学生ローンの審査は本当に甘い?落ちる理由と通りやすくする6つのコツ
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公開日:2021.7.6
「今月お金を使い過ぎてしまって生活費がピンチ!学生ローンを使ってみたいけれど、審査が甘いって本当なのかな?」
大学生や短大生だけでなく、専門学校生や予備校生も使える学生ローンは、お金に困っている学生のピンチを救ってくれる貴重な存在の一つ。
よく「学生ローンの審査は、他と比べると結構甘い」といううわさを耳にする機会がありますが、実際にはどうなのか?結論から言えば、学生ローンの審査は他のローンの審査と比べると、比較的難易度は低く甘めといえるでしょう。だからといって、100%通過できるわけではないので、その点は誤解なきよう……。
今回は学生ローンの審査に落ちる理由を、徹底的に確認します。
「借りてみたいけれど、自分が審査に通るか心配」といった思いから迷っている人へ、審査を通りやすくするコツ6つもご紹介するので、ぜひこの記事を参考に自信を持って審査に挑んでください!
学生ローンについていろいろ調べていると、「学生ローンはやばい」という噂を目にすることがあるかもしれません。果たして本当にやばいのか、そもそも何がやばいのか、などの情報を下記ページにまとめました。参考までにぜひご覧ください。
>>> 学生ローンは本当にやばいのか
この記事の目次
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「学生ローンの審査は甘い」というのは本当
学生ローンの審査は本当に甘いのか?その答えはYESです。ただし、あくまでも比較した上での甘さであり、審査自体は決して簡単ではありません。
収入が全くない学生さんが申し込んでもほぼ確実に断られますし、過去に長期間の滞納をしていたら通過は絶望的です。
あくまでも、審査にパスできる十分な余裕があってこその「甘い」という評価なので、くれぐれも油断だけはしないようにしてください。
では、なぜ「学生ローンの審査は甘い」といったうわさが常にあるのか?その理由を、これから詳しく確認していきましょう。
審査の難易度は他のローンと比べて低め
学生ローンの名前からも分かるように、対象のユーザーはあくまでも学生です。定職を持っている社会人と比べると、たとえアルバイトをしていたとしても、学生の収入は決して十分でも、安定しているわけでもありません。
そんな学生をあえて対象にしているからこそ、学生ローンは他のローンと比べて「審査が甘い」と言われ続けているのでしょう。
審査でチェックされる条件の一つ「求められる安定収入の目安」を、審査が厳しいことで知られる都市銀行のカードローンと比べてみれば、その差は歴然。その結果は以下の通りです。
- 都市銀行カードローン:税込年収200万円以上(月収換算17万円以上)
- 学生ローン:税込年収50~100万円程度(月収換算4~8万円)
圧倒的に銀行の方が求める金額も高く、50万円以上借りたいのであれば、基本的に収入証明書の提出が必須です(審査結果によっては50万円未満でも必要なケースあり)。
対して学生ローンは、金額も低く基本的に収入証明も不要(ただし、提出を求められることもあります)なので、その点だけでも比較的通りやすいことが分かります。
同じく審査難易度が比較的甘い消費者金融のカードローンと比べても、借入上限額の高さや未成年が使えない関係上、学生ローンの方が通りやすいと判断すべき。
学生ローンの審査が甘い理由
学生ローンの審査が他のローンと比べて甘いといえるのには、それ相応の根拠があります。以下にまとめたので、まずはご覧ください。
- 30~50万円と、借入上限額が他のローンと比べて低いため
- 年収換算で60万円以上必要とローン会社側が例示している
- 収入が安定していない学生を対象にしている
- 最大60回まで(5年間)と契約期間が長い(上限額30万円の業者は36回まで)
- 利率が15.0~17.0%と比較的高い(一部例外あり)
