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土日振込可能!モアタイムシステムが私たちに与える影響について

更新日:

公開日:2019.8.6

当記事にはPRが含まれています
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「モアタイムシステムってなに?」
「モアタイムシステムが与える影響について知りたい」

ここでは他銀行間の24時間365日取り引きを可能にしたモアタイムシステムについてまとめています。利用者にとって素晴らしいシステムといえるわけですが「一方の銀行がシステムに接続をしていないと従来通りの取り引きになる」という注意点もあります。

この記事はこんな人にオススメ!

  • モアタイムシステムについて知りたい
  • 利用者に与える影響や注意点について知りたい

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モアタイムシステムとは

全国銀行協会(全銀協)は、2018年10月9日より24時間365日いつでも他行の口座に振り込みができるシステム(モアタイムシステム)を稼働させました。

ただし、全ての金融機関がこのシステムに参加しているわけではないため、いつでも他行宛ての銀行振込が即時反映されるとは限りません。

モアタイムシステムの理解が曖昧だと、実際に他行宛て振り込みをするときにとまどってしまうでしょう。そこで、あらためて銀行振込のシステムについて理解を深めておきたいと思います。

従来の銀行振込のシステムについて

私たちが手軽に他銀行の口座にお金を振り込むことができるのは、全銀システム(全国銀行データ通信システム)があるおかげです。

全銀システムは、銀行間の振り込みなどの内国為替取引をオンラインで決済するしくみ・ネットワークで、1973年に発足しました。

現在この全銀システムには、以下のような民間金融機関がほとんど参加しています。

  • 銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫
  • 農業協同組合

ただし、この全銀システム、平日8:30~15:30と稼働時間が短い点がデメリットでした。

コアタイムシステムとは

例えば、銀行の営業時間内に他行宛て振り込みの手続きを行えば、その日のうちに振り込みが反映されて相手先銀行に着金しますが、銀行の営業時間外に振込手続きを行った場合は、翌営業日のシステム稼働時間にならないと振り込みが反映されません。

「振込時間に間に合わなかった……。どうしよう!」
という経験を持つ人は多く、銀行業界も全銀システムの稼働時間の延長に対するニーズが非常に高いことは把握していました。

そうして開発されたのがモアタイムシステムです。従来の全銀システムとは別に、銀行振込ができる時間帯を延長するためのシステムを構築したのです。

全銀システムをサポートする役割で構築されたモアタイムシステムに対する用語として、現在は従来の全銀システムのことを「コアタイムシステム」と呼んでいます。

即時振込できる便利なシステムが「モアタイムシステム」

モアタイムシステムとは、簡単にいえば、24時間365日「即時振込」ができるシステムです。

全銀システムの稼働時間を拡大するための追加システムとして、新たにモアタイムシステムが構築されました。既存のコアタイムシステムにモアタイムシステムを追加することで、24時間365日振り込みができるシステムを確立しました。

コアタイムシステムの稼働時間(従来の全銀システムの稼働時間)

平日 0:00~8:30 8:30~15:30 15:30~24:00
土・日・祝日 全日

上の表の白い帯の部分が、他行宛て振り込みが即時反映されていた時間帯です。色の付いている時間帯に振込手続きを行った場合は、金融機関の翌営業日の全銀システム稼働時間にならないと振り込みを完了できませんでした。

しかし、コアタイムシステムが稼働していない時間帯にモアタイムシステムを導入してコアタイムシステムをサポートすることで、ついに24時間365日の即時振込が可能になったのです。

モアタイムシステム導入後の全銀システム稼働時間

平日 0:00~8:30
(モアタイムシステム)
8:30~15:30
(コアタイムシステム)
15:30~24:00
(モアタイムシステム)
土・日・祝日 全日(モアタイムシステム)

これまで全銀システムが稼働していなかった時間帯に、モアタイムシステムを導入し、コアタイムシステムからモアタイムシステムにスイッチを切り替えて稼働させています。

モアタイムシステムを導入したことで、全銀システムの稼働時間は以下のようになりました。

平日 全日
土・日・祝日 全日

2018年10月9日以降は、1件1億円未満の振り込みについては24時間365日即座に相手先口座に送金できるようになり、振り込みの利便性は非常に高まっています

モアタイムシステムが与える利用者への影響

モアタイムシステムが導入されたことでどのような点が便利になったのか、利用者にはどのようなメリットや影響があるのか考えてみましょう。

24時間365日送金や受取ができる

モアタイムシステムが導入されるまでは、15:30以降の振り込みは金融機関の翌営業日にしか完了しませんでしたが、モアタイムシステムの導入によって24時間365日の送金や着金が可能になりました。

