銀行からお金を借りるに当たって満たすべきたった一つの条件とは
更新日:
公開日:2019.3.12
「銀行のローン審査って厳しそうだし、不安だな」
「銀行からお金を借りるときに必要な条件ってあるのかな」
銀行のローン審査は厳しいイメージがあり、二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、銀行はお金を貸す気がないわけではありません。
では、どのような人にお金を貸したいのか?それは信用できる人です。信用できる人であるかを見極めるために審査を行っています。
そこで今回は、銀行から信用を得るためにはどのような条件に当てはまればよいのかを解説していきます。
もちろん、今回解説する条件に当てはまらないからといって銀行の審査に落ちるわけではありません。しかし、場合によっては消費者金融の利用も検討すべきでしょう。
この記事はこんな人にオススメ!
- 銀行でお金を借りる条件について知りたい人
- 銀行のローン審査に通るか不安な人
この記事の目次
【PR】今すぐ10万円を借りたいならココ!
- 20~35歳の方におすすめ
- 36~60代の方におすすめ
お金を借りる前に知っておきたい「銀行が貸したがる人の条件」とは
銀行でお金を借りるには、その銀行が求める条件を満たしている必要があります。多くの銀行が最低限求める利用条件としては、以下のものがあります。
- 申込時年齢が満20歳以上69歳以下の人
- 安定した収入を持っている人
これは銀行ローンを利用する上での最低条件であり、その他のさまざまな情報を総合的に審査してローンの可否が決まります。
どういったポイントを審査で見られるのか、銀行がお金を貸したくなる人の条件とは何なのか、順を追って解説していきます。
銀行はとにかくお金を貸したい
大前提として、銀行はお金を貸したがっています。
銀行の代表的な業務として預金がありますが、これだけでは銀行に利益はありません。お金を貸して金利を上乗せして返済してもらうことで銀行は利益を得ることができます。
そのため、条件を満たす人がいれば積極的にお金を貸したいと銀行は考えています。もっといえば、銀行が経営を成り立たせるためには、お金を企業や個人に貸さなければならないのです。
銀行員にはどれだけ融資できるかのノルマが課されていることもあり、昨今では企業向けだけでなく個人向けの融資も増えています。つまり、審査は貸さないために行われているわけではなく、貸すために行われています。
銀行がお金を貸したいのは「信用できる人」
銀行が積極的にお金を貸したいと考えているのは間違いありません。しかし、そんな銀行も誰にでもお金を貸すわけではありません。貸したお金が返ってこなければ何の意味もないからです。
その人がお金を返してくれるかどうかを判断するためのものが、審査です。
審査ではさまざまなポイントがチェックされますが、そのポイントは全て「お金を返してくれるかどうか(返済能力)」を確認するためのものです。
自分がお金を貸す立場になって考えてみてください。以下のような2人がいるとしたら、どちらにお金を貸したいと考えるでしょうか。
- 高収入だが浪費癖があり、他にいくつものローンを組んでおり、過去に滞納歴もある
- 収入は低いけれど安定した仕事についていて、毎月少しずつ貯金もしている
この場合多くの人が前者ではなく、後者にお金を貸したいと考えるのではないでしょうか。
いくら高収入でも、返済しないリスクのある人にお金を貸すのはためらってしまいます。それは銀行も同じであり、収入が低くても毎月しっかり返済してくれる人の方が信用できます。
こういった根幹の部分を理解できれば、審査に通りやすい条件も見えてくるでしょう。
銀行でお金を借りる際の具体的な条件は?