多くの学生ローンが採用している借入上限額は、30~50万円。一度に100万円以上借りられる銀行カードローンなどと比べると、明らかに金額が低いことが分かります。
つまり、一人に貸し出す金額の上限が低い分だけ、貸し手のローン会社にとって貸し倒れリスクが少なく済むことになります。低リスクゆえに、審査難易度を少しでも甘くして利用者を増やすことに力を入れているわけです。
次に、学生ローンを提供しているローン会社のなかには、公式サイトで具体的な借入事例を紹介しているところがあります。その内容は以下のようなもの。
ご利用限度額が20万円必要な場合、年収は60万円以上必要となり、もし他社ですでに10万円借り入れがあった場合、利用限度額は10万円となります
引用元:年収申告|フレンド田
「20万円の限度額に対して60万円以上の年収が必要」と業者が自ら記載していることからも、少なくともこのローン会社では、これ以上の安定収入があれば審査通過が十分期待できると考えられます。
年収60万円は、時給1,000円のアルバイトを週3日4時間程度こなせば稼げる金額です。その上、社会人と比べて収入が安定していない学生が利用対象のローンなので、その分「審査の難易度が低い」といった予想もある程度建てられますよね。
利用条件から分かる審査の甘さ
ローンの利用条件からも、学生ローンの審査が比較的甘いことが確認できます。大半の学生ローンは、借り入れに対する返済回数を1~60回に設定していて、最大の60回は時間に換算すると5年(60ヶ月)に相当します。
もしも上限いっぱいの50万円を借りたとしたら、60回払いなら1回当たり1万3,000~1万4,000円程度(利息込み)の返済額となり、これなら学生のアルバイト収入でも十分に返済できる金額です。
さすがに5年も時間をかければ大抵の人なら返済できるはずなので、それを見越して審査も甘めに設定されているのでしょう。
利息で分かる審査の甘さ
借り入れに対する利息にも、審査が甘いと断言できる理由があります。
大半の学生ローンで設定されている利率は15.0~17.0%で、これは利息制限法の上限18.0%(貸付額10~100万円未満の場合)にほぼ近い数値。同様の条件で銀行カードローンから借りると、その利率は3.0~10.0%未満とはるかに割安です。
利息分は全て、ローン会社の利益として納められます。高額な利率を設定している学生ローンは、十分な利息による貸し倒れリスクの低減効果が狙えるので、その分だけ審査も甘くできるわけです。
反対に、利率が低い銀行は利息による利益が少ないため、代わりに審査を厳しくして利用者を厳選することで貸し倒れのリスクを減らしています。
申請ごとに必ず審査が行われる
銀行や消費者金融のカードローンと比べると、学生ローンは融資の受け方にも独自性があります。
カードローンの場合、最初に審査を受けて通過した段階でローン専用のカードが発行され、それ以後はこのカードを使うことで、上限額の範囲内であれば随時借り入れ可能です。
それに対して学生ローンは、1回の申し込みにつき1回のみの融資(証書貸付)に限られたもの。
したがって、一度融資を受けた後にお金が足りなくなってしまい「また借りたい」と改めて申し込むと、もう一度審査を受けるところから始める必要があります。
一度カードローンを使った経験のある学生さんのなかには、学生ローンも同じと誤解したまま契約したところ、全く違う制度だったことに驚いた人もいるのでは?
1回の申し込みに対して一度きりの融資となっている点も、学生ローンの審査が比較的甘く行われている隠れた理由の一つといえるでしょう。
一度審査に落ちると他社の利用も不可に
「きっと大丈夫」と高をくくって申し込んだのに、審査に落ちてしまったら……その後すぐ別のローンに申し込むのはやめておきましょう。なぜなら、学生ローンの審査に落ちた後すぐに別のローンに申し込んでも、ほぼ確実に審査落ちになるため。
これは、最初に落ちた学生ローンに再度申し込んだ時だけでなく、他社のローンに申し込んだ場合にも言えることで、申込先を他社に変えても高確率で審査には通過できません。
では、なぜわざわざ会社まで変えているのに、そうなってしまうのでしょうか?
