個人間融資ツイッターや掲示板のひどい実態!口コミや詐欺の見分け方
更新日:
公開日:2019.1.8
今回は個人間融資について詳しく解説していきます。
この記事にたどり着かれたということは「今お金に困っている」、または「過去にお金に困ったことがある」という方が多いのではないでしょうか。
お金に困った際、通常であれば消費者金融やクレジットカードのキャッシングに頼るのですが、何らかの事情でそのような借り入れができない場合に、多くの人は個人間融資に望みをつなぎます。
しかし、個人間融資は銀行や消費者金融とは異なり、審査や手続きがほとんどないため、詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性も非常に高く被害者も後を絶ちません。
個人間融資は法的な規制を受けにくいため、最近では怪しい掲示板やツイッターアカウントも増えています。
今回の記事では個人間融資を行う際のリスクについてや、個人間融資でお金を借りないといけない人の場合、お金を用意するには他にどんな手段があるのか、詳しくご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
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個人間融資の体験談・口コミ
ではここで実際に、個人間融資を利用してトラブルや犯罪に巻き込まれてしまった人の体験談を少しご紹介したいと思います。
28歳 まゆみさん(仮名)派遣社員
もともと病気がちで正社員で仕事ができず、派遣社員でなんとか食べていけている状態でした。
ただ、ちょうど派遣の仕事がない時に病気になってしまって、健康保険にも加入していなかったので実費で払うことに…。
以前債務整理をした経験もあったので、やむを得ずツイッターで個人間融資を利用しましたが、最初は優しい態度で5万円を借りられました。
しかし、その後は私の自宅にも勝手に押しかけてくるし、職場の前にも待ち伏せしたりしてストーカーのようになってきました。
結局、恐怖には耐えられず警察に相談しました。
35歳 吉田さん(仮名)サラリーマン
ブラックリスト状態のサラリーマンです。
当然借金のことは家族には内緒なので、どこにも頼る当てがなく個人間融資を利用しました。
実際に会って詳細を話すということだったので、会って利息の説明を受けましたが、なんと1ヶ月で40%とのことで驚きました。
そのときは、やむを得ず利用して一度は返済しましたが(利息だけ)、それ以降は利息さえも払えなくなりました。
それを伝えると「では口座を預けて下さい」と言ってきたので仕方なく口座を預けてみたのですが、実際にはその口座は振り込め詐欺に使われており、口座も凍結されるはめに…。
こうなると、どこの銀行口座も作れなくなり、いわゆる口座ブラック状態になってしまい、いまや途方に暮れています。
女性は特に注意していただきたいのですが、肉体関係を迫られる被害も(通称ひととき融資)あるようです。掲示板に女性からの書き込みには特に返信も多く、内容を見てみると下記のような書き込みも見られます。
「実際会ってから融資します」 「実際に会ってお金を貸してくれたけれど肉体関係を迫られた」 「個人情報を聞き取られ後でストーカー被害にあった」 「わいせつ画像やわいせつ動画の提供を強要された」
以上のように女性に対する個人間融資の申し出は、ほとんど「別目的での融資」の可能性が高いため利用しない方が無難です。
特に、わいせつ画像やわいせつ動画の提供を求められた場合、そのような画像や動画はネット上で拡散され削除不能になり、その人の人生を狂わす結果にもなります。
女性の場合、くれぐれもそのような融資の申し出には応じないようにしましょう。
ツイッターや掲示板で見かける「個人間融資」とは?