銀行は前出したように、その人に返済能力があるかを見るために審査をします。では具体的に、どのようなポイントを見ているのでしょうか。
審査の際に見るポイントは大きく分けて、以下の2つです。
信用情報 | ローンの申し込み者が信用できる人間かどうかを判断するためのもの |
---|---|
属性 | 申し込み者に返済能力があるかどうかを判断するためのもの |
それぞれどういったポイントを見られるのか、詳しく見ていきましょう。
滞納しないかの判断材料「信用情報」
信用情報とは、ローンやクレジットカードの申し込みや利用の履歴のことです。過去の利用履歴や支払い状況は信用情報機関に送られ、1〜10年間保管されます。
銀行はこの信用情報を照会することで、「滞納」と「債務整理」の有無を確認できます。そしてそれらを確認することで、申込者が問題なく返済してくれる人かどうかを判断するのです。
開示手続き方法 | |
---|---|
JICC |
・スマートフォン ・郵送 ・窓口 |
CIC |
・インターネット(パソコン、スマートフォン) ・郵送 ・窓口 |
KSC | ・郵送 |
滞納の有無
過去に利用したローンやクレジットカードで滞納した情報が残っている場合、銀行がお金を貸してくれる可能性は低くなります。これは滞納した過去があれば、また滞納する可能性があると思われてしまうためです。
この滞納の記録はずっと残り続けるものではありません。しかし、信用情報機関によって違いはありますが、滞納が解消されてから最長5年保管されます。
滞納した心当たりがある場合には、履歴が消えるまでは申し込みは控えた方がいいでしょう。
債務整理の有無
「債務整理」とは任意整理、特定調停、個人再生、自己破産など借金を減額したり帳消しにするための手続きのことです。
「債務整理を行った」=「借金を返せなくなった」過去があると判断されるので、審査には著しく不利に働きます。
債務整理の記録は5〜10年間、信用情報機関で保管されます。
債務整理の履歴が消えれば元通り、などとは思ってはいけません。というのも、「全国銀行協会(KSC)」で保管された債務整理の情報は各銀行で共有しています。
つまり「銀行からお金を借りて返さなかった人」という情報が共有されることになり、今後銀行からお金を借りるのは極めて難しくなります。
銀行ローンを債務整理した過去がある場合には、銀行からお金を借りるのは諦めたほうがいいでしょう。
ただし、消費者金融であれば借りられる可能性があります。どうしてもお金が必要であれば、信用情報機関の債務整理情報が消えたことを確認した上で申し込むようにしましょう。
返済する能力があるかどうかをみる「属性」
「属性」とは年齢や職業、家の形態などその人の個人情報のことを指します。属性は信用ではなく物理的に「毎月返済していくだけの能力があるかどうか」を判断されます。
年齢
銀行でお金を借りる条件として年齢制限があります。多くの銀行が「申し込み時の年齢が満20歳以上69歳以下の人」としており、これには理由があります。
それは、19歳以下の人や70歳以上の人は安定した収入が望めないためです。
上記は最低条件であり、その中でも審査の有利不利があります。就職したての20代、働き盛りの40代、定年後や再雇用の60代では収入に差があることは想像に難くありません。
年齢だけでいえば、一般的に収入が高くなる30代や40代が審査に有利であるといわれています。
年収
銀行が求める条件として年齢ともう一つが「安定した収入があること」。
安定した収入があれば、どれだけ低くてもいいのかといえばそうではなく、年収200万円が一つの目安です。
しかし、これはあくまで目安であり、ローンによっては年収の条件がさらに高い場合もあります。
例えば、高額な融資が必要な住宅ローンや自動車ローンなどは、求められる年収も高くなります。年収200万円の人が住宅ローンで3,000万円を借りるのは、あまり現実的ではないことが分かるでしょう。
年収は高いに越したことはありませんが、毎月の収入が安定したものでなければ有利には働きません。多少年収は低くても、毎月安定した収入を得ている人の方が、銀行としては返済の計算がしやすいと考えられます。
またお金を借りる理由によっても、審査の難易度は変わりますので「銀行でお金を借りる理由で難易度が変わる?対策と具体例」も参考にしてください。
勤務先
年収と同じくらい勤務先が「安定しているか」が重視されます。銀行にとっては、安定した職業=失職のリスク・収入の変動が少ない職業であり、確実に返済を見込むことできます。
そういった意味では、職を失うリスクが低い公務員は銀行にとって最強の職業です。
これと同じように、勤務先も中小企業よりも大企業の方が有利です。倒産などのリスクを考えれば、このような考えになるのも当然でしょう。