学生ローンに申し込んだことや審査結果、借りた額や返済状況、滞納の有無などローンにまつわる全ての個人情報は信用情報として各社間で共有されており、ここから他社に必ず知られます。
他社で最近審査落ちしたばかりの人を、わざわざ通過させてくれるようなローン会社はありません。
「会社をわざわざ切り替えて申し込んでいるのだから、まさか審査を通過できなかったことなんて知られないよね」といった安易な考えはこの際、捨ててしまうのも手段の一つ。こんなことを繰り返しているようでは、いつまでたっても審査通過なんて、夢のまた夢です。
もし審査落ちしてしまったのなら、最低でも半年程度は間を空けてから、再度対策を行った上で申し込むようにしてください。
学生ローンの審査でチェックされるポイント
「審査って、一体どういうことをチェックしているの?」
こんな疑問を感じるのは、何も初めて学生ローンを使う人だけではないんです。それほどまでにローン審査はブラックボックス化されており、実際にどういった点を確認しているか全てを正確に把握する方法は、残念ながら今もありません。
それでも、実際に審査を受けた人から寄せられた声などさまざまな情報を参考に、どういった点が審査で重視されているか、ある程度把握は可能になりました。
では、学生ローンの審査ではどういった点が特に重視されているのでしょうか?ここで紹介する重視されるポイントは全部で5つあります。以下をご覧ください。
- 安定した収入があるか
- 申し込みの条件を満たしているか
- 過去に金融事故を起こしていないか
- 「総量規制」をオーバーしていないか
- 他社からの借り入れ状況
では、それぞれのポイントを詳しく確認していきます。
安定した収入があるか
借りたお金を返すためには、当たり前ですがそれ以上の収入が必要です。ローンの契約時に行われる審査では、貸したお金を全額返済できるだけの安定した収入があるかどうかも、必ず確認されます。
学校での勉強が本業な学生を対象にした学生ローンも同様で、アルバイト収入や副業からの収入、預貯金や金融資産(有価証券など)がこれに該当します。
この収入額が多ければ多いほど審査通過率は高くなり、少なければ少ないほど審査落ちの確率は必然的に低くなってしまうのです。
では、どの程度の収入があれば審査に通過できるのか?気になるところですね。
ローン会社から審査基準が公表されておらず、各社審査基準が異なりますが、おおよそ年収換算で50万円以上の安定収入があれば、審査を通過の可能性が大きく高まります。
ただし、希望する借入額を上限額(50万円など)で希望すると、50万円の年収額では審査に通りません。この場合は年収換算で150万円以上確保できれば、よほど信用情報が悪くない限り審査に通過できるでしょう。
申し込みの条件を満たしているか
学生ローンの公式サイトや広告には必ずローンが使える資格を、申込条件や融資条件、利用条件などの名称とともに表や一覧の形で提示しています。
わざわざ提示しているので、その条件を満たしたユーザーかどうかを審査時に必ずチェックしていると、ここは判断すべきです。
条件を満たしていなければ審査落ちの対象になるので、申し込み前に必ず内容を細かく確認しておいてください。
過去に金融事故を起こしていないか
過去に金融事故を起こしている人かどうかも、審査で必ずチェックされる項目の一つです。
金融事故とは、ローン利用時における以下のような行為を指す金融用語で「事故」が付く部分からも結構危険なワードに見えませんか?以下の5つが、この危険に見えるワードに該当する主な状況と見ておいてください。
- 長期間(2、3ヶ月程度)にわたる滞納行為
- 滞納を繰り返す行為
- 返済が不可能になり強制退会処分を受けた
- 債務整理によって債務の減額した
- 自己破産によって債務の免責を受けた
これらの行為はどれも、お金を貸すローン会社にとってはリスクになる行為ばかり。過去5~10年以内に上記の行為を行った人の契約を制限する目的で、審査時に金融事故歴を必ずチェックしています。
とはいっても、学生ローンが使える学生さんといえば大半が18~22歳であり、今回使うつもりの学生ローンが人生初のローンな人も多いでしょう。
そんな人は「ローンを使ったことがないのだから、金融事故なんて起こしたこともない」と、特に気にする必要はないのでご心配なく。
そうではなく、20歳を迎えて消費者金融からもお金を借りられるようになり、借りた結果、返済できずに滞納してしまった経験がある人もいるでしょう。
そんな人は、比較的審査が甘い学生ローンに申し込んでも、よほど優れた信用情報でない限り、審査落ちを覚悟しておいた方がいいです。
「総量規制」をオーバーしていないか
学生ローンを使うときに必ず覚えておきたいワードの一つに「総量規制」があります。
総量規制とは、貸金業法が平成22年に改正されたことを受け導入された制度です。その名の通り借金の総量を規制する制度であり、当時社会問題にもなっていた個人の借金問題(多重債務など)を解消するのが、その主な導入目的。
総量規制の影響を受けるのは、クレジットカード会社などの信販系の会社をはじめ、消費者金融や学生ローンを提供しているローン会社も含まれます。
銀行や信用金庫のローンと、クレジットカードのショッピング枠、ショッピングローンは総量規制の対象外なので、少し複雑ですが覚えておくと便利です。
この制度により、借金できるのは「年収に相当する収入額の3分の1まで」と決められ、これを超える額のローンを申し込んでも必ず拒否されるので、注意してください。
学生ローンの審査では、申し込んだ人が総量規制にひっかかっていないかも必ず確認されるので「自分は対象かも?」と思い当たる人は、特に要注意!
