虫歯の治療費が払えない時の解決方法|施術内容によって変わる料金
更新日:
公開日:2019.10.10
「虫歯を治療したいのに、治療費が高くて払えない。何かいい方法ないかな⋯⋯」
保険が適用された後も比較的高額な治療費がかかることから、つらい虫歯の治療を放置したり我慢していたりする人が多いようです。
前もって歯科で必要な治療費を把握しておきたいと思っても、歯科でかかる治療費は施術内容ごとで異なります。そのため、実際に治療してみないことには正確な費用を把握できません。
ここでは虫歯の治療費の目安と、それがどうしても払えないときの解決方法を提示していきます。
この記事はこんな人にオススメ!
- 歯医者の治療費が払えない人
- 治療前に虫歯の治療費を知っておきたい人
この記事の目次
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- 20~35歳の方におすすめ
- 36~60代の方におすすめ
虫歯の進行状況によって治療費は変わる!払えない状態になる前に確認する
歯科医院で最も多く行われている虫歯治療にかかる費用は、症状の進行具合によって大きく異なります。
初期の症状であればわずかな費用と手間で完治できますが、ひどい状況の場合、通常の治療費に加えて指導料や疾患管理料といった費用が請求されるケースもあるのです。
全く同じ症状でも治療を受ける歯科医院ごとで料金が異なる場合もあります。下記で症状・治療法と相場を表にまとめてみました。
虫歯の進行状況 | 症状 | 治療 | 料金 (3割負担) |
---|---|---|---|
軽度 | ・表面にあるエナメル質が溶けた状態 ・痛みはなし |
・レジン(詰め物)を入れる | 1,500~3,000円 |
中度 | ・エナメル質下層の象牙質まで進行 ・歯がしみる |
・銀の詰め物などを入れる ・通院数が増える |
2,000~ 1万円 |
重度 | ・神経が死んでいる ・歯が欠損している ・周辺の歯に悪影響を及ぼす |
・抜糸 ・根管治療 |
7,000~ 2万円 |
例えば重度にまで進行した虫歯が2本あり、その周辺の歯4本にもそれぞれ浸食し軽度の虫歯になっていたとします。
この症状の場合、上記表から治療費の概算は「3万~4万2,000円」となります。
ただし、歯科医院への通院回数が増えることで治療費が増す可能性があります。
虫歯により欠けてしまった歯の治療費について
症状が中期以降に進行した際に見られるようになる、虫歯によって欠けてしまった歯の治療法と治療費について見ていきます。
通常、歯科医院では、まず歯をしっかりとかみしめられる状態を目指して治療が行われます。
レジン充填
前歯など比較的治療がしやすい部分で虫歯による穴や欠けが発生した場合、歯と似た見た目のプラスチックで穴や欠けた部分を埋める治療が一般的です。
一方、歯全体をむしばむ大きな虫歯や、奥歯とその隙間など強い咀嚼力(=そしゃくりょく。かむ力のこと)がかかる部分の虫歯には、プラスチックを使った治療法は使えません。
プラスチックは強度的にはあまり強くなく、強い力でかみしめる奥歯などには使用すると割れてしまったり欠けたりしやすいのです。その欠点を埋める形で採用されているのが、「レジン充填」という治療法です。
中でも「ハイブリットレジン」という素材を使った治療であれば強度も十分に保て、強い力がかかる奥歯の虫歯にも適しています。
この治療法の場合、虫歯1本当たり8,000円程度の治療費がかかります。
セラミック治療・ゴールドインレー
広範囲に及ぶ虫歯の場合、プラスチックを詰め物として使うことができず、歯の型を取った上でその形に合わせた詰め物を使った治療が必要です。
その治療の一つとして採用されているのが「セラミック治療」と呼ばれる方法です。
見た目やかみ合わせの問題をクリアしつつ簡単に行える点が魅力ですが、3~10万円程度と治療費が高額です。
セラミック治療と同様に用いられている「ゴールドインレー」という治療法もあります。
その名の通り金が素材の詰め物を使った治療法で、金は金属アレルギーにも反応せず二次虫歯になりにくくさびにくいといったメリットがあります。
