消費者金融のリスクと対策|金利、審査難易度を考慮してお金を借りよう
更新日:
公開日:2020.3.6
「仕組みをちゃんと理解して正しく利用すれば、消費者金融はむしろ安全な手段!」
厳しい取り立てや法外な利息の請求など、「消費者金融=怖い業者」とイメージしている人も多いのではないでしょうか?
実際のところ、ある程度名の知れた消費者金融ほど、しっかりとした法律やルールの下で健全な経営が行われています。違法な取り立てや法外な利息の請求といった心配もありません。
むしろ、上手に活用すれば、わずかなリスクや負担のみで必要な分のお金がすぐに用意でき、急なピンチを凌げるベストな選択肢といえるほどです。
ただし、営業には金融庁の許可が必要であることから、許可が得られない闇金や悪徳な業者が正規業者と偽って営業しているケースが確認されています。
したがって、利用の際にはある程度の知識や注意が欠かせません。
この記事はこんな人にオススメ!
- 消費者金融の利用を検討している人
- 消費者金融について調べている人
この記事の目次
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- 20~35歳の方におすすめ
- 36~60代の方におすすめ
消費者金融の具体的なリスクとは
どれだけ安全なサービスとはいえ、消費者金融でお金を借りる以上、ある程度のリスクやデメリットがあることを知っておくべきです。
消費者金融の利用によって考えられるリスクは、以下の通りです。
- 金利が高いこと
- 計画的な借り入れ・返済をしないと完済しづらい
- 消費者金融を利用しているという情報が信用情報機関に登録される
全ての人にとってリスクとなり得るものから、特定の状況でのみ不利益となる可能性があるものまで、内容はさまざまです。
では、それぞれのリスクを詳しく見ていきましょう。
消費者金融のリスク1|金利が高いこと
同じく借り入れをサービスとして提供している銀行カードローンなどと比べると、消費者金融は比較的金利が高く設定されています。
金利が高いということは、完済までに支払う総額が大きくなるという点につながり、これはリスクの一つといえます。
分かりやすく把握してもらうべく、銀行や貸金業者の金利を表にまとめ比較してみました。
銀行/貸金業者 | 金利 | 審査難易度 |
---|---|---|
銀行系フリーローン(多目的型) | 2.0~15.0% | 厳しい |
銀行系カードローン | 1.5~15.0% | 厳しい |
クレジットカードのキャッシング | 5.0~18.0% | ふつう |
大手消費者金融カードローン | 3.0~18.0% | あまり厳しくない |
中小消費者金融カードローン | 5.0~18.0% | 最も厳しくない |
この結果で特に注目すべきなのが、「上限金利」です。
例えば、銀行系の2種類のローンがどちらも15.0%という上限金利であるのに対し、それ以外の貸金業者は全て3.0%多い18.0%が設定されています。
つまり、金利の安さだけで見れば、銀行よりも消費者金融の方が高リスクとなるわけです。
ただし貸金業者の特性から、上限金利が高く設定されている分だけ契約時に行われる審査の難易度は全体的に低く、表内の「審査難易度」からも確認できます。
したがって、消費者金融にとって金利の高さがリスクとなる一方で、金利が安い銀行と比べて審査に通りやすい点は、むしろメリットです。
これらの特徴や違いを考慮した上で、目的や状況に応じて使い分けてください。
消費者金融のリスク2|計画的な借り入れ・返済をしないと完済がしづらい
現在、多くの消費者金融が返済方法に「リボ払い方式」を採用しています。
リボ払いとはリボルビング払いの略で、毎月一定額のみを返済すればOKというものです。
リボルビング払いについて知識を深めたいという人は、別記事「カードローン返済方式の比較|元利定額?定率返済?」を参考にしてください。
リボ払いは毎月の返済額を希望額に設定できるメリットを持つ方法ですが、少ない返済額では完済しづらいというデメリットもあります。
これを避けるためには、意識的な繰上返済を行ったり毎月の返済額自体を高く設定したりといった方法が不可欠です。