個人間融資とは一体どういったものを指すのか、基本的なところからお伝えしていきます。
掲示板やツイッターの個人間融資はとても危険
主に以下のようなケースが個人間融資に当てはまります。
- 家族や友人同士のお金の貸し借り
- 知らない人同士が掲示板やツイッターなどのSNSを通じてやり取りし、個人間でお金の賃借が発生する行為
もちろん個人間融資の掲示板やツイッターに書き込んでいる人の中には、善意でお金を貸してくれるケースもゼロではありません。
しかし、個人間融資の掲示板に書き込んでいる人のほとんどは闇金や暴力団が関与しており、一般の人であっても、わいせつ目的や詐欺目的でこのようなサイトに出入りしているケースも多いようです。
ちなみに、先ほど筆者がGoogleで個人間融資とキーワードを入れて検索してみましたが、広告などを含めて個人間融資の掲示板は15サイト以上出てきます。(実際にはもっと多くのサイトが存在します)
それだけ、個人間融資の掲示板では、盛んにお金の融資に関してやり取りされていることがわかります。
安心・大手の個人間融資と記載されていても実態は酷い
では、実際に個人間融資の掲示板やツイッター、その他SNSには、どのような書き込みがされているのか見ていくことにしましょう。
個人間融資の掲示板にはお金を借りたい人の書き込みがほとんどなのですが、中にはお金を貸したい人からの書き込みも見られます。
代表的な書き込みの例としては以下のようなものがあります。
- 個人融資なら即日で借りる事もできる
- ブラックでも大丈夫
- 無職でも借りられる個人間融資
- 優良安全なサイトだから借りられる
以上のような書き込みを見る限り、債務整理を起こした人に助け舟を出すような内容や、お金がなくても本当に頼りになる情報があふれているように見えます。
しかし、冒頭でもお伝えした通り個人間融資の実態は酷く、掲示板やツイッターのほとんどの書き込みには暴力団や闇金が絡んでいます。
個人間融資のほとんどが個人を装った詐欺業者や闇金業者、もしくはヤクザ
では、上記でお伝えしたようなお金を貸したい人に対し、メッセージを送った場合どのような結果になるのでしょうか?
いくつかのパターンを見ていきます。
詐欺業者は氏名や住所、勤務先など個人情報も悪用する
1つ目のパターンは、メッセージを送ってきた人の個人情報を悪用するケースです。
例えば「ブラックでもOK 5万円まで融資します」という掲示板に反応してメッセージを送った場合、「融資にあたり本人確認ができる書類を送ってください」というメッセージが返ってくることがあります。
一見すると個人情報を送れば、あとはお金を貸す手続きに進んでくれると思いがちですが、実は個人情報を盗むための悪質な手口です。
このようなところで個人情報を送ってしまった場合、その情報はお金に困っている人のリストとして闇金やソフト闇金の間で高値で売買されます。
自分の知らないところで自分の氏名や電話番号、住所などが売り買いされ、時には知らない業者からダイレクトメッセージが届いたり携帯にショートメッセージが届いたりと非常に不気味な状況が続くことも考えられます。
前金や手数料と言ってお金を騙し取る
2つ目のパターンは、個人間融資の掲示板を利用して詐欺行為を働くというケースです。
筆者も個人間融資の掲示板をよくチェックしているのですが、お金を借りたい人からの書き込みを見ていると「前払いはできません。先にお金を貸してくれる方のみお願いします」という書き込みをよく見かけます。
個人間融資の掲示板で融資をお願いした場合、以下のような返信があります。
「融資をする前に手数料を払ってもらいます」
「返済の担保として前金をもらいます」
これらの先払い手数料や前金には何の根拠もなく、実はお金を先に払わせておいて実際の融資は行わないのが悪質業者の手口なのです。
中には10日で1割という高い利息を設定しておいて「融資の前に先に利息を払っていただき、それを差し引いたお金を融資します」と持ちかけてくる場合もあります。
10日で1割の場合、5万円を借りると10日で5,000円の利息がかかってきます。
利用者としては「5,000円を支払えれば、残りの45,000円を貸してもらえる」と思って5,000円を先に支払うケースもあるようですが、個人間融資のこのような書き込みの場合は最初に支払った5,000円だけが盗まれるケースがほとんどです。
女性の融資希望者に対し、わいせつ行為を強要するケースもある