すでに他社から借金をしていて、今回の希望額を合わせると年収の3分の1を超えるようであれば、100%審査落ちするか上限額の減額を迫られるので、すぐ対策を考えるべきなのが分かりますよね。
他社からの借り入れ状況
上で登場した総量規制との関係から、審査時には必ず他社からの借り入れ状況も全てチェックされるのが基本。
とはいえ、「どうして他社で借りた借金まで、その会社が把握できるの?」と疑問に持つ人もいるでしょう。確かに、これはもっともな疑問です。
健全なお金の貸し借りを実現するため日本では、信用情報機関(CIC、JICC、KSC)と呼ばれる団体による個人の信用情報の共有システムを導入に今に至っています。
これにより、それぞれの団体に加盟している全ての貸金業者や金融機関は、必要に応じて共有情報から借り入れ状況を確認できるようになっています。
したがって、他社で借りた借金の額や返済状況なども全て、次に借りる予定のローン会社には100%筒抜け、と覚えておいてください。
「少し前に他の学生ローンを借りていてまだ返済中だけど、黙っていればバレないよね?」という甘い考えは通用しないので、計画的な利用を常に心がけておきましょう。
学生ローンの審査で落ちる理由
事前準備をどんなにしていても、ローン審査で落ちる確率を0にはできません。ちょっとした手続きのミスが原因になることも、明らかに利用条件を満たしていないことが原因になることもあります。もちろん、それ以外の原因も……。
審査に通るためしっかり準備をしていたのに落ちてしまった、その主な原因5つをここで確認していきます。その5つとは、次の通り。
- 申込条件を満たしていなかった
- うそをついて申し込みをした
- 返済が期待できるだけの収入がなかった
- 他社からすでに一定以上の借金をしていた
- 信用情報に傷が付いていた
事前にこれらを知っておいて、審査の通過率を少しでも底上げしてみませんか。
申込条件を満たしていなかった
ついうっかりなミスは、誰にでも起こり得るもの。審査に通過するためいろいろと努力をしていたのに、申込条件を満たさなかったことで審査落ちになるケースも珍しくありません。
学生ローンの利用時によくあるのが、利用可能な学校の学生ではないのに申し込んでしまうミス。学生ローンは申込条件で、大学生や短大生など特定の学校に所属している学生の人が利用できると規定しています。
それをつい見落としてしまい「自分も学生だから大丈夫」と、対象外となる養成所の研修生や18歳の高校生が申し込んで断られてしまうことが、意外と多いのです。
そのほか、安定収入がないのに申し込んでしまい「安定した収入がある人」の条件を満たせなかった、学生証を提出できなかったなどの理由で審査落ちする人も多いです。
一度審査落ちになってしまうと、すぐに改めて申し込んでも審査には通過できず、ある程度の時間を空けなくてはいけません。後々に余計な手間をかけないためにも、申込前にしっかり確認しておきたいところです。
うそをついて申し込みをした
うそをついて申し込みにする行為は、審査落ちになる確率を余計に高めてしまう、絶対にやってはいけない行為の一つです。
うそをついてまでお金が必要なのは十分に理解できますが、後々のトラブルを招きたくなければ、正しい情報で申し込むのがベストです。
ローンの申込時にうそを書きやすい項目はいくつかありますが、学生ローンの場合は以下の2つの項目で偽ってしまう人が多いので、思い当たるようならご注意を……。
- 収入の金額
- 他社からの借り入れの有無
他社からの借り入れの有無は必ずバレるので、絶対にうそをついてはダメ!うそをつかなければ限度額は少なくても審査に通過できたのに、うそをついたことで審査落ちになったりしたら……それこそ本末転倒なことは、誰の目にも明らかでしょう。
収入の金額もうそをついて高めの金額で申告すれば、その分だけ上限額も高くなる可能性があります。とはいえ、収入に見合わない額を借りても、後の返済で苦労するのは自分自身であり、むしろ自分の首を絞める行為といっても過言ではないほど。
在籍確認こそされる可能性が低いとはいえ、給与明細の提出を求められればすぐにバレるうそなので、くれぐれもうそをついて申し込んだりしないようにしてください。
返済が期待できるだけの収入がなかった
