「ディーラーで勧められたオリコのオートローン、どのコースを契約すべき？」

オリコのオートローンは、幅広い用途に使える上、自由な返済プランが選べる利便性の高さが好評です。そして、高額な新車の購入時だけでなく、中古車やバイクを購入する際のおともとしても強い味方と言えます。

自由度の高さが魅力のオリコのオートローンですが、普通に使う分には気づけない落とし穴が潜んでいます。

結論から伝えますと、オリコのオートローンは便利ですが、銀行のマイカーローンの方がお得です。

この記事はこんな人にオススメ！

オリコのオートローンの特徴

自動車を販売する店舗には、自動車会社の正規ディーラーをはじめ、中古車専門店や整備工場があります。それらの窓口に必ずといっていいほど設置されている自動車ローンが、今回ご紹介するオリコのオートローンです。

オリコオートローンとは

オリコオートローンは、新車はもちろんのこと、中古車やバイクの購入時にも使えます。そして、およそ30年という長い実績を持つ業界トップシェアに君臨する自動車ローンの代表格です。

実際の利用者は年間およそ150万人以上にも上り、圧倒的な利用者数からも市場シェアを占める人気の商品ということがうかがえます。

オリコオートローンの提携先

オリコオートローンの提携先は、現在までに全国で18万店舗以上存在し、今後もますます増加が見込まれています。

ディーラーをはじめ、中古自動車販売店や整備工場を備えた整備事業者でも取り扱われており、身近な店舗でも目にする機会があるでしょう。

自動車関連の販売店数

ディーラー	約1万8,000店
中古車専門店	約5万店
整備事業者	約8万店

自動車を販売している店舗の数は上記の通りで、合計すると約15万店程度です。
オリコオートローンの提携先店舗数が約18万店舗ですので、自動車関連の販売店だけでなく、それ以外のジャンルの店舗にも幅広く浸透していることが分かります。

オリコオートローンは迅速な審査

オリコオートローンなら、下見で寄ったお店で気に入った車が見つかったときでも、その場で購入する決心をしたらすぐに申し込みができ、審査が受けられます。

申し込みや審査の回答が受けられるまでの時間を、銀行のマイカーローンと比較しました。

	オリコオートローン	一般的な銀行のマイカーローン
申込場所	販売店	銀行の店頭
必要書類	オートローン契約書のみ	借入申込書、本人確認資料等多数
審査	当日中	数日後

一般的な銀行マイカーローンを利用する場合、銀行の店頭に出向いた上で手続きが必要な上、必要な書類として複数の資料をあらかじめ準備する手間があります。審査時間も、最短で翌日以降と時間が必要です。

一方オリコオートローンは、自動車を購入する店頭でそのまま契約でき、必要な書類も販売店備え付けの書類だけで他は一切不要です。審査も最短当日中で完了し、急いでいるときに重宝します。

銀行の多くが15時で窓口を閉めるため、この時間までに手続きに出向く必要があります。しかし、オリコなら販売店の営業時間内であれば手続きOKという点も見逃せないポイントです。

オリコオートローンは通りやすい審査

販売店が提供する自社ローンで分割ローンを組む場合と比べ、オリコオートローンは審査に通りやすい自動車ローンと言われています。

例えばアルバイトの人でも契約可能で、場合によっては収入証明を提出せずに契約できることもあります。
そのため、オリコオートローンでさえ落ちるようであれば、ローンを使った車の購入自体が難しいのかもしれません。

オリコオートローンの豊富な支払いプラン！自由度が高く選びやすい

オリコのオートローンでは、さまざまなシーンに合わせて選べる4種類の支払いプランが用意されています。したがって、個人差が激しい利用目的や条件に合わせて選ぶといいでしょう。

ニューバジェットローン

ニューバジェットローンは、ローン支払いの途中で月々の支払額が自由に変更できるプランです。また、支払期間の延長や短縮、繰上返済にも対応していますので、好みのタイミングに応じて返済計画を自由に再設計できる点が魅力です。