3つ目のパターンは、女性が個人間融資の掲示板を通じて性被害にあうケースです。
このケースも個人間融資の掲示板を見ていればすぐにわかります。
個人間融資の掲示板の中で女性からの書き込みを見ていると、「写真の送付は一切お断りします」といった書き込みを見かけます。
つまり個人間融資を利用して、女性の融資希望者に対し「わいせつな写真や動画を送ってくれればお金を貸すよ」と持ち掛け、個人的に写真や動画の提供を求めてくるわけです。
もちろん、そのような写真や動画を送ったとしてもお金が融資されることはなく、送った写真や動画はアダルトサイトなどで悪用されます。
また、女性の場合は「直接会って融資をします」と対面融資を強要され、実際に行ってみるとわいせつ行為や体の関係を求められるケースもあります。
以上、三つのパターンを見てもすでにお分かりかと思いますが、個人間融資はほとんどが詐欺目的のため絶対に利用してはいけません。
個人を装う闇金業者やヤクザの手口
この記事の冒頭でも、「個人間融資にはヤミ金や暴力団が絡んでいる」とお伝えしました。
では個人間融資の掲示板を通じて、闇金や暴力団がどのような形でお金を融資してくるのか、実際の手口を見ていきましょう。
返済できないような金利設定
闇金業者の金利は「トイチ」や「トサン」さらには「トゴ」と呼ばれ、各々以下のような利息を取られます。
- トイチ…10日間で1割(10万円を借りると10日後には11万円を返済)
- トサン…10日間で3割(10万円を借りると10日後には13万円を返済)
- トゴ…10日間で5割(10万円を借りると10日後には15万円を返済)
闇金業者の中には違法な金利の他に、「融資手数料」を一律で3,000円~5,000円取るケースもあります。
例えば上記のような「トイチ」で10万円の融資をお願いした場合、10日後には利息の1万円と手数料の5,000円を足して、合計115,000円を返済しないといけないという計算になります。
もちろんよほどお金に困っている場合は、審査もなく10万円を借りることができれば非常に助かる…と思う人も多いのですが、実際に返済できなかった場合、借金が雪だるま式に増えていくことになります。
利息制限法では上限金利が年率で20%と定められていますので、通常の消費者金融ではこのような高利が設定される事はあり得ません。
しかし、闇金はその存在自体が違法で、正規で登録を受けた業者ではありませんので、そもそも法律を守るという概念がありません。
したがって、利息制限法で決められた金利設定も守ることはないのです。
銀行口座や携帯電話の買取を提案してくる
個人間融資の掲示板を利用して、銀行口座や携帯電話の買い取りを提案してくるケースもあります。
主な書き込み例としては以下のようなものがあります。
「融資の代わりに、あなたの使っていない銀行口座を2万円で買い取りますよ」
「使っていないあなた名義の携帯電話を買取ります」
ここで買い取った銀行口座や携帯電話は、振り込め詐欺や特殊詐欺の入金口座や連絡用の通信手段として使われてしまいます。
実際にツイッターやその他SNS、ヤフーの知恵袋などを見てみると、闇金を利用した人が口座売買を持ちかけられるケースがよく書き込まれています。
一見すると「使っていない口座ぐらいなら、売ってしまっても問題ないか」と安易に考えてしまいますが、実は口座の売買は法律で禁止されており、口座を買った側も売った側も罪に問われます。
詳しくは下記の記事でもご紹介していますので、参考にご覧ください。
個人間融資掲示板の書き込み例
では、実際の個人間融資掲示板の書き込みについて、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
個人間融資掲示板の書き込み方法は主に2パターンあります。
1つ目は、お金を借りたい個人が「貸してください」と書き込み、貸したい個人がその書き込みに返答するパターン。
そしてもうひとつが、お金を借りたい人専用掲示板とお金を貸したい人専用掲示板とに分かれて、取引をしたい人はそこに書かれている連絡先に連絡するというパターンです。
実際には以下のような書き込みがあります。
【個人間融資】お金を借りたい人の書き込み例
名前:さき
性別:女性
住所:千葉県
年齢:24歳
仕事:正社員
希望金額:10万円
急な出費で家賃、生活費がありません。
急ぎで10万円必要です。
どなたかお貸しいただけないでしょうか?