うそをつかず、正しい情報で申し込んだのに審査に落ちてしまう一番の原因となると、収入の少なさがその筆頭です。お金を借りるのだから、それを返済するために一定額以上の収入を求められるのは当然でしょう。
アルバイトを含め全く収入がないのに申し込むのは論外です。アルバイトをしていて収入があっても、希望額に対して収入が少ないと判断されれば、審査落ちの原因になります。
他社からすでに一定以上の借金をしていた
ここまでにも繰り返し説明した通り、A社で以前に借りた借金の存在をこれから利用する予定のB社に黙って申し込んでも、必ずB社にはバレます。他社からの借り入れをわざわざ確認する理由は、主に以下の2つの理由があるため。
- 「総量規制」を超える申し込み内容かどうか
- 全ての会社から総額でいくら借りているか
一番の理由は、貸金業法で定められた総量規制に違反する申し込みかどうかを確認するためです。年収の3分の1を超える契約を結ぶことは禁止されているため、会社側はここを重点的に審査でチェックしています。
もう一つ注意しておきたいのが、他社からの借入総額によっては、総量規制に違反しない内容での申し込みであっても、審査落ちする可能性がある点です。
返済できる十分な収入があっても、あまりにも多くの会社から同時に借りていたり、高額なローンを利用していて残債が多かったりすると、リスクがあると判断されて審査落ちの対象に。
審査を通すかどうかはローン会社のさじ加減一つなので、収入が十分あるからといって安心し過ぎてもいけません。
信用情報に傷が付いていた
審査のときに必ずチェックされる信用情報には、その人が過去にどういったローンの契約をしてきたか、いくら借りて返済できたかどうかなどの情報が事細かく記録されています。
無理のない金額を借りて、最後まできちんと遅れず返済できていれば、特に怖がることはありません。
ところが、繰り返し連絡を受けたのに滞納を続けたり短い滞納を繰り返したり、果ては借りたお金を返さないでいたりすると、これらは全て傷として信用情報に一定期間(約5~10年間)残ってしまうのです。
信用情報に傷がある人を、お金を貸す側は極端に警戒します。たとえ軽い傷であっても、傷があることを理由に審査を落とすローン会社は確実に存在するので、身に覚えがある人は審査落ちのリスクがあるのを心に留めておいてください。
同時に複数の会社のローンに申し込んでいた
当日や1週間以内など、ほぼ同時期に複数のローンに申し込んでしまうと、その全てのローンの審査で落ちる可能性が一気に高くなります。
この状態を「申し込みブラック」といい、審査に通過したいのであれば絶対にやってはいけないNG行動の一つと覚えておきましょう。
会社間で共有される個人の信用情報には、ローンやクレジットカードに申し込んだ事実も全て記録・保管されます。
ローンの申し込みを受けた会社は必ず審査でこの情報を確認するので、それ以外の会社にも同時に申し込んでいるのがバレてしまうかもしれません。
「複数の会社に申し込んでおけば、どれか1社くらいは審査に通過できるだろう」
こんな甘い考えで安易に行動してしまうと、その後半年程度は一切審査に通過できなくなってしまいます。こうなってはもう後の祭りで、しばらくの間はジッと我慢せざるを得ない未来しか訪れません。
学生ローンの審査を通りやすくするコツ
「審査を通過したい」と思うのは、お金が必要で学生ローンに申し込む全ての人の密かな願いといっても言い過ぎではないですよね。
100%審査に合格できる保証はありません。それでも、審査でチェックされるポイントに重点を置いた対策や行動を行っておけば、審査に通過できる確率を少しでも底上げできます。
「どこに絞って対策すればいいのか分からない」と感じている人も多いでしょう。そこで、特に審査通過の確率アップが期待できる6つのコツを、これを読んでいる人だけにご紹介します。審査に通るか不安な人はぜひ参考にしてください。
アルバイトの勤務シフトはできるだけ増やしておく
審査で特に重視されるのが、申し込んだ人のその段階での収入状況。繰り返し解説したように、収入額が多い人ほど審査では有利で、少ない人ほど審査落ちの確率が残念ながら高くなってしまいます。
副業が禁止されていたり本業以外に時間がない社会人と比べると、学生は比較的時間に余裕がある人が多いのではないでしょうか?
