大学生で妊娠して親に言えない⋯内緒で中絶は可能?下ろす費用や同意書について
更新日:
公開日:2018.6.15
大学生なのに妊娠してしまったという人は戸惑うことでしょう。相手方や両親などのことも考慮して、すぐに結婚や出産を考えられないと困っている人も多いはずです。
中には、下ろすという選択を選ばなければならない人もいるでしょう。
しかし、現状学生という状態で親に内緒で下ろすことはできるのでしょうか。
今回は大学生の妊娠について、親に内緒で下ろすことはできるのかを費用や同意書などの面から詳しく調べてみました。
妊娠初期の場合には、手術自体にはおよそ10万円前後の費用が必要になります。
もし20歳以上でアルバイトなどの安定した収入がある場合は、初回30日間無利息のカードローンという方法もあります。
30日間を過ぎると利息がかかるため、早めに返済できる可能性がある方にはオススメです。以下の公式サイトで事前診断をすれば、借入可能かどうかすぐにわかるため一度チェックしてみてください。
この記事の目次
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大学生なのに妊娠してしまって親に言えない⋯言った方がいい?
学生という立場で妊娠してしまった場合、親にはなかなか言いにくいものです。ましてや親に学校の費用を出してもらっていたり、未成年の場合にはなおさらのことですよね。「大学費用がいくらかかると思ってるんだ!そんなことをさせるために大学に通わせたんじゃない!」と怒られることも容易に想像ができます。
「何が何でも親に言えない⋯⋯」と思ってこの記事を見ている人も多いですが、やはり親に言った方が後悔しないことも多いです。もし勇気を出して言えるのであれば言ってしまった方があとが楽なのでできるだけ早く伝えるように心がけましょう。結果として後にバレてしまった場合にはその方が大変なことになります。
中絶できる期間は限られており十数万円の費用がかかるため、貯金していない学生が1人でお金を工面することは現実的に厳しいです。「どうにかなるだろう」と長期間放置してしまうと、本来10万円前後で済むはずだった中絶費用が80万円ほどに膨れ上がったり、中絶期間を過ぎてしまったりします。
遅れれば遅れるほど心身ともに母体への負担が大きくなるので早急な対応が求められます。
妊娠したことを彼氏に伝えるタイミングや言葉は?
「親にも言えていないけど怖くて彼氏にも言えてない⋯⋯」もしかしたらこの状況下に置かれている人もいるかもしれません。
伝えるのが怖いかもしれませんが自分だけの問題ではないため、1人で抱えないようにしましょう。親に伝えるときと同様に極力早く相手に伝えるべきです。
会話ができる静かな場所、お互いに集中して話し合えるような場所で伝えましょう。
妊娠したことを伝えるときの言葉
伝えるときは回りくどい言い方はせず、はっきりとストレートに伝えた方がいいです。
- 「妊娠した」
- 「子どもができたみたい」
そして、相手の考えを聞き自分の考えを相手にしっかりと伝えましょう。
産む産まないという話もそうですが、親へ伝えるタイミングや病院のことなど話し合わなければならないことはたくさんあります。
大学生で子どもを産む前に知っておきたいこと
もし中絶せずに出産したいという考えなのであれば、産む前に知っておいてほしいことがあります。お互いに大学生同士なのであればなおさらのことです。
男性が仕事に就いて養うという形をとれば生活していくことはできるでしょう。しかし、大学に入っているということは卒業をして新卒として就職することを視野に入れていたのではないでしょうか。そういった人生設計や将来の夢のことも視野に入れて考えなくてはいけません。
出産費用だけでなく産後にもお金がかかる⋯⋯
「2人でアルバイトを頑張れば出産費用は稼げるからどうにかなるでしょう」と考えてしまう人もいますが、出産前には赤ちゃんを迎え入れる準備にお金がかかりますし、ミルク代やおむつ代なども馬鹿になりません。
赤ちゃんが体調を崩してしまったときには急遽お金がかかることもあるのです。つわりがひどければアルバイトをしている余裕なんてありません。
2人でアルバイトのみで学業を続けて生活をしていくということはかなりハードルが高いことなのです。
お金や家族が優先になる
今までは自分のために好きなだけ買い物ができたかもしれませんが、子どもが産まれれば自分のことは後回しになり子どものことが最優先事項となるでしょう。
お金だけでなく時間も制限がかかり、それにともなってストレスもかかります。
大学生が妊娠した場合の下ろす割合はどれくらい?