カードローンなどの利用がとても便利になる

例えば、振込手続きがよく利用されるカードローンで考えてみましょう。

カードローンの振込入金は、カードローン会社が利用者の口座に他行宛ての銀行振込で入金してくれるシステムです。すぐにお金を借りたい人にとって振込入金はとても便利なサービスですが、15:30を過ぎてしまうと当日中には口座入金できません

初めてカードローンで借り入れをするケースだと、ローンカードが到着するまでは振込入金でしか借り入れができないことがほとんどです。振込依頼が15:30を過ぎてしまった場合は、翌営業日に入金されるのを待つしかありませんでした。

一方、カードローンの返済を銀行振込で行う場合も、15:30を過ぎていれば当日中に振り込みが反映されることはありません。
返済日に間に合わせた手続きのつもりでも、システム自体が稼働していないので振り込みは完了しません。そのため、たとえ返済期日の当日であっても、手続きの時間によっては返済が遅れるケースが発生しました。

ところが、モアタイムシステムが導入されたことで、そうしたトラブルは大幅に減少しました。入金や着金を急ぐカードローンなどは、特にモアタイムシステムの恩恵を大きく受けているといえるでしょう。

振り込みしたら他行にすぐに反映される

全銀システムは他行宛ての振り込みを決済するシステムですから、同行宛ての振り込みの場合には全銀システムは使用されません

同行宛て振り込みは全銀システムを通さない

これまで多くの金融機関では、全銀システムを介さない同行宛ての振り込みは他行宛て振り込みよりも長い時間受付をしていました。
それは、同行宛ての振り込みなら自行のシステムで対応できるからなのです。

15:30を過ぎてから金融機関のATMやネットバンキングで同行宛てに振り込みをしたけど、ちゃんと当日中に振り込みが反映されていたという経験がある人もいるでしょう。

同じ振り込みなのに即時反映される取引とされない取引とがあったのは、全銀システムを通す振り込みかどうかという違いによるものでした。

同行宛て振り込みの利便性だけでは利用者のニーズを満たせない

これまでは、資金のやり取りをしたい相手が同じ金融機関を利用していれば、即時入金に対応できるケースもありました。

それは確かに便利なのですが、送金したい相手が自分と同じ銀行を利用している確率はそう高くはないため、同行宛て振り込みの利便性のみ高いだけでは、やはり利用者のニーズはなかなか満たせません。

ところが、モアタイムシステムが導入されたことで、他行宛て振り込みもすぐに反映されるようになりました。

上でも触れましたが、モアタイムシステムは、消費者金融で即日融資を受けたい場合などには大いに役に立つシステムだといえるでしょう。

これまでは、振り込みによる即日融資を受けたければ15:00ごろまでには契約手続きを終えなければなりませんでした。振込時間が大幅に延長されたことで、夜間に契約手続きを終えた場合にも振込融資に対応できるようになっています。

銀行カードローンの場合は、すでにカードローンを利用している人ならすぐに振込融資でお金を借りられる機会が増えます。
ただし、銀行カードローンは即日融資ができなくなったため、モアタイムシステムが導入されても即日融資は受けられませんので注意してください。

土日でも振込ができる

これまでは金曜日の15:30以降に振り込みをしたら、週末を挟んで月曜日まで振り込みは完了しませんでした。月曜日が祝日なら、火曜日まで取り引きは保留になります。

慌てて金曜日に手続きをしたのに、翌営業日まで振り込みが完了しないという状況がモアタイムシステムの導入で解消されます。振込手続きを行う時間帯や曜日を考慮しなくて済むのは、大きなメリットです。

また、カードローンなどは土曜日や日曜日などの休日こそ利用したい場面が多く、利用者にとっては非常に助かるでしょう。土日も審査に対応している消費者金融なら、よりスムーズに即日融資を受けることが可能です。

年末年始・GW(ゴールデンウィーク)でも口座取引ができる

モアタイムシステムが導入されたことで、年末年始やゴールデンウィークにも振り込みなど資金のやりとりが行えるようになり、利便性が増しています。

これまでは、長期休暇中に取り引きができないだけではなく、休暇前後には金融機関のフロアが混雑するなど、口座からお金を引き出すだけでも一苦労でした。

その点、いつでも振り込み可能な環境が整えられたことで、利用者の分散につながります。これもモアタイムシステム導入による効果のひとつといえるでしょう。

2019年の改元に伴う10連休でも金融機関に大きな混乱が見られなかったのは、モアタイムシステムによるところがかなり大きかったのではないでしょうか。

モアタイムシステムの利用者が気を付けるべきこと

モアタイムシステムはメリットがとても多いですが、私たち利用者が注意しなければならないことはあるのでしょうか?