そこで、その時間の余裕を生かした審査対策として、アルバイトの勤務シフトを増やしておきましょう。勤務シフトが増えればその分だけ稼げるお金も増えるので、必然的に学生ローンに申請する収入額も多くできます。
時間に余裕がある人なら、いっそのことアルバイト自体を新しく追加するのもOK。ただし、その場合は審査を有利に進められるので、「アルバイトを掛け持ちしている」とローン会社に必ず伝えてください。
どちらにしても、ローン会社から見て「この金額を稼げているのなら、きちんと返済できる人だろう」と判断してもらえる可能性があるので、これなら頑張れそうですよね。
もしも学生ローンの融資上限30~50万円の借入枠を狙うのであれば、1月当たり13万円(税込み)程度稼ぐことで、審査通過も十分狙えます。
とはいえ、くれぐれも本業の学校での勉強に影響が出ないよう、無理のない範囲内で実践してください。
同じ勤務先で長期間勤め続ける
高校時代からずっと同じアルバイト先に務め続けている人もいれば、一カ所にとどまらずアルバイト先を転々と渡り歩いている人もいるでしょう。
ローンの審査では、収入の額と同じレベルで重要なポイントとして、勤務先に勤めている期間の長さもチェック対象です。
では、なぜ収入額だけでなく勤務している期間も確認しているのか?それは、勤務先への在籍期間の違いで以下のように判断されるためといえます。
- 同じ勤務先で長く勤めている人:職場での地位・信頼が高く、収入も安定している
- アルバイト先を短期間で転々としている人:職場での地位・信頼が低く、収入も安定していない
この場合、②の人よりも①の人の方が、審査では高評価をもらえる人物です。
それに、勤務期間が短い人は、次にいつアルバイトを辞める or 移るかもしれず収入が途絶える危険性がある人物とも見られてしまいやすく、これも同様に審査では不利なポイントになってしまいます。
つい収入額にだけ目が行きがちですが、これを機会にアルバイト先への勤務期間にも注意してみてください。最低でも半年以上勤めていれば、少なくとも「不安定な人」といった印象は与えずに済みます。
借り入れ希望額を10万円にする
申し込みの際に申告する借入希望額をできるだけ少ない額にすることでも、審査通過の確率アップが期待できます。
審査では、申込者の返済能力と借入希望額を元に返済リスクが低いかを確認する、とこれまでに解説してきました。審査担当のスタッフから見れば、同じ返済能力なら借入希望額が多い人よりも、少ない人の方が低リスクに映るのは明らかです。
総量規制による「年収額の3分の1まで」の基準に従うと、年収60万円の人は上限20万円まで借りられる計算になります。
これを、20万円ではなく10万円に抑えて申告すれば、貸し手側が負うリスクは本来の半分で済むため、審査の通過率アップも狙えるでしょう。逆に25万円や30万円で申告すると総量規制にひっかかるので、審査落ちのリスクが一気に高くなるわけです。
このように、多めに申告したくなる借り入れ希望額を過大にし過ぎないことは、審査に通過する上でとても有効な手段だと覚えておいてください。
申込時の入力ミスを避ける
正しく入力できていれば審査は通過できたはずなのに、申込時の単純な入力ミスが原因による審査落ちの件数が、思いのほか多いといわれています。
とはいっても「入力ミスくらい、大目に見てくれてもいいんじゃ……」と利用者がそう思うのも仕方ないかもしれません。
ところが、入力ミスによって本来の情報との違いが出てしまうと、その分貸し手側のリスクが高まる上、審査スタッフの手間もかかってしまい業務に遅れが出る危険性も一気に高くなります。