お貸しいただけたら色つけてお返しします。
【個人間融資】お金を貸したい人の書き込み例
名前:あきこ
性別:女性
住所:愛知県
年齢:50歳
融資可能額:10万円
融資方法:口座振込みか対面
専業主婦や風俗関係の仕事をしていて、他で借入が出来ない方でも融資可能です(^^)
銀行対応時間内なら振込みによる即日融資も対応します。
相談だけでもOKなので、お気軽に連絡ください。
書き込みによっては個人のメールアドレスや電話番号などが書かれており、非常に切羽詰まった事情が垣間見られます。
個人間融資掲示板、怪しい書き込みの見分け方
次にお金を貸したい側、つまり融資する側の書き込み事例についても見ていきます。
ブラック、自己破産OKといった書き込み
お金を貸す側の書き込みで多いのは、以下のようなパターンです。
- ブラックリストの人でもOK
- 他で断られた人でも融資可能
- 自己破産など債務整理者も大丈夫
これを見るだけでも、怪しい業者が書き込んでいるかそうでないかが一目瞭然かと思います。
お金を貸そうとしている人が、返済不能になる確率の高いブラックリストの人や自己破産経験者に、実際に融資することはあり得ません。
したがって、このような書き込みをしている相手は「闇金」か「ヤクザ」と思って、ほぼ間違いないのです。
闇金や暴力団は、お金に困っている方の弱みに付け込み、お金を貸すと見せかけて個人情報を盗んだり口座の売買を持ちかけたりして、さらに追い込んでいくのが彼らの常とう手段です。
電話番号を公開している
中には24時間つながる携帯番号を公開しているケースもあります。
まともにお金の貸し借りをしようと考えている人が、夜中までつながる自分の携帯電話番号をインターネット上に公開するようなことは絶対にあり得ません。
したがって、24時間受付可能な電話番号まで公開している情報についても、闇金やヤクザと思って間違いありません。
ちなみにこのような詐欺行為に使われる携帯電話は、先ほどご紹介したような個人間融資の掲示板で買い取った携帯電話や、不正に取得した電話番号が用いられるケースがほとんどです。
いずれも、足がつかないように定期的に番号が変えられたり、用が済んだ携帯電話は捨てられたりしてしまいます。
業者名を公開している
誰でも知っているような大手消費者金融の名前を出して、書き込みをしているというケースもあります。
例えば、以下のようなパターンです。
「プロミスに勤務しています。審査なしの裏口融資もできますので、気軽に連絡ください」
お金の貸し借りについてあまり詳しくない方がこのような書き込みを見ると、実際に大手消費者金融の正社員が個人的に融資をしているものと勘違いしてしまいます。
しかし、株式上場しているようなアコムやプロミスに勤めている社員が自社のお金を私的な融資に使うことは、会社のセキュリティー対策としてあり得ないことです。
このような大手消費者金融の名前を語るのは「詐欺行為」にあたりますので、絶対に利用しないようにしてください。
個人間融資の金利や時効は?
もし善良な人が個人間融資の掲示板でお金を融資してくれるとして、法律上いったいいくらまでの利息が設定されるものなのでしょうか?
個人間融資は最大、年利109.5%の金利設定が可能
個人間融資の掲示板での融資や、家族または知人同士でお金を貸す場合の上限金利は「年利109.5%」という高い利率です。
年率で109%というと、大手消費者金融の金利が年率で18%ですから、おおよそ5倍の金利です。
例えば、50万円を金利18%で借りると1ヶ月の金利が約7,400円ですから、その5倍、つまり1ヶ月で約37,000円の利息まで取っても良いことになります。
なぜなら個人間融資には「上限金利20%」の利息制限法は適用されず、「上限金利109.5%」の出資法という法律が適用されるからです。
参考までに出資法についても解説していきます。
出資法とは、「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」の略称です。
この法律の目的は「貸金業者などを規制すること」で、主に以下3つのことを規制しています。
- 元本を保証した出資の受入れの禁止
- 浮貸しの禁止
- 貸付時の上限金利を規制する
例えば、根拠がないのに絶対に元本割れしない!と嘘をついて、出資金を集めること。
銀行の役員などが、自分の地位を利用して自分や第三者の利益のため、融資を行うこと。
20%を超える金利で貸付をすることを禁止する。
※個人間融資は109.5%
ちなみに三つ目の上限金利についてですが、以下の条項の抜粋にある通り個人間融資は年率で109.5%まで設定しても、処罰の対象にはなりません。
そのため、闇金は個人を装って法外な金利をとっているのです。
※出資法の一部抜粋
金銭の貸付けを行う者が、年百九・五パーセント(二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。)を超える割合による利息(債務の不履行について予定される賠償額を含む。以下同じ。)の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。
個人間融資の借用書が無くても契約は成立する
お金の貸し借りは借用書などの書類が交わされるのが一般的です。
ただし個人同士でお金の貸し借りをする場合については、厳密にいえば口約束でも金銭の貸し借りの契約は成立してしまいます。
そのため「口約束だけだから借りたつもりはない」といっても返済は免れません。
個人間融資でも時効は発生する
貸金業者や金融機関だけでなく、個人同士のお金の貸し借りでも「時効」があるのをご存知でしょうか?