取引先がモアタイムシステムに不参加だと従来通りの取り引きになる

モアタイムシステムへの参加は任意のため、全ての金融機関がモアタイムシステムに参加しているわけではありません。そのため、取引を行う金融機関の双方が参加している場合のみ、モアタイムシステムの恩恵を受けられます。

どちらか一方でも参加していない金融機関がふくまれると、従来通りの取り引きしか行えません。モアタイムシステムの稼働時間に取り引きを行いたい場合は、双方がシステムに参加していることを確認してください。

モアタイムシステムに不参加の銀行など

モアタイムシステムに参加していない金融機関をまとめてみました。

金融機関の種類 金融機関名
第一地方銀行 きらぼし銀行
第二地方銀行 京葉銀行(2019年7月中旬よりシステム接続予定)
東日本銀行
福邦銀行
関西アーバン銀行
福岡中央銀行
佐賀共栄銀行
長崎銀行
豊和銀行
宮崎太陽銀行
南日本銀行
沖縄海邦銀行
その他銀行 あおぞら銀行
GMOあおぞら銀行(2019年7月中旬よりシステム接続予定)
ローソン銀行
労働金庫全て
外銀全て
中央金庫 農林中央金庫
信金中央金庫
商工組合中央金庫
信用金庫 川崎信用金庫
信用組合 山形県医師信用組合
三重県職員信用組合
呉市職員信用組合
福岡県庁信用組合
福岡県医師信用組合
信託銀行 野村信託銀行
みずほ信託銀行(2019年7月以降にシステムへの接続を検討)

※2019年07月10日現在

銀行ごとにモアタイムシステムに未接続の時間帯があるので注意

モアタイムシステムを導入している全ての金融機関が、24時間ずっとシステムに接続しているわけではないことにも注意を払う必要があります。

モアタイムシステムは、参加も任意なら、システムに接続する時間も金融機関が任意に設定できます。
そのため、金融機関によっては一定の時刻までしか対応していない場合もありますし、メンテナンスのため接続しない時間帯を設ける場合もあるなど対応はまちまちです。

従って、自分が利用している金融機関に対して、モアタイムシステムへの接続時間もチェックしておく必要があるでしょう。

モアタイムシステムに対応している消費者金融はある?

カードローン取引においては、金融機関がモアタイムシステムに参加しているのかなど、注意しなければならない問題がいくつかあります。

消費者金融の振り込み対応時間に気を付ける

消費者金融が取り引きで利用している金融機関と、利用者が使用している金融機関の双方がモアタイムシステムを導入していたとしても、安心してはいけません。

消費者金融カードローンでは振込手続きの対応時間が限られていることが多く、時間外では振込融資が行われないからです。

消費者金融カードローン 振込の受付時間
プロミス 0:00~24:00
アコム 0:10~23:49
アイフル 0:00~24:00
SMBCモビット 0:00~24:00
レイク 0:15~23:50(月曜日は1:00~23:50)

※申込状況などにより即日で融資されない場合があります

振込融資の予約自体はどの消費者金融カードローンもほぼ24時間受け付けていますが、実際に即時振込するかどうかは対応が分かれています。

消費者金融の審査回答時間にも注意する

申し込みをしたその日に即日融資を受けたい場合は「審査回答時間」にも注意しなければなりません。「審査回答時間」はどの消費者金融にも設けられており、その時間を過ぎたら審査結果の通知は翌日に持ち越されてしまうという点です。

消費者金融カードローンから審査結果の連絡をもらうまでは、当然ですが借り入れはできませんので注意しましょう。これは各消費者金融カードローンの審査システムの問題ですので、モアタイムシステムを利用しているかどうかは関係ありません。

消費者金融カードローン 審査回答時間
プロミス 土・日・祝日関係なく9:00~21:00
アコム
アイフル
SMBCモビット
レイク 8:10~21:50
第3日曜日8:10~19:00
※21:00(日曜日は18:00)までに契約手続きを行えば当日振込可

まとめ|より早く融資を受けたい場合にはモアタイムシステムを導入してる企業を選ぼう

モアタイムシステムが導入されたことで、銀行振込の利便性は大幅にアップしました。

それに伴って、スピーディーな入金・着金が要求されるカードローンなどはさらに便利に利用できるようになっています。特に、即日融資を受けられる時間の幅が広がったことは、利用者に大きなメリットをもたらしました。

ただし以下の点には注意しなければなりません。

  • 全ての消費者金融がモアタイムシステムを利用しているわけではない
  • 銀行カードローンは即日融資には対応していない

今後もさらにモアタイムシステムに参加する金融機関は増えていくと思われますが、現時点ではまだ参加している金融機関は半数を割っています。

銀行振込を利用して取り引きをする場合は、取引先がモアタイムシステムに対応した金融機関を利用しているかだけではなく、取引先のモアタイムシステムへの接続時間などもよく確認する必要がありますので気を付けてください。

※記載されている内容は2024年9月現在のものです。

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