それに、小さな入力ミスを見逃した結果、それが原因で貸し倒れになる可能性も100%否定できないので、心を鬼にして審査落ちの結論を下すわけです。
たった1文字の入力ミスで余計な手間やリスクにつながると分かれば、申込時には最低1回以上は入力内容を確認した上で申し込む癖をつけておきましょう。
借り入れの使途は明確に
学生ローンは他のローンと比べて、借りたお金の使途(使い道)を重視します。
なぜ使途を重視するのか?それは、学生ローンが貸したお金の使途を原則制限していないためといえます。
使途が自由だからといって、ギャンブルの元手や借金返済のために借りようとする利用者は、またすぐに借金を重ねる恐れがある高リスクな人物、と見られやすいでしょう。
こういった「多重債務者」は、最終的に返済自体が滞る恐れがとても高いので、リスク回避のために必ず使途を尋ねてくるわけです。
使途を尋ねられたのにすぐ回答できなかったりあいまいな内容を答えたりすると、印象が悪くなり審査落ちの確率が一気に跳ね上がります。
審査担当者が聞いて「その目的なら大丈夫」と判断してくれるような回答を明確に伝えられるよう、事前に心の準備をしておきましょう。
実際に使途を尋ねられたとき、言わない方がいい主な回答例を挙げます。
- パチンコや競馬などギャンブルの元手資金として
- 株式やFX、ビットコインなどの投資資金として
- 借金を返済するための資金として
結婚式の香典などご祝儀の費用や卒業旅行・サークル合宿のための費用など、常習性が薄く突発的な費用を借りる理由にすれば、審査担当スタッフの警戒心を高めずに済むのでおすすめです。
他社からの借り入れは事前に減らしておく
すでに他社から借り入れている人は、新しく学生ローンに申し込む前に、無理のない範囲で少しでも残債を減らしておきましょう。そうすれば、総量規制による借入制限を受けずに済む上、他社からの借り入れチェックが原因で審査落ちになる確率も下げられるのでまさに一挙両得!
お金が用意できないのであれば1、2万円程度でもいいので、親など身近な人から一時的に借りて返済に充てておくのも、一つの手です。その場合には借用書を用意しておくことを忘れないようにしましょう。
学生ローンの審査に落ちてしまったときの対処法
しっかり万全の対策を施していたつもりでも、審査に落ちてしまったら……。そんなときも、すぐに諦める必要はありません。
学生ローンの審査に落ちてしまったときにできる対処法をいくつか紹介するので、ご自分の状況に合うと感じる方法をぜひ試してみてください。
一時的にアルバイトを増やす
審査落ちになると、別の会社から申し込んでもほぼ確実に審査落ちになってしまうため、ローンからお金を用立てる手段はこの際、潔く諦めるべきです。今すぐにでもお金が必要なら、「借りる」よりも「稼ぐ」方向にシフトして行動してみてください。
とはいえ、月給制のアルバイトだとすぐにはお金も手に入らないので、ここでは日給制や時間雇用型のアルバイトで手っ取り早く稼ぐ方法が一番おすすめ。
スマホ向けに提供されているアルバイトのマッチングアプリを駆使すれば、その日のすき間時間を使って手軽に働けます。1日1、2時間だけ働くといった使い方もできるので、学校やサークルが忙しくてまとまった時間がとれない人にこそ最適です。
ローンにばかり後ろ髪を引かれず、ここはキッパリ気持ちを切り替えて、その分の時間も有効活用していきましょう。
親など親族から借りる
10万円以上といったまとまった金額が今すぐにでも必要だとしたら、親や兄姉といった身近な親族から一時的に借りる方法も検討してみませんか?