消費者金融や銀行から借りた場合の時効や、個人間融資の場合の時効は以下の通りです。
- 金融機関や貸金業者から借りた場合の時効…5年
- 個人から借りた場合の時効…10年
時効が成立したあとは返済の必要はありません。
ただし、返済をせずに放置している期間が5年や10年ということだけでは時効が成立しません。
時効が成立するのは下記の場合に限られます。
「貸主からの請求や督促がない場合で、かつ借主も返済していない場合」
もし1円でも返済をしている時期があるとしたら、それは返済の意思があると見なされて、時効の期間は一度リセットされてしまいます。
相手が闇金やヤクザの場合は時効が無いと考えた方がいい
闇金を営んでいる業者はそもそも、「法律を守る気持ち」が一切ありません。
そのため、5年や10年など一般的に時効として認められる法律も彼らには全く関係ないのです。そのような違法な悪質業者が取り立てや催促を止める可能性は低く、どこまでも追いかけてくると考えた方がいいでしょう。
個人間融資を利用する未成年者の被害もあります。
別記事「闇金に手を出した未成年者の体験談と対処法」で解説をしているように、闇金は未成年者にも容赦なく法外な金額を請求してきます。
安易な気持ちで利用してしまうと犯罪に巻き込まれる可能性があるので十分に注意をしてください。
個人間融資でトラブルが起きた場合は?どこに相談すべきか
以上の通り個人間融資を利用した場合、トラブルに巻き込まれることは目に見えているのですが、実際に犯罪に巻き込まれた場合はどこに相談すべきなのでしょうか?
個人情報など本人確認の身分証を送ってしまった場合は「警察へ」
運転免許証やパスポート、保険証やマイナンバーカードなどの個人情報だけが取られて融資が実行されなかった場合は、完全な詐欺行為ですので遠慮なく警察へ相談するようにしてください。
口座を売ってしまった場合は「銀行へ」
犯罪ということを知らずに口座売買を行ってしまった場合は、売った口座の銀行窓口で至急相談するようにしてください。
相談が早ければ早いほど、自分の口座が犯罪に利用される前に凍結できます。
また、口座を売った側も罪に問われることになりますが、知らずに売ってしまって悪用された場合は、すぐに申し出ることで罪に問われない可能性も出てきます。
逆に犯罪に使われると知って口座を売り、仮にその口座が振り込め詐欺などに使われると、口座を売った人も被害者への賠償金の責務が発生する可能性もあります。
お金を騙し取られた、高額な金利(手数料)を請求された場合は「弁護士・司法書士へ」
融資をする前の手数料という名目でお金を取られて、実際の融資が行われなかったり突然連絡が無くなったり、さらには返済できないような金利を設定され完済が難しい場合は、弁護士や司法書士へ相談するようにして下さい。
特に、相手が闇金やヤクザの場合は、素人が太刀打ちできる相手ではありませんので、そのような場合は法律や交渉のプロに任せたほうが安心です。
個人間融資は危険!じゃあどこで借りればいいの?
ここまでの情報で、個人間融資掲示板ではどんなに気をつけていても、詐欺や闇金業者を見抜くことは難しく、さらには何らかのトラブルに巻き込まれる可能性が高いことはご理解いただけたかと思います。
しかし、個人間融資の掲示板を見ている時点で相当お金に困っているということですし、個人からしかお金を借りられないと思っている人がほとんどなのでは、と思います。
では、そのような人が個人間融資を利用せずに、正規の方法で安全にお金を借りる方法はないのでしょうか?