学生の妊娠で、誰にも打ち明けられないという状態に陥っている場合、まずインターネットで調べてみるという人も多いでしょう。大学生が妊娠した場合の下ろす割合などを書いた記事はネット上にもいくつかみられましたが、正確な情報かどうかは不確かです。
唯一、信憑性があるものに厚生労働省が発表している「平成28年度衛生行政報告例の概況」「母体保護関係」という資料を見つけることができました。この中では、平成28年度の人工中絶件数は16万8,015件となっています。
大学生の年齢である19〜20代前半が最も下ろす割合が高い
このデータの中では、19〜20代前半の下ろした割合が高くなっており、丁度大学生活を送っている年齢に当たることが分かります。そのため他の年齢層に比べて、大学生の下ろす割合が比較的高いという可能性は多いかもしれません。
大学生が親に内緒で中絶手術するには|親の許可や同意書は必要?
大学生の場合、現在下ろすことを決めている人の中には、絶対に親バレを防ぎたいと考える人もいるでしょう。大学生が親にバレずに中絶するにはどうすれば良いのでしょうか。
実は同じ大学生でも年齢によって対応が異なります。
下ろせる週数にはリミットがある
下ろすための手術自体は、妊娠発覚後から出産までの間でいつでもできるという訳ではありません。妊娠してから下ろせる週数にはリミットがあり、中絶手術が行える期間は妊娠22週未満と母子保護法にて決まっています。
妊娠週数が増えれば増えるほどおなかが大きくなってきたり、つわりがひどくなることから親バレのリスクは高くなります。妊娠初期の場合には、特定の場合を除いて日帰りの手術にて下ろすことが可能ですが、妊娠中期に入ると手術に入院が必要になることがほとんどです。
下ろした子どもの供養なども必要になり、下ろせる病院が初期よりも限られてくるでしょう。
誰にも打ち明けられずに悩んでいるうちに時間が経ってしまったという人もいますが、決断は早めである方がリスクを軽減できる可能性は高いです。
20歳未満の未成年者の場合には親の同意書が求められることも
大学生が下ろす場合でも、法律上必ず親の許可や同意書の提出が必要というわけではありません。
しかし、ほぼ全ての病院やクリニックでは未成年者の場合、親の同意書が求められることになるでしょう。なぜなら、どんなに小さな手術であっても手術にはリスクが必ずともなうためです。
手術を行うということは、状況に応じて別の医療行為を行う必要が出てきたり、何かしらの後遺症が残ってしまったりする可能性もゼロではありません。さらに手術自体が健康保険の適用外となるので、高額な費用がかかるため未成年では支払いができない可能性があるためです。
このように病院側も同意書なしで未成年に手術を受けさせるというのはリスクが高いため、病院へ同意書を提出できない場合には手術を行うことはほぼありません。
20歳以上になれば、親の同意がない場合でも父親となるパートナーの同意があれば手術を受けることが可能な場合が多くなっています。ただし、暴行や脅迫などの抵抗できない状態で妊娠してしまった場合にはこの限りではありません。
大学生が妊娠して下ろすときの費用について
下ろす費用に関しては保険適用外となることがほとんどです。
流産、母体への影響を考え医師が中絶を勧めた場合は保険適用となる場合もありますが、基本的には100%の負担になると考えておきましょう。そのため、保険が適用される場合の手術に比べて費用は高額になる傾向があります。
妊娠初期か中期かによっても費用は異なる
妊娠初期の場合には、手術自体にはおよそ10万円前後の費用が必要になります。
手術を受ける病院やクリニック、または個人の体調などによっても異なる場合があります相場はこれくらいです。
妊娠中期となると入院なども必要になるためそれ以上の費用がかかってきますが、妊娠中期の中絶は「死産」扱いとなり「出産育児一時金」が出る場合もあります。
ただし、中絶する理由が「経済的な理由」でないことが条件となっており、母体の健康を著しく害する場合や脅迫等により妊娠してしまった場合のみ適用されることになるのです。
下ろすお金がない場合はどうすればいいか
保険が適用されず、費用が高額になってしまい支払いができないという学生の方もいるでしょう。
ただし、手術をするのであれば費用は必ずかかるものです。
- パートナーと話し合いをして折半する
- アルバイトなどの給料前借りをする
- 成人済みならカードローンを利用する
まずはパートナーや家族に相談できる状況であれば、折半したり費用を借りるなどの形で支払いをしましょう。アルバイトなどの仕事をしている場合は、給与の前借の相談をしてみるのも手です。
もし20歳以上でアルバイトなどの安定した収入がある場合は、初回30日間無利息のカードローンという方法もあります。