歯の形状や体質に対する適合性も高く、従来の金属を詰め物に使ったものよりも安定している点も魅力です。この治療法でかかる治療費は、およそ3万円前後になります。
ちなみに「インレー」とは詰め物のことで、詰め物として金を使っていることからこの名称が使われています。
ご紹介した治療費は、あくまでも一般的な相場です。症状の度合いや通院回数によっても費用は異なるので、ご自身にかかる詳細な費用を知りたい人は、必ず歯医者で確認してください。
虫歯の治療費が払えないときに有効な方法とは
高額な歯医者の治療費がどうしても払えない場合に活用したい保険・補助制度が「高額療養費制度」と「医療費控除」です。
高額療養費制度
歯医者の治療費に活用できる「高度療養費制度」は、1ヶ月間にかかった保険適用額が、設定された限度額を超えた段階で、超過分に対して払い戻しが受けられる制度です。
最終的には超過分の払い戻しが受けられますが、治療時には一時的に料金を立て替える必要があり、これが経済的に大きな負担となる人もいます。特に、重度の虫歯を治療したときほど、高額な費用を請求されます。
これから受ける治療にかかる費用が高額になると予想できる人は、事前に「限度額適用認定証」を申請しておきましょう。
これを受診する医療機関窓口で提示すれば、その場で医療費の立て替えが適用され、自己負担額のみの支払いで済みます。
限度額適用認定証は、70歳未満の人は健康保険証とともに提出することで利用できます。
ただし70歳以上75歳未満の人は、限度額適用認定証と健康保険証に加えて高齢受給者証も必須なため、注意してください。
高額療養費制度の活用を検討したい人や制度についてもっと知りたい人は、「けがや病気をしたときに!高額療養費制度について徹底解説」のページもあわせて参考にしてください。
高度療養費制度で適用される「自己負担額」については、所得などさまざまな条件で個人差があります。ご自身の自己負担額がどの程度なのかは、全国健康保険協会の公式ホームページ(以下参考元)をご覧ください。
参考元:全国健康保険協会
医療費控除
医療費控除も、歯医者でかかる治療費を抑える方法の一つです。
医療費控除が適用される対象は歯医者の治療費だけではありません。全ての医療機関の治療費ならびに通院時の交通費や処方薬の費用、さらには市販の医薬品の購入費も含まれます。
ただし、医療費控除を受けるためには、毎年実施されている確定申告を通じた申請が必須です。給与所得者など源泉徴収で納税している人も確定申告する必要があり、手続きについて調べた上で確定申告に必要な領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。
医療費控除と歯医者治療費の関連と注意点などについてまとめた「子どもの歯科矯正はコープ共済で適用されない!費用を安く抑える方法は?」も用意しました。
子どもの歯科矯正について深く掘り下げているので、ぜひ参考にしてください。
金融機関から借り入れをする
歯医者の治療費に使える専門ローン「デンタルローン」やカードローンから融資を受けて、支払う方法もあります。
デンタルローンを初めて聞いた人は、「デンタルローンとは?支払い回数やシミュレーション」をぜひご覧ください。
治療費をすぐに支払う必要がある方には、消費者金融のカードローンが最適です。「大手消費者金融一覧表|少額借り入れ時に向いている借入先などを紹介」もあるので、参考にしてください。
虫歯治療のための治療費も、大半は少額融資で事足ります。
金額が少なければ、あくまでも一時借りとして活用しましょう。そうすることで無利息期間内で十分に返済でき、負担を最小限に抑えられます。
虫歯の治療費を抑えるコツはとにかく早く治すこと!
虫歯の治療費の相場と、治療費がどうしても払えない場合の解決方法を紹介しました。
虫歯は放置するほど症状がひどくなり、治療費も高額になります。できるだけ負担を抑えたいのなら、素早い治療を心がけましょう。どうしても治療費が払えないのなら、各種補助制度や借り入れで資金を確保する方法をおすすめします。
絶対に放置していけません。適切な治療を通じて健康を手に入れてください。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。