20歳以上で安定した収入があれば「銀行・消費者金融」から借りる
「自分は正規の消費者金融や銀行からは借りられない」と思っている人の中にも、改めて申し込めば審査に通るケースはいくらでもあります。
まずは、きちんとした業者に審査申し込みをしてみることをおすすめします。
銀行や消費者金融で借りる場合、もちろん審査がある訳ですが20歳以上で安定した収入があれば審査に通過できる可能性があります。
この場合の「安定した収入」とは収入の額ではなく、毎月安定しているということがポイントです。
したがって「毎月10万円のアルバイト収入しかないから、審査には通らないだろう」と思っていても、5万円程度の限度額なら審査通過できる可能性はあります。
正規の消費者金融は個人間融資とは違い、最初から金利等がきちんと設定されているので犯罪に巻き込まれることなく安心です。
カードローンに申し込む場合は、銀行カードローンよりも消費者金融に申し込むようにしてください。
銀行カードローンのほうが金利が低くて返済も楽ですが、銀行カードローンには銀行と保証会社の二重審査があります。
審査落ちのリスクを考えると最初から消費者金融に申し込んだほうがいいでしょう。消費者金融の中でもアコムやプロミスなどの大手消費者金融よりも、アローやエイワのような中小消費者金融のほうが審査は通りやすい傾向にあります。
中小消費者金融の場合はカードが発行されないなど、利便性が悪い部分は否めませんが、審査通過だけを考えると背に腹はかえられません。
所得が低い場合は「国(公的)の貸付制度」から借りる
次に、仕事をしていないなど安定した収入がない場合は、多少融資までの時間がかかったとしても国や自治体から案内されている「生活福祉資金貸付制度」を利用するという方法もあります。
ただ、この福祉資金もあくまで「生活再建のための支援金」という位置づけですので、返済をする必要もありますし返済の目途を証明する書類(仕事が見つかって収入が見込めるなど)の提出が必要です。
しかし、個人間融資でトラブルに巻き込まれて個人情報だけが盗まれて融資されないよりはずっと良いでしょう。
生活福祉資金貸付制度については、「市役所・区役所からお金を借りる方法は?低所得や緊急時でも借入可能!」を参考にしてください。
不動産や自動車、年金や保険など「担保」を使って借りる
自宅や自家用車、加入している保険(生命保険や学資保険など)があれば、それを担保に融資を受ける事も可能です。
特に貯蓄型の生命保険に加入している場合は、もともとが自分のお金ですので、年率3%程度の低金利でお金を借りられます。
また公的年金を担保にお金を借りることもできますので、働けない高齢者の方は年金事務所で相談されることをおすすめします。
ただ、「車を担保に融資OK」という広告や「年金受給者専門融資」などの広告は、闇金業者が偽って広告を出している可能性もあるため十分な注意が必要です。
年金を担保にした融資が国から認められているのは以下の2つのみなので、それ以外の業者は違法業者で間違いありません。
- 独立行政法人「福祉医療機構」
- 独立行政法人「日本政策金融公庫」
各々の担保融資についても以下で詳しく解説している記事がありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は個人間融資の危険性について、詳しく解説しました。
何度もお伝えしますが、普通に考えてお金が返済されるかどうかわからない他人に、お金を貸す人などはいません。
もし「貸す」人がいるとしても、利息以外に何らかのメリットがないと貸しません。
つまり個人間融資の掲示板、ツイッターなどのSNSに集まる人は、そのメリットである以下などを求めているということになります。
- 口座の売買
- 個人情報の売買
- わいせつ目的
ワラにもすがりたい気持ちはわかりますが、そのような危ないところに足を踏み入れると、お金が借りられないばかりか一生口座を作れなくなるなど、人生を棒に振る可能性もあります。
いくら辛くても淡い期待は捨てて、正規の貸金業者からお金を借りることをおすすめします。
※記載されている内容は2024年9月現在のものです。