勤務先だけでなく、雇用形態では非正規雇用よりも正規雇用の方が有利です。個人事業主よりも会社員の方が会社に守られている分、有利に働きます。
ただし、非正規雇用や個人事業主だからといって、必ずしも審査に落ちるわけではありません。
住宅ローンなど大きなお金を借りる場合には、そういった面がかなり重視されることもあります。しかし、カードローンであれば勤務先や雇用形態が多少不利でも、毎月の収入が安定していれば借りることができます。
勤続年数
勤続年数は単純に長ければ長いほど有利に働きます。勤続年数が長いということは仕事を辞めるリスクが低く、今後も同じ会社で安定した収入があると判断されるためです。
勤続年数が短いと、まだ仕事や職場に慣れてないことから、仕事を辞めて収入が途絶えるリスクがあると判断されます。
昨今では転職活動も活発になり、勤続年数をそこまで重視しない傾向もあります。しかし、あまりにも短いと審査には不利に働くので、少なくとも1年以上は必要であると考えておきましょう。
条件が満たせるか不安なら消費者金融も検討しよう
ここまで銀行でお金を借りる条件について解説してきましたが、条件を満たせるか不安な人もいるでしょう。
家の購入など高額な融資であれば、金利面でも銀行を利用すべきです。しかし少額の融資であれば、消費者金融を検討してもよいのではないでしょうか。
消費者金融であれば銀行に比べて審査も厳しくないため、条件に合致しやすくなります。
無利息期間を設定している消費者金融もあり、条件次第では銀行よりも返済総額が低くなる可能性もあります。
借りたい金額や期間、無利息期間の有無などを総合的に判断することで、必ずしも銀行で借りることがよいとは限りません。
少額の借り入れを希望するのであれば、消費者金融も候補に入れて考えてみましょう。
銀行でさらに有利にお金を借りるための条件とは
ここまで「信用情報」と「属性」について詳しく解説してきましたが、その他にも審査に有利になる条件があります。
それが「取引のある銀行」と「自己資金」です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
普段取引のある銀行ならより有利
普段取引のある銀行であれば、より審査が有利に働く可能性はあります。特に、給与の振込先口座やクレジットカードの支払い口座になっていればよりよいでしょう。
というのも、普段のお金の流れを銀行が把握しやすく、判断がしやすくなるためです。
自分がお金を貸す立場だと考えてみてください。知らない人よりもある程度知っている人の方が信用でき、お金を貸しやすいです。
それは銀行も同じ。普段のお金の流れを見ればある程度の性格は分かるので、普段取引のある銀行の方が有利です。
各銀行でローンの内容は異なるので、普段取引のある銀行がいいかどうかは検討する必要があります。しかしローンの候補の中に入っているのであれば、審査の面でそちらを利用するという選択はあってもいいでしょう。
自己資金は用意した方が断然有利
住宅ローンや自動車ローンなど高額の融資が必要な場合には、自己資金を用意したほうが有利です。
全額をローンにするということは、それだけ多くのお金を貸すことになり銀行側も慎重になるでしょう。
しかし、一部を自己資金で賄うことができれば、同じものを買うにしても借りる金額を少なくできます。
銀行としても、貸す金額が少ない方がリスクも少なくなるので審査が有利になります。
そういった物理面だけでなく、相手に与える印象も格段に良くなります。
毎月少額であっても、貯めたという事実は通帳を見れば銀行側も分かります。毎月しっかり貯めることができる人は滞納のリスクも低く、自己資金がない人とでは印象が全く違います。
高額な融資を希望する場合に少しでも審査を有利に進めたいのであれば、少額でも自己資金を用意するようにしましょう。
まとめ|銀行でお金を借りるなら、銀行の信用を得ることが必須条件
銀行がお金を貸す際に、時間をかけて審査をするのは何のためでしょうか。大前提として、銀行はお金を貸したいと考えています。
つまり、落とすために審査をしているわけではなく、貸すために審査をしています。
信用情報や属性が有利になる条件について解説してきましたが、その人が信用できるかを銀行は審査しています。
あなたがお金を貸す立場であっても、信用できない人にお金を貸すようなことはしないでしょう。
銀行からお金を借りたいのであれば、銀行から信用される必要があります。信用情報や属性といった難しいことではなく、現在の自分の社会的な状態を客観的に見てください。
自分自身を信用しお金を貸すことができるかどうか、まずはそこから考えてみてはいかがでしょうか。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。