オリコオートリース

オリコオートリースは、自由設計型のオートローンに車検・メンテナンスといった車を持つ上で必要不可欠な費用を全てセットにした、フルサポートプランです。

残価設定型オートローン

残価設定型オートローンは、ローン設定の時点で自動車の将来の下取額（据置額）を推定し、車両価格から差し引きます。車両は一定期間後に引き取られますが、残額のみを分割払いで無理なく支払えます。

一部の費用だけで上位クラスの車に乗れる点が魅力です。

ツインリセットカードローン

ツインリセットカードローンは、現在所有している車の下取額を差し引いたオートローンの残債に対し、新規購入車両のオートローンをダブルでセットローンとしたプランです。
ローンが残ったままの車から新しい車に同じくローンで乗り換えたいときに、残債を全てまとめられる画期的な商品です。

負担を少なくできる！オリコの「ニューバジェットローン」のローン設計

ライフスタイルに合わせて月々の支払いプランが自由に選択できるオートローンとして一番人気なのが、オリコの「ニューバジェットローン」です。

契約後でも支払額や支払い回数が自由に変更できる上、手数料負担を軽減できる支払いプランも用意されています。例えば、返済期間を延ばし毎月の負担額を抑える、もしくはその逆も可能です。翌月分の支払いをスキップできる機能もあります。

ニューバジェットローンで利用できる各機能の特徴を、分かりやすく以下にまとめたのでご覧ください。

通常の均等払いプラン

借入総額を返済回数で割った均等払い方式で支払う、ごく従来通りの基本プランです。

ステップアップ返済プラン

初期の支払額を低くし、支払い回数が経過するごとに金額を徐々に上げることができる返済プランです。車にかかる諸費用でお金に余裕がない購入当初の負担を軽減したい場合に適しています。

ステップダウン返済プラン

初期の支払額を高くし、支払い回数が経過するごとに金額を徐々に下げることができる返済プランです。初期の支払いを高めに設定することで、金利の負担を減らせるメリットがあります。

スポット返済プラン

ローン返済の途中で、まとまった額を月々の支払いとは別に繰上返済できるプランです。
月々の支払いだけで返済する場合と比べ、繰り上げでまとまった額を返済でき、その分だけ支払期間と金利を抑えられます。

スキップ返済プラン

最低返済金額を利息＋1円以上に減額することで、翌月分の支払いを1ヶ月先に繰り延べできるプランです。今月分だけどうしてもお金が用意できなくても滞納扱いを防げる点がメリットといえます。

延長返済プラン

返済期間自体を延長できるプランです。ただし、最長120ヶ月以内（新車購入の場合）までで、それ以上の延長はできません。期間を延長することで月々の負担額を減らせるのが、このプラン最大の特徴です。

オリコオートローンの金利は高い？

さまざまなシーンに合わせた魅力的なプランを提案するオリコオートローンですが、「他社と比べて金利が高いのでは？」という意見もあります。

オリコオートローンの金利設定

オリコオートローンは自由設計が魅力のローンで、金利は申し込む人の支払い能力を元にその都度算出されています。 このため、条件によっては他社よりも金利が高くなってしまう人もちらほら見られます。

オートローンの金利が高い理由

銀行などのマイカーローンと比べてオリコオートローンの金利は、やや高めに設定されています。
なぜ高いのかというと、ローンの担保に車を設定していることと、提携先の販売店数の多さに比例して各販売店に支払う手数料が大きいことが、その主な理由です。

また、具体的な金利についても明確にされていません。オリコと各販売店間で手数料が決定されるため、金利込みの手数料が販売店との契約であらかじめ決まっていることが推測できます。
以下表に、推測されるオリコオートローンの金利をまとめてみました。

