引いてくれることも珍しくありません。これは販売店がローン会社との仲介役を担っているため、販売店はローン会社からバックマージンを得られるからです。
そのマージンの一部を割引に充てられることがあるということですね。
貯金を維持しながら支払える
バイクはけして安い買い物ではありません。一気に数十万円のお金が無くなるわけですから、一時的にストレスはかかることになるでしょう。
バイク購入で貯金を使い果たしてしまえば、不測の事態にお金を払えないことも予想ができます。そういったことを懸念するのであればバイクローンを利用した方が安心して日々の生活を送ることができるでしょう。
バイクローンのデメリット
次にバイクローンのデメリットです。メリット同様に2つの短所があります。
審査がある
バイクローンを利用するにはローン審査に必ず通過しなければなりません。当たり前のことかもしれませんが、残念ながら誰しもが審査通過できるわけではなく借入金額に応じた返済能力を求められます。
ディーラー・信販系ローンは比較的審査に通りやすいですが、銀行バイクローンは金利が低い分、審査が厳しい傾向にあります。バイクの車体価格が高い人ほどハードルが上がる点に注意しなければいけません。
金利の分だけトータルで損をする
現金でバイクを購入することができれば分割手数料を支払う必要がありませんが、ローンを組む場合には手数料を支払わなければなりません。これは金利が高ければ高いほど、借入期間が長ければ長いほど利子を多く支払うことになります。
払っている最中は負担が少なくて気軽に払っている感じがしますが、トータルの支払い額(支払総額)を見てみると「こんなに利子を払ってたのか!」と驚くこともあるでしょう。ローンを組む前には総支払額を算出してから利用しましょう。
残価設定型には注意
残価設定型はバイクローンにも利用することが可能です。例えば、100万円のバイクを残価60万円に設定してローン購入した場合にはその60万円を分割して毎月返済していきます。残りの40万円は返済最終回に一括で支払うか(再度ローンを組める場合もある)、バイクを下取りに出す形になります。これが残価設定型ローンですね。
問題はその下取りです。バイクは転倒や故障はよくあることですがこれが下取り価格を大きく下げる可能性が高いのです。
もしバイク残価設定型を利用するのであればそういった点も担当者に聞くと同時に、金利が低いものを選ぶようにしてください。
バイクローンを組むときは申し込みブラックに注意!
手軽さや審査の通りやすさで言えば、圧倒的に販売店が準備しているバイクローンが有利だと言えます。
しかし、金利が高いから銀行のローンを使いたいと考える方も多いのです。
もし審査が厳しい銀行系で審査に落ちてしまった場合、当然ながら他の金融機関へローン申し込みをすることになります。
この時、また落ちたら次のところといった具合に、連続で申し込みをしてしまうのは絶対NGです。
そういった多重申込情報は、「申し込みブラック」と呼ばれる金融事故の1つとローン会社から判断されてしまう恐れがあります。
申し込みブラックとは
ローン商品に申し込んだ事実は、合否に関わらず各情報機関に半年間保管されます。 その取扱いについては金融機関にゆだねられるものの、短期間での申込件数が多いと審査においてマイナス要素と判断されることが多いのです。
申込ブラック扱いをされてしまうとバイクローンの審査が難しくなるばかりでなく、今後あらゆるローンの利用が難しくなってしまいます。十分に注意しましょう。
さらに購入予定のバイクが小型だったり中古バイクで販売総額がリーズナブルな場合は、金利が高いとはいえ審査のゆるめな信販系でも返済する総額にそれほど差は出ません。最初からバイク屋さんが薦める信販系バイクローンを利用するのもいいでしょう。
クレジットカード支払いに対応するお店での購入なら、それを利用するという方法を取るのもアリです。
金利・利息計算のシミュレーション
ここまでバイクローンの組み方や審査基準についてなどを説明し、金額によってはバイク屋さんでの信販系ローンの利用の方が簡単で良い、とも説明してきました。