1万円程度なら学校の友人からちょっとの間だけ借りるのもアリですが、さすがに大金を他人から借りるのはお互いにとってリスクが大き過ぎるので、できれば避けた方が無難でしょう。
ただし、親や兄姉だからといって、軽い気持ちでお金を借りるのはNG。「親しき仲にも礼儀あり」とも言われるように、身近な人だからこそ最低限のルールを守って借りるのがなによりも大切です。
借りる金額や返済する期限などを記し署名・押印した借用書を作って渡しておく方法が有効。貸す側としても「いつか返済してくれるだろう」と安心できるので、警戒心を解きつつ貸してもらえる確率もアップできて、一石二鳥です。
節約する
社会人と比べて使い道がそれほど多くない学生の立場なのにお金がない状況に陥るのには、それ相応の理由があるはずです。
入学費や学費を自分で払っている人は別ですが、親にある程度頼れる立場にある人なら、おそらくどこかで無駄な出費があるのかもしれません。
そこで、ローンの審査に落ちてしまったのであれば「お金が足りないから借りてそれを補う」のではなく、出費を節約するところから始めてみませんか?
一人暮らしをしているなら、家電製品や照明などを付けっぱなしにせず光熱費を節約したり、外食を自炊に切り替えたり、家賃の安い物件に引っ越ししたり、方法はたくさんあります。
今使っているスマホの回線を格安SIMに切り替える方法や、電車通学を自転車通学に切り替えて交通費を節約すれば健康にもつながるので、一挙両得ですよね。
それ以外にも、衣類は新品ではなく古着を活用したり、まかないや交通費が支給されるアルバイトを優先的に選んで働いたりといった方法も、生活を極力変えずに済むのでおすすめです。
日々の生活のなかで発生するさまざまな出費のなかには、必ず代替手段で節約できるものがあるはず。まずはそこから手を加えて出費を減らした上で、それでもお金が足りなければ別の方法と併用する手段を検討してみましょう。
クレジットカードのキャッシングを活用
自分名義のクレジットカードを持っている人や家族カードを持っている人には、キャッシングという手段もあります。
キャッシングが使えるなら、面倒な手続きや審査を受ける必要もなく、銀行やコンビニのATMからすぐにお金が引き出せて便利です。
ただし、キャッシング機能はクレジットカードの付帯機能(オプション)なので、カード契約時にあらかじめ付帯されていないと使えません。
持っているカードがキャッシングに対応しているかは、明細書で確認できるほか実際にATMを使うことでも確認できます。家族カード持ちで明細書が手元にないなど分からない方は、この方法を検討してみてください。
クレジットカードはあるけれど、キャッシング機能が付いていない場合は、申し込めば追加で機能を付帯できます。
手続き後に改めて審査を受けて通過する必要がある上、手続き完了まで時間もかかるので、とにかく急いでいる人はくれぐれも注意してください。
独自審査で定評な消費者金融カードローンを利用する
学生ローンの審査難易度は、銀行などの金融機関と比べると比較的易しい部類です。審査に落ちてしまい、それでもローンからお金を用立てる必要に迫られているのであれば、独自審査で定評がある消費者金融カードローンも検討しましょう。
消費者金融カードローンは学生ローンと比べると、サービス内容や使い勝手の良さが際立っているので、ダメ元で申し込んでみるだけの価値は十分にあります。
24時間365日、全国の提携ATMから取引できる上、専用のスマホアプリをセットアップすれば、来店なしで取引できるのも安心。
原則初回利用者のみですが、常時開催の一定期間無利息サービスや不定期開催のキャッシュバックキャンペーンなどもあり、適用できれば大変お得です。
ただし、学生ローンの審査に落ちた人が消費者金融を改めて使うのであれば、以下の2点に注意してください。
- 20歳以上の成人のみ(学生も可)が利用可能で、18・19歳の未成年は利用できない
- 学生ローンの審査落ちから消費者ローンに申し込むまで、半年程度の期間を空ける必要がある
未成年の人や、審査落ちから半年程度の時間を空けるほどの余裕がない人は、すでに紹介した別の方法で対策を行ってください。
まとめ
学生ローンの審査はうわさされている通り本当に甘いのか?今回はその点を、さまざまな視点から確認しつつ解説してきました。
まとめると「他と比べて借入上限額が低く、収入が不安定な学生でも契約できる点からも、審査難易度自体は比較的易しい」との結論になるでしょう。
ただし、100%通過できるわけではないので、利用条件をしっかり満たした上で信用情報(収入額、他社借入など)は事前に整理しておく必要がある点に注意が必要です。
審査に通過できるか不安な人も、この記事で紹介した「審査でチェックされるポイント」と「審査に通るコツ」を参考に、ぜひ審査通過を狙ってください。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。