アイフルやアコムといった、全国的にも名の知られた大手を中心に消費者金融の多くは、インターネットの公式サイト上で「返済シミュレーション」サービスを提供しています。
これを使うことで、例えば以下のようなことが契約前にチェックできるので、借り入れを考えている人はぜひ事前に利用しましょう!公式サイトへはページ下部から閲覧可能です。
- 具体的な返済の流れと総返済額
- 元本に応じた毎月返済額と利息、返済期間
消費者金融のリスク3|消費者金融を利用しているという情報が信用情報機関に登録されること
消費者金融からお金を借りている人は、借入額や返済状況といった情報が全て「信用情報機関」に登録されています。
そしてこの個人情報は、会員として加盟している銀行や貸金業者が自由に閲覧可能です。
例えば、これからマイカーローンや住宅ローンなど高額なローンの利用を考えている人が、その前に消費者金融から借り入れしているとします。
この場合、借入額や収入、返済状況によっては今後の審査に影響を及ぼす恐れがあり、最悪の場合は審査に落ちてしまう可能性もあるのです。
消費者金融のリスク4|周りの人に知られると「生活が大変」だと思われる
「どこでバレたのだろう?」と思わず疑問に感じるほど、消費者金融の利用が意外なルートで周りの人に知られてしまうことがあります。
結果、借金が必要なくらいに生活が大変と誤解されるかもしれません。
バレやすい要因として、以下のようなケースが考えられます。
- 職場などへの消費者金融による在籍確認の電話
- 自動契約機や店舗への出入りを見られる
- 消費者金融からの郵送物
- 返済を滞納した際にかかってくる電話や督促状などの郵送物
消費者金融側も、「借り入れ」というデリケートなプライバシーを守るべく、利用者保護を目的としたさまざまな対策を実施しているのです。
例えば、職場への在籍確認の際に「会社名ではなく個人名で架電する」ことで、同僚などにバレないよう工夫しています。
自宅などへ送られる郵送物にも「消費者金融の名称を記載しないなど、発送元や内容を分かりにくくする」といった方法が導入されています。
ただし、最も注意したいのが、「返済を滞納してしまったとき」です。
この時だけは、本人への電話連絡や督促状の送付などが定期的に行われます。
結果、一気に周りの人にバレる可能性が高くなるため、くれぐれも滞納しないよう注意しましょう。
消費者金融のリスクへの対策
正規の消費者金融の利用は、不安に感じる人がイメージしているほどの危険性はなく、むしろ安全ともいえる方法です。
ただし、借金という特性上、リスクがゼロというわけではありません。ここまでにご紹介した通り、さまざまなリスクを被る恐れがあります。
では、消費者金融を利用する必要に迫られたとき、それらのリスクを避ける方法はあるのでしょうか?
状況などによってまちまちではありますが、以下の点に注意した利用を心がけられれば、リスクはほぼ回避できるでしょう。
- 借り入れる前に必ず綿密な返済計画を立てる
- 先に完済してから住宅ローンなどを新たに組む
- 返済を滞納しない(どうしても滞納しそうなときは必ず事前に業者へ連絡し相談する)
このうち、最も気をつけておきたいのが、3番目に挙げた「返済を滞納しない」です。
消費者金融を利用するということは、お金を借りるということ。借りたものを返すのは当たり前であり、その基本的な作業である返済を滞納することは、自らリスクを招くことに他なりません。
督促による周りの人へのバレるリスクはもちろんのこと、滞納によって信用情報が傷つくことでブラックリスト入りする危険性もあり、これは社会人としては致命的です。
手持ちにお金がなくどうしても滞納してしまいそうなときでも、ほったらかしにせず、必ず業者に連絡した上でその旨を相談してください。
相談することで、支払いを一時的に猶予してもらえたり少額の分割払いで対応してもらえたりと、滞納扱いを回避できる可能性があるからです。
お金を借りる以外の方法で対策したいという人は、別記事「今すぐお金が必要な時の解決策!借りる以外に方法はある?」にてその方法を詳しく解説しています。
消費者金融は安全に利用できるの?取り立ては怖くない?