そこで最後に「実際にそれぞれの平均的な金利でどの程度の利息が発生し、総額的にいくらの返済になるのか」そのことをよく知ってもらうべく、それぞれの返済総額を下記で比較対象してみましょう。
- バイクの購入価格総額⋯⋯80万円
- 返済期間⋯⋯3年(36回)
- 頭金・ボーナス払い⋯⋯なし
- 銀行系バイクローン金利⋯⋯3.0%
- 信販系バイクローンの金利⋯⋯6.0%
結果、銀行系バイクローンの場合のトータル返済額は 83万7,539円となり、利息分は 3万7,539円です。
一方、バイク屋さんで用意されている信販系バイクローンを組んだ場合では返済が終わったときの支払い総額は 87万6,152円で、7万6,152円を利息分として支払わなければいけないため、銀行系よりも 3万8,613円多く返済をすることとなります。
36回払い設定なのでおおまかに割ってみると1ヶ月1,000円ちょっとです。この誤差について大きいと思うかどうかは利用者の判断次第ですが、バイク購入で80万円といえばなかなかの買い物だと思います。
80万円も出せば中型車種なら新車でも購入可能です。中古であればリッター越えの大型バイクさえ購入できる額で、これが50万円40万円…といった具合に下がってくると、当然この支払利息額の差は、どんどん小さくなります。
さらに、 400ccに満たない小型バイクを購入する人も非常に多く
- ホンダ PCX
- ヤマハ NMAX125
- スズキ GSX-125
- カワサキ Z125
などは「原動2種」に属しています。
二段階右折や二人乗り禁止などといった煩わしい規制を受けなくて済むと、特に人気の高い機種です。
これらのような、125cc以下のバイクはもっとリーズナブルで新車でも30万円台、中古をうまく探せば20万円程度で購入可能です。そうなると金利分の差がほとんど発生してきません。
このことから、バイク購入時には手続きが大変な上、審査が厳しい銀行系ローンを「金利が安いから」という理由だけでわざわざチョイスする意味があまりありません。
ましてや原動1種、いわゆるスクーターと呼ばれる原付バイクについてはローンを組む必要性すらない場合もあるでしょう。新車購入ならバイクローンを組む選択をする方もいるでしょうが、中古の場合では5~6万円で購入可能です。クレジットカードでリボ払い設定をしたり、ちょっと貯金を崩して購入をするのが現実的な購入方法となってきます。
代わりにカードローンを使うのはアリ?
ここまで紹介した各バイクローンよりも少し金利はアップしてしまいますが、
- アコム
- プロミス
- アイフル
- SMBCモビット
などの消費者金融系カードローンでお金を借りて、購入資金に回すという方法もあります。
バイクローンと異なり用途は自由自在なので、本体購入費以外にかかるバイクの購入と関連する、以下のような出費にも利用することが可能です。
- バイク保険への加入コスト
- ヘルメットやライダースーツの購入費
バイクローンはいずれも購入するとき一回こっきりの利用ですが、カードローンの場合は限度額の範囲であれば自由にいつでも融資が受けられます。
例えば、50万円のカードローンを作ったとします。30万円は購入時に利用して残りは車検費用。このように、将来的に発生してくる費用のために利用せず確保をしておくこともできます。
さらに先程の項で「ローンを組む必要性」について軽く触れた、通勤や買い物の足として重宝する原付バイクが必要になった際でも、すぐにその購入資金に充てられます。
- 今度のボーナスで一気に返済しよう!
- 数ヶ月はピンチなので最低返済額で乗り切ろう!
などといった具合にバイク購入費用の返済回数を、その時々のお財布事情に合わせて自由に決めることが可能なので便利です。
「バイクローンを銀行系にするか、信販系にするかというチョイスに合わせて用途自由なカードローンを組んでバイクを購入する」そんな選択肢があってもいいのではないでしょうか。
以下公式サイトの事前診断では借り入れ可能かどうかを知ることができるので、利用前にチェックすることをおすすめします。
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