30日間を過ぎると利息がかかるため、早めに返済できる可能性がある方にはオススメです。以下の公式サイトで事前診断をすれば、借入可能かどうかすぐにわかるため一度チェックしてみてください。
中絶した後に別れることが多い?大学生のリアルな体験談
インターネット上の大学生のリアルな体験談を探してみると、大学生で妊娠して下ろしたその後のカップルがどうなったのかの口コミをいくつか見つけることができました。
下ろした後に別れてしまったパターン
大学生カップルが妊娠しても「下ろす」という決断を下すのには、やはり経済的な理由が大半を占めています。
学業が優先となっている大学生は、アルバイトや親の仕送りなどが主な収入源になっている場合がほとんどでしょう。そのため男性側に子どもを育てていく自信のない場合が多く、女性側に「下ろして欲しい」と伝えることも多いようです。
しかし、男女の間で妊娠や下ろすことに対する考え方に違いがある場合も多く、男性の中には女性のように深刻に考えていない人も少なくはありません。実際に手術を受けるのは女性ですから、体の負担は絶対的に女性の方がかかるものです。
「下ろす」という言葉を気軽に使うような男性の場合、女性側は大事にされていないと考えて別れを選ぶパターンも多くなっています。
下ろした後も関係が続くパターン
学生同士のカップルでも下ろした後にも関係が続いているという口コミもいくつか見られました。
この場合、お互いに妊娠を望んでいなかったなどの両者の合意があったことが多いようですね。
男性側が手術を受ける当人である女性側をしっかり気遣っていること、心のアフターケアなどをしっかり行なっている場合には関係が続くことも多いようです。大学を卒業してお互いに社会人になり、結婚を経ての妊娠そして出産というパターンの人もいました。
このような結果をみていると、下ろした後に別れるか別れないかは、男性側の態度や女性側の受け取り方に左右されていることが多いようです。
中絶費用の折半はパートナーとのトラブルに発展しやすい事柄でもあります。少しでも不安がある人は事前に下記ページを読み進めておくことをおすすめします。
大学生の中絶に関するQ&A
最後に大学生の妊娠や下ろすことに関する、よくあるQ&Aをまとめてみました。
大学生で妊娠し中絶した場合に慰謝料は請求できますか?
可能です。
大学生であってもなくても、妊娠して下ろすという行為は女性側の心と体に大きな負担を課すものです。このような場合には、状況によって慰謝料を請求することは可能でしょう。
ただし、お互いの状況や妊娠までの経緯などによっては、慰謝料を請求できない場合もあるので、一度自分の状況を見直しながら請求できるかどうかを調べてみてください。
中絶したことを親に言うべきか内緒にするべきか
本人の状況や考え方次第ですが、早急な対応を求められるシーンでは親に援助を求めなければならないこともあるでしょう。妊娠して下ろしたという事実を事後報告として親にいうべきか内緒にするべきかで迷う人もいます。
未成年の場合には手術に親の同意書が必要になるので基本的には親に言うことになります。ただし、大学生の中でも親に黙って下ろしてしまったという人がいることは事実です。親の性格や自分の状況などによって、パートナーとしっかりと話し合ってから判断するのが良いでしょう。
誰にも相談できずに追い込まれているという人は1人で悩まずに、思い切って親に相談してみてもいいかもしれません。
子どもを下ろした場合にリスクや後遺症などはありますか?
リスクや後遺症が残る可能性はあります。
「子どもを下ろすと妊娠できなくなる」などの口コミもいくつかみられましたが、必ずしも下ろすことが不妊に繋がるわけではありません。
ただし、どんな手術でもリスクがゼロというわけではなく、何かしらの後遺症などが残ることもあります。これは自分で判断するしかないことですがリスクは少なからずあるということを前提にしっかり考えるようにしてください。
下ろす期限を過ぎた場合はどうなるのですか?
下ろすための手術はできません。
下ろす場合の手術可能な期間は22週まで。もっと正確にいうと21週6日目までです。
これは法律によって決められている期間なので、22週目以降に下ろした場合には「堕胎罪」という罪に問われてしまいます。経済的な理由などではなく母体が危険な状況に晒されてしまった場合の22週目以降の堕胎の場合でも、まずは胎児の存命が最優先されます。
どうしても難しい場合のみ、特定の医師の判断により22週目以降でも手術が行われることはあるでしょう。これほど妊娠22週目以降に下ろすという行為は厳しく取り締まられているのです。
よって妊娠22週目を過ぎてしまえば、特定の場合をのぞいて選択の余地がありません。現在の自分の状況やパートナーの状況をしっかり考えた上で、どうするのが最善の方法であるのかを早めにしっかりと考えるべきでしょう。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。