「取り立てがすごく怖いのでは?」「消費者金融で借りると法外な利息を請求されそう」など、消費者金融に対してこのような悪い印象を持っている人が、まだまだ多いのです。
実際のところ、現在の消費者金融でこういった悪質な対応をする業者はほぼゼロであり、毎月の返済を正しく行ってさえいれば問題はありません。
では、なぜこういった悪い印象を持つ人が依然として多いのか?その理由は、2010年以前までに多く見られた「クレサラ問題」に端を発してします。
消費者金融をはじめとした、貸金業者の活動を明確にルール付けした法律が完備されてなかった頃、違法すれすれの「グレーゾーン」な活動を行う業者が多く見られました。
多重債務への勧誘をはじめ、過酷な取り立て、違法な高金利の請求や過払い金を巡るトラブルなどが頻発し、これらは当時のニュースなどでも連日取り上げられたほどでした。
こうした過去の悪しきイメージを未だに引きずっている人が意外に多く、消費者金融への不安が根強く残る大きな要因でもあります。
現在では、2010年に施行された「改正貸金業法」によって、悪質な取り立てや法外な利息の請求自体が禁止されています。
消費者金融も例外ではなく、この法律や業界団体のルールによって厳しい規制が為科せられています。したがって、利用してもまったく心配はありません。
貸金業法の取り立てに関する禁止事項
貸金業法第21条「取立行為の規制」により、以下に挙げる行為は全て違法な取り立てとして禁止されています。
【人を威迫し、その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない】
- 正当な理由がない限り、21:00~翌8:00までの間、電話、FAX、自宅訪問をしてはならない
- 正当な理由がないにもかかわらず、勤務先などに電話、FAX、訪問してはならない
- その場所(自宅、勤務先など)から退去を要求されたら、退去しなければならない
- 張り紙や看板などで「借り入れの事実」「私生活」を周囲の人に明らかにしてはならない
- 他の借り入れで返済を要求してはならない
- 債務者以外の者に返済を要求すること
- 債務者以外の者が、債務者の居所や連絡先を知らせてはならない
- 債務者以外の者が「債権の取り立てへの協力」を拒否しているにも強要すること
- 裁判所、もしくは弁護士、司法書士などの専門家から「借主が債務整理をする」という通知を受け取ったのにもかかわらず取り立てすること
【具体的な禁止事項】
- 借主の自宅に無許可で多人数が押しかけること
- 脅迫(大声をあげる、乱暴な言葉を使うこと、監禁など)すること
万が一にも借入先の業者からこういった行為をされた場合は、ただちに最寄りの警察署や弁護士へ相談してください。
大切なことはコンプライアンスを遵守する消費者金融を選ぶこと
現在の貸金業法では、違反した業者に対して罰則が適用されます。これにより、法律に違反する悪質な取り立てなどを行う正規の消費者金融は、なくなっているので安心してください。
ただし、貸金業法を守らない「闇金」など悪質な貸金業者も、依然として営業しています。
借り入れる際には、必ず事前に公式サイトや店頭で、コンプライアンスを重視している業者か確認してから選ぶことが大切です。
消費者金融のリスクを上手に回避した人の口コミ・評判
Aさんの口コミ ・評判
「借りる前にシミュレーションしました」
養育費がかさみ、あまり利用はしたくなかったのですが消費者金融から10万円借りました。ボーナスで一気に返そうと決め、返済シミュレーションをし、その計画をカレンダーアプリに書いておきました。あとは地道に返済しボーナスで一括返済した形です。利子も少し抑えられたのでよかったです。
10万円という元本の少なさもありますが、この口コミの最大のポイントが「ボーナス一括返済」を活用している点です。
毎月分割で返済するよりも、まとめて一気に返済した方が利子も節約できます。
毎月決められた額を返済しつつ、余裕があるときにまとまった額を一気に繰上返済してしまう方法は、リスクを最も簡単に回避できるおすすめの方法です。
Cさんの口コミ ・評判
「滞納で妻にバレました」
お小遣いではどうしても欲しいものが買えず3万円だけ消費者金融から借りましたが、滞納が原因で借り入れがあることを妻に知られてしまいました。まさかの残高不足で引き落としできず、ハガキが来てしまいました。こっぴどく叱られました。
消費者金融側も、きちんと毎月返済している人に対しては、必要以上の対応を行ったりはしません。
ただし、滞納した場合は別です。会社名を名乗った上での電話による督促や、会社名が入った封筒を用いた督促状の郵送が定期的に行われています。
突然届いた、消費者金融の名前と「重要」などの文言が入った封筒を見れば、「もしや借金?」と疑われてしまうのも仕方がないことです。
こうならないためにも、日頃から滞納せずしっかり返済しましょう。
まとめ|消費者金融のリスクは回避できる!
過去の悪しきイメージにとらわれてしまったまま、現在の消費者金融に対して誤解している人は少なくありません。
今回ご紹介したように、貸金業法や利息制限法の施行といった法整備が整ったことにより、現在の消費者金融は決して悪徳な業者ではなく、健全な経営を行う会社が大半です。
したがって、どうしても緊急でお金が必要な場合は、迷わず消費者金融も候補の一つに加えてみてください。
その際には、滞納したり返済が予想以上に長引いたりして思わぬリスクを負わないで済むよう、綿密な返済計画を事前に立てておきましょう。
ただし、法整備が整った現代においても、法律や業界ルールを遵守しない闇金などの悪徳な業者が、正規の業者を装いながらしぶとく営業しています。
こうした業者にひっかからないためにも、利用する予定の業者が法律を遵守しているかどうかも必ず確認してください。
これらの要点をしっかりと確認し、安全安心に消費者金融を活用ましょう!
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。