ニューバジェットローン	9～11％
残価設定型オートローン	7％前後
オリコオートリース	8％前後
ツインリセットオートローン	7％～

オートローンを契約した人の体験談！金利やお得な返済方法について

インターネット上に投稿されているオリコオートローンを契約したことがある人から寄せられた体験談を元に、実際の金利が何％なのかを調べてみました。

【体験談1】返済期間は5年間、月々の返済額は約2万5,500円

こちらの体験談を表にまとめたものが、以下です。

購入価格	150万円
頭金	30万円
頭金支払後の残高	120万円
ボーナス払い	なし
月々の支払金額	約2万5,500円
支払回数	60回(5年)
分割手数料	約33万円
支払総額	約183万円

この場合の実質年率は、およそ「10.0％」となりました。ただし、金額について詳細が記されていないため、実質年率も概算となる点はご了承ください。

いわゆる元利均等払いを使ってローン契約された人の体験談ですが、最終的に5年間で支払った金利の総額だけで約33万円となり、借入金の2割を超える高額です。
もしオリコのニューバジェットローンを活用していれば、繰上返済などを活用して分割手数料を大きく節約できたかもしれません。

また、支払う余裕は十分にあったとのことなので、スポット返済プランを使って繰り上げて返済すればさらに負担の軽減も狙えたケースでしょう。

【体験談2】スポット返済を40万円返済したら約9万円もお金が浮いた！

この体験談を表にまとめたものが、以下です。

購入価格	196万円
頭金	なし
頭金支払後の残高	196万円
ボーナス払い	なし
月々の支払金額	約4万9,000円
支払回数	48回(4年)
分割手数料	約39万円
支払総額	約235万円

この場合の実質年率は、およそ「9.2%」となります。
ニューバジェットローンを活用しての返済体験談ですが、もしもスポット返済を活用して40万円分を繰上返済していたとしたら、以下のように結果が変化します。

月々の支払金額	約4万9,000円
スポット返済した場合の支払回数	38回
分割手数料	約30万円
支払総額	約226万円

元本に対して40万円を繰上返済するだけで、分割手数料（金利）を9万円も節約できることになります。これは毎月の支払額の2倍弱、元本の5％弱に相当します。

10回分の返済を繰り上げするだけでこれだけの負担が節約できます。まさに、少しでもお金の余裕があればニューバジェットローンのスポット返済を活用してでも負担を減らすべきという好例です。

これからローンの契約を検討している人やすでにオートローンを契約中の人がご自身の返済シミュレーションをしたい場合、以下の公式サイトを活用してください。

また、「自動車ローンで車を買いたいけれど、どのローンが一番お得か選べない！」という人には、別記事「自動車ローンの金利を徹底比較！お得に車を購入するにはどこがいい？」を参考にしてください。

オリコオートローンは便利だけど金利が高い！銀行がおすすめの理由

今回はオリコオートローンについて、その特徴から意外な盲点まで幅広く解説しました。

体験談の項目を読まれて、「ニューバジェットローンを利用すれば安くなる」という印象を抱いた人もいらっしゃると思います。しかし、金利自体がもっと低ければ余計なことをしなくてもローンは安くできるのです。

この部分が、まさに多彩なオリコオートローンならではの落とし穴といえるかもしれません。

銀行系のオートローンと比べると、オリコのような信販系はその性質上、どうしても金利が高くなりがちです。
従って、銀行のオートローンを利用してみてダメだった場合、改めてオリコで審査を受けるというスタイルを基本に、ニューバジェットローンを有効活用するのがおすすめです。

幅広く自由度の高いプランが提案されていますが、その分金利も支払い能力に応じた幅広い内容で適用されています。誰でも利用しやすいローンだからこそ、余裕を持った返済計画のもとで利用しましょう。

絶対に審査に落ちたくない！という人は、「自動車ローンの審査について｜落ちた場合と初めてのローンの注意点」と「おすすめの自動車ローン一覧とランキング｜審査難易度の違いや注意点」の各記事もあわせてご覧ください。
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※記載されている内容は2024年9月現在のものです。